およぎじょうずはかわでしぬ【泳ぎ上手は川で死ぬ】 自分の力を過信するあまり、得意とすることでかえって失敗したり身を滅ぼしたりすることのたとえ。 ◎泳ぎのうまい人は自信過剰になりすぎ、川をばかにしたあげく、川で死ぬことがあるの意から。 〔類〕川立ちは川で果てる/よく泳ぐ者は溺る

およばぬこいのたきのぼり【及ばぬ鯉の滝登り】 どんなにがんばってみてもできる見込みがないこと、いくら望んでもとうていむりなことのたとえ。 ◎「鯉」に「恋」をかけて、多く、かなえられそうもない高望みの恋について言う。

おりがみつき【折り紙つき】 十分信用できるという評価を得ること。 ◎「折り紙」は鑑定保証書のこと。書画や刀剣などに折り紙がついて品質の保証がなされているの意から。 〔例〕「折り紙が娘につくと疵(きず)になり」(古川柳)

おろかものにふくあり【愚か者に福あり】 愚か者は欲や野心を抱かないから、人から恨まれたり憎まれたりすることもなくかえって平穏無事な一生を送ることができるということ。 〔較〕God sends fortune to fools.(神は愚か者に幸運を与える)

おわずからずにこさんにん【負わず借らずに子三人】 人の世話にもならず、借金することもなく、子供が三人ある家庭、そうした暮らしが最も理想的で幸福だということ。 ◎「負わず」は他人の世話にならない、「借らず」は借金をしないの意。 〔類〕足らず余らず子三人/子三人子宝

おわりよければすべてよし【終わりよければすべてよし】 結果がよければ、動機や途中の経過などは問題にならない。ものごと終わりがすべてだということ。 ◎英語のAll is well that ends well.から。