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もの-がたら・う ―ガタラフ 【物語らふ】 (動ハ四)🔗🔉

もの-がたら・う ―ガタラフ 【物語らふ】 (動ハ四) 語り合う。特に男女が情を交わす。「かのまめ男,うち―・ひて,帰り来て,いかが思ひけむ/伊勢 2」

もの-がたり [3] 【物語】 (名)スル🔗🔉

もの-がたり [3] 【物語】 (名)スル (1)あるまとまった内容のことを話すこと。ものがたること。また,その内容。話。談話。「世にも悲しい―」「知る人の許にて夜に入るまで―し/舞姫(鴎外)」 (2)文学形態の一。広義には,散文による創作文学のうち,自照文学を除くものの総称。すなわち,作者が人物・事件などについて他人に語る形で記述した散文の文学作品。特に,人物描写に主眼のある小説に対して,事件の叙述を主とするものをさすことが多い。狭義には,日本の古典文学で,「竹取物語」「伊勢物語」に始まり,「宇津保物語」「源氏物語」で頂点に達し,鎌倉時代の擬古物語に至るまでのものをさす。歴史物語・説話物語・軍記物語を含めることもある。 (3)浄瑠璃・歌舞伎の演出・演技の一形式。登場人物が過去の事件や心境を身振りを交えて物語る場面。「熊谷陣屋」の熊谷など。 (4)男女が相語らうこと。情を交わすこと。「夜すがら―せしを/浮世草子・一代女 2」

ものがたり-あわせ ―アハセ [6] 【物語合(わ)せ】🔗🔉

ものがたり-あわせ ―アハセ [6] 【物語合(わ)せ】 平安時代,何人かの人が左右に分かれ,珍しい物語の書に,歌などを添えて出し,優劣を競う遊び。

ものがたり-え ― [5] 【物語絵】🔗🔉

ものがたり-え [5] 【物語絵】 平安時代,和文の物語に絵を描き加えたもの。また,中心となる場面だけを絵画化したものもある。 →絵物語

もの-がた・る [4] 【物語る】 (動ラ五[四])🔗🔉

もの-がた・る [4] 【物語る】 (動ラ五[四]) (1)あるまとまった話をする。まとまりのある内容を話す。「昔のことを―・る」 (2)ある事実がある意味を示す。表す。「苦労を―・る顔のしわ」 (3)語る。話をかわす。「男が…他の船員と何事か―・りつつあつた/馬上の友(独歩)」 [可能] ものがたれる

大辞林 ページ 155705