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い・る [0] 【要る】 (動ラ五[四])🔗🔉

い・る [0] 【要る】 (動ラ五[四]) 〔「入(イ)る」と同源〕 必要である。「燃焼させるには酸素が―・る」「そんなに時間は―・らない」「金が―・る」「もっと人手が―・る」

い・る [1] 【射る】 (動ラ五[四])🔗🔉

い・る [1] 【射る】 (動ラ五[四]) 〔上一段動詞「いる(射)」の五(四)段化。近世後期以降のもの〕 「射る」に同じ。「双瞳烱々として光彩人を―・り/経国美談(竜渓)」

い・る [1] 【煎る・炒る・熬る】 (動ラ五[四])🔗🔉

い・る [1] 【煎る・炒る・熬る】 (動ラ五[四]) なべなどに入れて火であぶる。また,水分がなくなるまで煮つめる。「ごまを―・る」「豆を―・る」 [可能] いれる

いる 【沃る】 (動ヤ上一)🔗🔉

いる 【沃る】 (動ヤ上一) そそぐ。浴びせる。「面に水なむ〈いる〉べきとみる/蜻蛉(中)」

いる ル [0] 【居る】 (動ア上一)[文]ワ上一🔗🔉

いる ル [0] 【居る】 (動ア上一)[文]ワ上一 □一□ (1)人・動物がその場所に存在する。おる。「人の〈い〉ない部屋」「池には鯉(コイ)が〈いる〉」 (2)友人などをもっている。「私には妻子が〈いる〉」「彼には良い友人がたくさん〈いる〉」 (3)座る。腰をおろす。「〈い〉ても立ってもいられない」「かく立てるはなぞ。〈ゐ〉侍れ/落窪 1」 (4)人がある地位につく。「御むすめの女御,后に〈ゐ〉給ひぬ/落窪 4」 (5)鳥・虫などがある物の上などにとまる。「蠅…ただよろづの物に〈ゐ〉,顔などにぬれ足して〈ゐる〉などよ/枕草子 43」 (6)雲・塵(チリ)など,上方に広がりうるものが下方にとどまる。「纏向(マキムク)のあなしの山に雲〈ゐ〉つつ雨は降れどもぬれつつそ来し/万葉 3126」「(琴ニ)手触れらるる人も無ければ,みな塵〈ゐ〉にたり/宇津保(初秋)」 (7)(「腹が居る」の形で)怒りがおさまる。「梶原この詞に腹が〈ゐ〉て/平家 9」 (8)(「腹を居る」の形で)怒りをしずめる。「目の前へつれていて,たたきころして腹を〈ゐる〉/浄瑠璃・長町女腹切(上)」 □二□(補助動詞) (1)形容動詞の連用形「…で」を受け,…であるの意を表す。「その後,達者で〈いる〉かい」「いつまでも元気で〈い〉てほしい」 (2)打ち消しの「…ずに」「…ないで」を受けて,…しない状態の持続を表す。「終了の鐘が鳴ったのも知らないで〈いる〉」「服も脱がずに〈いる〉」 (3)動詞の連用形に助詞「て(で)」の付いた形を受ける。(ア)主体の動きを表す動詞に付いて,その動きが継続・進行中であることを表す。「空を飛んで〈いる〉鳥」「雨が降って〈いる〉」「今,手紙を書いて〈いる〉」(イ)主体の変化を表す動詞に付いて,その結果が持続していることを表す。「入り口のドアがあいて〈いる〉」「時計が止まって〈いる〉」「小鳥が死んで〈いる〉」(ウ)その状態であることを表す。「母親によく似て〈いる〉」「この計画はばかげて〈いる〉」「日本は海に囲まれて〈いる〉」(エ)その動作が習慣的に反復されることを表す。「この川はしばしば氾濫をおこして〈いる〉」「あの店はいつも混んで〈いる〉」「昔から…と言われて〈いる〉」(オ)過去に完了した動作を表す。「少年使節一行はローマ教皇にも会って〈いる〉」「君はよく勉強して〈いる〉なあ」 〔上代の上二段動詞「う」を上一段に再活用させたものとする説がある。「いる」は本来「立つ」に対する,すわる,その場を動かないでいる意で用いられ,動的な性格が強いのに対して,「おる」はある状態のまま存在する意で,状態性が強い〕

大辞林 ページ 139056