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つつ【筒】🔗🔉

つつ [2][0] 【筒】 (1)丸く細長く中がからになっているもの。くだ。管。 (2)銃身。砲身。「―先」 (3)小銃。大砲。「大―」「捧げ―」 (4)井戸がわ。井筒(イヅツ)。 (5)轂(コシキ)の異名。 (6)俵にさしこんで米や麦を出すために用いる,先をとがらせた竹。米さし。 (7)酒などを入れる竹筒。ささえ。 (8)和船で,帆柱の受け材。 →帆筒

つつ【鶺鴒】🔗🔉

つつ 【鶺鴒】 セキレイの古名。「あめ,―,千鳥/古事記(中)」

つ・つ【伝つ】🔗🔉

つ・つ 【伝つ】 (動タ下二) 伝える。「神代より言ひ―・て来らく/万葉 894」

つつ🔗🔉

つつ (接助) 〔完了の助動詞「つ」を重ねたものからといわれる。反復・継続を表すのが原義〕 動詞および動詞型活用の助動詞の連用形に接続する。 (1)動作・作用が継続して行われることを表す。現代語では「つつある」の形をとることが多い。「目下調査し―あるいくつかの事件」「あらたまの年の緒長く住まひ―いまししものを/万葉 460」 (2)同時に行われる二つの動作を結びつける。(ア)一方の動作と同時に他の動作も行われることを表す。…ながら。「富士を左に見―,東京に向かう」「国民の意向も反映させ―,政治を行うべきだ」「かくあるを見―,こぎゆくまにまに/土左」(イ)互いに無関係な,また相反する二つの動作・作用を結びつける。「にもかかわらず」の意。現代語では「つつも」の形をとることが多い。…ながらも。「無駄と知り―,神仏に頼る」「高めの球はあぶないと注意し―も,つい投げてしまった」「君が聞き―告げなくも憂し/万葉 4207」 (3)動作・作用が繰り返し行われることを表す。「等身に薬師仏をつくりて,手あらひなどして,人まにみそかに入り―,…身をすてて額(ヌカ)をつき祈り申すほどに/更級」 (4)(和歌において,「つつ」止めの形で)詠嘆の意をこめて表す。「山里は秋こそことにわびしけれ鹿の鳴く音(ネ)に目をさまし―/古今(秋上)」 (5)単純な接続を表す。「て」とほとんど同義。「庭の千種(チクサ)露おもく,籬(マガキ)にたふれかかり―,外面(ソトモ)の小田も水こえて/平家(灌頂)」

つつ-あな【筒穴】🔗🔉

つつ-あな [0] 【筒穴】 (1)筒状の穴。 (2)和船で,船霊(フナダマ)をまつりおさめておく穴。中の間の前後とか,帆柱の下などが多い。腰当て。 →船霊

つつ-あ・る🔗🔉

つつ-あ・る (連語) 物事が進行中であることを表す。「台風が近づき―・る」 →つつ(接助)

つつ-い【筒井】🔗🔉

つつ-い [0] 【筒井】 筒状にまるく掘った井戸。

つつい-づつ【筒井筒】🔗🔉

つつい-づつ― [3] 【筒井筒】 (1)筒井につけられたわく。 (2)〔「伊勢物語」二三段の「つつゐつの井筒にかけしまろがたけ過ぎにけらしな妹見ざるまに」から〕 幼なじみの男女。また,その仲。「―の仲」 (3)重文の井戸茶碗。豊臣秀吉所持。近習が取り落とし,五つに割れたことから,細川三斎が銘をつけた。

つつい【筒井】🔗🔉

つつい ツツ 【筒井】 姓氏の一。

つつい-じゅんけい【筒井順慶】🔗🔉

つつい-じゅんけい ツツ― 【筒井順慶】 (1549-1584) 戦国大名。大和筒井城主。松永久秀を討って大和一国を支配。以後,織田信長に属す。本能寺の変では明智光秀に誘われたが居城を動かず,山崎の戦いののち,羽柴秀吉に参じた。そのため洞ヶ峠(ホラガトウゲ)に軍をとどめて形勢をうかがって日和見(ヒヨリミ)を決め込んだという俗説が生まれた。 →洞ヶ峠

