複数辞典一括検索+

いら-いら 【苛苛】🔗🔉

いら-いら 【苛苛】 ■一■ [1] (副)スル 〔「いら」は「とげ」の意〕 (1)自分の思うとおりに進まないために,焦って心が落ち着かないさま。いらだたしいさま。「あんまり遅いので―する」「―のしどおし」 (2)光などが刺激するさま。「外は猛烈な光で一面に―し始めた/それから(漱石)」 (3)皮膚などがちくちくと刺激をうけるさま。「のどが―する」「手ニ―トサワル/日葡」 ■二■ [0] (名) 思い通りにならなくてじれた気持ち。「―が直る」「―がつのる」

いらいら-し・い 【苛苛しい】 (形)[文]シク いらいら・し🔗🔉

いらいら-し・い 【苛苛しい】 (形)[文]シク いらいら・し 心のいらだつさま。いらいらするさま。「葉子はペンも折れよと―・くその上を塗り消した/或る女(武郎)」

いら・う イラフ [2] 【苛う】 (動ワ五[ハ四])🔗🔉

いら・う イラフ [2] 【苛う】 (動ワ五[ハ四]) いらだつ。「黄金丸も少し―・つて/こがね丸(小波)」

いら・う イラフ 【弄ふ・綺ふ】 (動ハ四)🔗🔉

いら・う イラフ 【弄ふ・綺ふ】 (動ハ四) 〔「いろふ」から転じた語か〕 (1)いじる。もてあそぶ。「―・うて見ましたればまだ人肌でござつた/狂言・仏師(虎寛本)」 (2)手を加える。手入れする。「裏の離れを―・うたばかり/歌舞伎・桑名屋徳蔵」 (3)からかう。「人を―・ふ様な言分/浄瑠璃・極彩色娘扇」

いら・う イラフ 【借ふ】 (動ハ下二)🔗🔉

いら・う イラフ 【借ふ】 (動ハ下二) 借りる。 ⇔いらす 「稲と資財(タカラ)とを―・へし者は/日本書紀(天武下訓)」

いら・う イラフ 【答ふ・応ふ】 (動ハ下二)🔗🔉

いら・う イラフ 【答ふ・応ふ】 (動ハ下二) ⇒いらえる

いらえ イラヘ [2] 【答え・応え】🔗🔉

いらえ イラヘ [2] 【答え・応え】 こたえ。返事。応答。「窓の中はしづまりかへりて何の―もなし/即興詩人(鴎外)」

いら・える イラヘル [3][2] 【答える・応える】 (動ア下一)[文]ハ下二 いら・ふ🔗🔉

いら・える イラヘル [3][2] 【答える・応える】 (動ア下一)[文]ハ下二 いら・ふ 返事をする。返答する。「襖(フスマ)の彼方へ声をかくれば,ヘイと―・へて次の間より/当世書生気質(逍遥)」

いらか [0] 【甍】🔗🔉

いらか [0] 【甍】 (1)屋根の大棟。また,棟瓦(ムネガワラ)。 (2)瓦葺(ブ)きの屋根。また,葺いた瓦。「―の波」 (3)切妻屋根の三角形の部分。

大辞林 ページ 139036