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を-がな (連語)🔗⭐🔉
を-がな (連語)
□一□〔格助詞「を」に終助詞「がな」の付いたもの〕
文末にあって,願望を表す。…がほしいなあ。「かの君だち―。つれづれなる遊びがたきになどうち思しけり/源氏(橋姫)」
□二□〔格助詞「を」に副助詞「がな」の付いたもの〕
文中の疑問語を受けて,不定の意を表す。「何―形見に嫗に取らせんと思ひ廻(メグラ)すに/今昔 16」
をこと-てん [3][0] 【乎己止点・乎古止点】🔗⭐🔉
をこと-てん [3][0] 【乎己止点・乎古止点】
〔博士家点の右上の点が「を」,その下の点が「こと」を表したことから〕
漢文を日本語として読み下す際に,活用語尾・助動詞・助詞・補読の語などを示すため,漢字の四隅・四周・字面などに書き込まれた「・」「,」「-」などの符号。平安時代初期に興って発達し,室町時代頃まで行われた。流派により種々の形式があった。ヲコト点。てには点。
乎己止点
[図]

を-し-て (連語)🔗⭐🔉
を-し-て (連語)
〔格助詞「を」に,サ変動詞「す」の連用形「し」と接続助詞「て」の付いたもの〕
(1)使役の対象を表す。に。に命じて。「人―行かしめる」「人―かかる目を見すること,慈悲もなく,礼儀にもそむけり/徒然 175」
(2)動作の手段・方法を表す。…をもって。…で。「精兵(トキイクサ)―押ししひて壊(ヤブ)り乱りて罰(ウ)ち滅ぼさむと言ひけり/続紀(天平宝字八宣命)」
〔漢文訓読文から生じた言い方〕
大辞林 ページ 157290。