つつ-うらうら【津津浦浦】🔗🔉

つつ-うらうら [1][1]-[2] 【津津浦浦】 〔「つづうらうら」とも〕 いたるところの津や浦。全国いたるところ。「全国―から集まった選手たち」

つつ-お【筒落】🔗🔉

つつ-お 【筒落】 「筒落米(ツツオゴメ)」の略。「旦那の身上で一年に,千両・二千両は―でも有こと/浄瑠璃・淀鯉(上)」

つつお-ごめ【筒落米】🔗🔉

つつお-ごめ 【筒落米】 米さしの竹筒からこぼれ落ちた米。「こぼれすたれる―をはき集めて/浮世草子・永代蔵 1」

つつ-おと【筒音】🔗🔉

つつ-おと [0] 【筒音】 銃砲をうつ音。

つつが【恙】🔗🔉

つつが [0] 【恙】 病気などの災難。わずらい。「敏子は何処と云ふて指示す程の―を覚ゆるにあらねど/蜃中楼(柳浪)」 →つつがない

つつが-むし【恙虫】🔗🔉

つつが-むし [3] 【恙虫】 ダニ目ツツガムシ科とその近縁の節足動物の総称。体長は成虫で0.2〜1ミリメートル。卵形または瓢箪(ヒヨウタン)形で,歩脚は三対。幼虫は野ネズミなどに寄生し,恙虫病を媒介する。全世界に広く分布。特に,新潟・秋田・山形県下の河川の中・下流域沿岸にすむアカツツガムシ(アカムシ)が知られる。ようちゅう。 恙虫 [図]

つつが-むし-びょう【恙虫病】🔗🔉

つつが-むし-びょう ―ビヤウ [0] 【恙虫病】 ツツガムシに媒介されて起こるリケッチア疾患。刺し口と局所リンパ節の腫脹が診断の手がかりになる。死亡率が高かったが,治療の進歩により死亡例は少なくなった。

つつ-がき【筒描き】🔗🔉

つつ-がき [0] 【筒描き】 染色で防染糊の置き方の一。円錐形の筒に入れた糊で図柄を描いていく。つつびき。

つつが-な・い【恙無い】🔗🔉

つつが-な・い [4] 【恙無い】 (形)[文]ク つつがな・し 異常がない。無事である。「―・く旅を終える」「日々―・く暮らす」

つつがゆ-の-しんじ【筒粥の神事】🔗🔉

つつがゆ-の-しんじ [6] 【筒粥の神事】 ⇒粥占(カユウラ)の神事(シンジ)

つつ-がわら【筒瓦】🔗🔉

つつ-がわら ―ガハラ [3] 【筒瓦】 ⇒丸瓦(マルガワラ)

つつき-だ・す【突き出す】🔗🔉

つつき-だ・す [0][4][2] 【突き出す】 (動サ五[四]) 突っついて出す。「藪(ヤブ)から蛇を―・す」 [可能] つつきだせる

つつき-まわ・す【突き回す】🔗🔉

つつき-まわ・す ―マハス [0][5][2] 【突き回す】 (動サ五[四]) あちらこちらから何回もつつく。「よってたかって―・す」

つつ-ぎり【筒切り】🔗🔉

つつ-ぎり [0] 【筒切り】 まるく長いものを横に切ること。輪切り。「鯉を―にする」

つつ・く【突く】🔗🔉

つつ・く [2] 【突く】 (動カ五[四]) 〔「たたく」と同源か〕 (1)指先や棒で小刻みに何度も突く。「赤ん坊のほっぺを―・く」「穴ヲ―・ク/ヘボン」 (2)注意や合図のために軽く突く。「ひじで―・かれた」 (3)箸(ハシ)やくちばしで突くようにして食べる。「すき焼きを―・く」「小鳥が木の実を―・く」 (4)弱みや欠点をことさら責め立てる。「あまり細かいことを―・くのはよせ」 (5)ある行動をとるように人に働きかける。「委員を―・いて提案させる」 [可能] つつける [慣用] 蜂(ハチ)の巣をつついたよう

つつ-ぐち【筒口】🔗🔉

つつ-ぐち [0] 【筒口】 「筒先」に同じ。

つつ-くら【惣暗】🔗🔉

つつ-くら 【惣暗】 まっくら。真の闇。つつやみ。「火も打ち消えつれば,―になりぬ/今昔 27」

つつ-ごかし【筒転かし】🔗🔉

つつ-ごかし 【筒転かし】 〔銭筒で百文ずつ銭を計るときに多少の過不足が出ることから〕 銭勘定をごまかすこと。転じて,詐欺。ごまかし。「手ひどいころり是がほんの―,かたりめに出逢うた/浄瑠璃・鬼一法眼」

