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は-や 【甲矢・兄矢】🔗⭐🔉
は-や 【甲矢・兄矢】
手に二本の矢を持って射るとき,初めに射る矢。三本羽の矢は,鳥の羽根三枚で二本の矢を作るので,弓につがえたとき,羽表が外を向く矢(外向(トムキ))と,内を向く矢(内向(ウチムキ))の一組(一手(ヒトテ))ができ,その,外向の方を用いる。
→乙矢(オトヤ)
はや (感)🔗⭐🔉
はや (感)
驚いたり,あきれたり,困惑したりしたときに発する語。「なんとも,―,驚きました」「いや,―,まったくあきれたものだ」「へええ,それは―,ふらち千万な奴でござります/滑稽本・八笑人」
は-や (連語)🔗⭐🔉
は-や (連語)
□一□〔係助詞「は」に係助詞「や」の付いたもの〕
文中の種々の語に付いて,疑問の意を表す。…は…であろうか。「近江の海波恐(カシコ)みと風守り年―経なむ漕ぐとはなしに/万葉 1390」
□二□〔係助詞「は」に間投助詞「や」の付いたもの〕
(1)文中の種々の語に付いて,詠嘆の意を表す。…はまあ。「木の間よもい行き目守(マモ)らひ戦へば吾―飢(エ)ぬ/古事記(中)」
(2)文末に用いられ,詠嘆の意を表す。…はまあ。…よなあ。「ほのかなりし月影の見劣りせずば,まほならむ―/源氏(橋姫)」
ばや (終助)🔗⭐🔉
ばや (終助)
〔接続助詞「ば」に助詞「や」の付いたものから〕
活用語の未然形に接続する。
(1)話し手自身の希望を表す。…したいものだ。「かかる所に思ふやうならむ人をすゑて住ま―/源氏(桐壺)」「世の中に物語といふ物のあんなるを,いかで見―と思ひつつ/更級」
(2)ある状態の実現を希望する意を表す。…であってほしい。「出づればやがて小幡山,馬はあら―徒歩(カチ)にても,君をおもへばゆくぞとよと/平治(下・古活字本)」
(3)(多く「あらばや」の形で用いられて)強い否定の意を表す。…どころか,全く…ない。「云た事をきかぬほどに周の粟をくひ事があら―とて食はざるぞ/史記抄 10」
〔語源について,「や」は,本来,疑問の係助詞とみる説や詠嘆の間投助詞とみる説がある〕
→ばや(連語)
大辞林 ページ 152454。
(ヒンデイー) b
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