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こう カウ [1] 【講】🔗🔉

こう カウ [1] 【講】 (1)講ずること。講義すること。講義。 (2)僧による仏典の講読や説法を中心とする仏事。法華八講・最勝講など。講会(コウエ)。 (3)僧や信徒が集まって行う各種の仏教儀式。涅槃(ネハン)講・地蔵講・報恩講など。 (4)中世中頃以後,民衆のあいだで作られた仏事や神事を行うための結社。寺院・神社などを維持したり,集団参詣を行なった。近世になると,行楽を主目的として名山・霊場などへ集団参詣するためのものも生まれた。富士講・伊勢講など。 (5)貯蓄・融資などのための相互扶助団体。頼母子(タノモシ)講など。

こう カウ 【高】🔗🔉

こう カウ 【高】 姓氏の一。南北朝時代の武家。代々足利家に仕え,師重は足利尊氏を執事として助けた。師重の子師直・師泰も尊氏を支えたが,尊氏の弟直義と対立し,一族は衰亡。

こう-すうこく カウ― 【高嵩谷】🔗🔉

こう-すうこく カウ― 【高嵩谷】 (1730-1804) 江戸後期の町絵師。江戸の人。本姓,高久氏。英一蝶(ハナブサイツチヨウ)の門人佐脇嵩之に学び,狩野派の手法もとり入れた画風で活躍。代表作「源三位頼政鵺(ヌエ)退治図」

こう-の-もろなお カウ―モロナホ 【高師直】🔗🔉

こう-の-もろなお カウ―モロナホ 【高師直】 (1)(?-1351) 南北朝時代の武将。足利尊氏の執事。武蔵守。幕府創設から幕政に参加,北畠顕家・楠木正行を討った。のち足利直義(タダヨシ)を出家に追い込み権勢をふるったが,直義の逆襲にあい,上杉能憲(ヨシノリ)に武庫川で一族とともに殺害された。 (2)浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」中の人物。吉良上野介に擬する。

こう-の-もろふゆ カウ― 【高師冬】🔗🔉

こう-の-もろふゆ カウ― 【高師冬】 (?-1351) 南北朝時代の武将。師直の従弟,のち養子。鎌倉公方足利基氏の執事。上杉憲顕と対立,諏訪一族に攻められ自害。

こう-の-もろやす カウ― 【高師泰】🔗🔉

こう-の-もろやす カウ― 【高師泰】 (?-1351) 南北朝時代の武将。師直の弟。師直とともに観応(カンオウ)の擾乱(ジヨウラン)の中心人物。足利直義軍に敗れ,一族とともに謀殺された。

こ・う コフ [1] 【恋う】🔗🔉

こ・う コフ [1] 【恋う】 ■一■ (動ワ五[ハ四]) 思い慕う。愛する。懐かしく思う。「母を―・う」「故郷を―・う気持ちがつのる」「妻―・ふ鹿の音/松の葉」 ■二■ (動ハ上二) (1)人,特に異性を恋する。ほれる。「出で立たむ力をなみと隠り居て君に―・ふるに心どもなし/万葉 3972」「まだ見ぬ人を―・ふるものとは/伊勢 101」 (2)慕わしく思う。「君をこそ兄君よりはいみじう―・ひ聞え給ふめれ/大鏡(伊尹)」 (3)(ある場所や物を)懐かしく思う。「人皆の見らむ松浦の玉島を見ずてや我は―・ひつつ居らむ/万葉 862」「月のおもしろかりける夜,こぞを―・ひて/古今(恋五詞)」 〔本来は上二段活用の語で,中世末期以降四段にも活用された。現代語では「恋い慕う」「恋いこがれる」のように複合動詞として多く用いられ,単独で用いられることは少ない〕

大辞林 ページ 143671