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じょう [1] 【尉】🔗🔉

じょう [1] 【尉】 (1)律令官制の四等官の一つである判官(ジヨウ)のうち,衛府・検非違使の官職に当てる用字。 (2)能で,老翁。また,その役の付ける面。 ⇔姥(ウバ) 「この―が御道しるべ申さうずるにて候/謡曲・竹生島」 →翁 (3)白い灰になった炭火。「最前からおこいて置いたによつて,さんざん―が立つ/狂言・栗焼(虎寛本)」

――と姥(ウバ)🔗🔉

――と姥(ウバ) 謡曲「高砂」の前ジテの木守りの翁(オキナ)とシテツレの木守りの姥。この老夫婦が松の落ち葉を掻(カ)く姿は,大変めでたいものとされ,よく画題とされた。

じょう ジヤウ [0] 【情】🔗🔉

じょう ジヤウ [0] 【情】 (1)何かを見たり聞いたりして起きる心の動き。「好悪の―」「憐憫(レンビン)の―」「―が激する」 (2)人が本来もっている性質。「―がこまやかな人」 (3)他人を気の毒だと思う気持ち。思いやり。なさけ。「―にうたれる」「―において忍びない」 (4)特定の異性を愛する心。恋情。「―が濃い」「―を交わす」 (5)実際のようす。ありさま。「―を明かす」 (6)我(ガ)。意地。頑固。[日葡]

――が移(ウツ)・る🔗🔉

――が移(ウツ)・る 次第に,愛情や親しみを覚えるようになる。「犬も三日飼えば―・る」

――が強(コワ)・い🔗🔉

――が強(コワ)・い 強情(ゴウジヨウ)である。

――に厚・い🔗🔉

――に厚・い 相手を思いやる心が豊かである。

――に絆(ホダ)さ・れる🔗🔉

――に絆(ホダ)さ・れる 相手の情に強く引かれる。

――に脆(モロ)・い🔗🔉

――に脆(モロ)・い 人情に動かされやすい。

――を立・てる🔗🔉

――を立・てる 義理をたて通す。「あんないくぢなし男に―・つて女郎に売られることはないわな/滑稽本・浮世風呂 2」

――を通・ずる🔗🔉

――を通・ずる (1)敵に内通する。 (2)密通する。

――を張(ハ)・る🔗🔉

――を張(ハ)・る 意地をはりとおす。「熱湯好きうぬばつかりが―・り/柳多留 5」

じょう ヂヤウ [1] 【場】🔗🔉

じょう ヂヤウ [1] 【場】 事の行われるところ。「フランス座の廻廊には―を出でたる人押合へり/ふらんす物語(荷風)」

大辞林 ページ 146425