つつ-ごて【筒籠手】🔗🔉

つつ-ごて [2] 【筒籠手】 甲冑の籠手の一。手首と肘(ヒジ)の間を,筒状にならべた数枚の鉄または革の板で覆うもの。

つつ-さき【筒先】🔗🔉

つつ-さき [0] 【筒先】 (1)ホースなどの筒状のものの先。筒口。 (2)銃・砲の口。銃口。砲口。筒口。「敵に―を向ける」 (3)ホースの筒先を受け持つ消防士。筒口。

つつ-ざき【筒咲き】🔗🔉

つつ-ざき [0] 【筒咲き】 花弁が筒形をして咲くこと。また,その花。アサガオの花など。「―の花」

つつじ【躑躅】🔗🔉

つつじ [0][2] 【躑躅】 ツツジ科ツツジ属の植物の総称。常緑または落葉性の低木。山地に自生し,公園や庭園に広く栽植される。葉は互生。四,五月,枝先に先端が五裂した漏斗形の美しい花を一〜数個つける。果実は果。園芸品種が多い。ヤマツツジ・ミヤマキリシマ・サツキなど。[季]春。

つつじ-いろ【躑躅色】🔗🔉

つつじ-いろ [0] 【躑躅色】 ツツジの花のような鮮やかな赤紫色。

つつじ-か【躑躅科】🔗🔉

つつじ-か ―クワ [0] 【躑躅科】 双子葉植物合弁花類の一科。温帯・寒帯,まれに熱帯の山地に生え,世界に約五〇属一五〇〇種ある。低木または小高木で,落葉性のものが多い。花は両性で,漏斗状ないし壺状で先端が四,五裂する花冠がある。果実は果まれに液果。ツツジ・シャクナゲ・コケモモ・アセビなど。

つつじ-ばな【躑躅花】🔗🔉

つつじ-ばな 【躑躅花】 (枕詞) ツツジの花のように美しい意から,「にほふ」「にほえをとめ」にかかる。「―にほへる君がにほ鳥のなづさひ来むと/万葉 443」

つつしみ【慎み】🔗🔉

つつしみ [0][4] 【慎み】 (1)慎むこと。謙虚な気持ちでいること。ひかえめにしていること。「―のある態度」「―がない」 (2)物忌み。斎戒。「いみじき御―どもをし給ふしるしにや/源氏(明石)」 (3)江戸時代の士分の者に科した刑罰の一種。家にとじこめ,外部との接触を禁ずるもの。謹慎。

つつしみ-ぶか・い【慎み深い】🔗🔉

つつしみ-ぶか・い [6] 【慎み深い】 (形)[文]ク つつしみぶか・し 慎む心が深い。「―・い物言い」 [派生] ――さ(名)

つつし・む【慎む・謹む】🔗🔉

つつし・む [3] 【慎む・謹む】 (動マ五[四]) 〔「慎(ツツ)む」と同源〕 (1)あやまちのないように,行動を控えめにする。《慎》「軽挙妄動を―・む」「言葉を―・む」 (2)度がすぎないようにする。《慎》「酒を―・む」 (3)神仏・貴人などの前でかしこまった態度をとる。《謹》「―・んで承る」「余り―・み給て,今は目も見せ給はねば/狭衣 4」 →つつしんで (4)斎戒する。物忌みする。「伊予の守の朝臣の家に―・む事侍りて/源氏(帚木)」

つつ-じり【筒尻】🔗🔉

つつ-じり [0] 【筒尻】 筒の後部。鉄砲などの尻。

つつしん-で【謹んで】🔗🔉

つつしん-で 【謹んで】 (連語) 〔動詞「つつしむ」の連用形に助詞「て」の付いた「つつしみて」の転〕 かしこまって。うやうやしく。「―申し上げます」「―お受けします」

つつ-すねあて【筒臑当て】🔗🔉

つつ-すねあて [3] 【筒臑当て】 甲冑(カツチユウ)の臑当ての一。鉄または革の縦長の板数枚を筒状に並べたもの。

つつ-ぜき【筒関】🔗🔉

つつ-ぜき [2] 【筒関】 和船の帆柱を立てる筒状の受け材を取り付ける,船体中の最重要箇所の称。普通,船体中央部よりやや船尾寄りで,最も幅が広い所にあたる。腰当(コシアテ)。

つつ-そで【筒袖】🔗🔉

つつ-そで [0] 【筒袖】 和服で,袂(タモト)の部分のない筒形の袖。また,その袖の付いた着物。つつっぽ。筒袍(ツツポウ)。

つつ-だい【筒台】🔗🔉

つつ-だい [0][2] 【筒台】 銃身や砲身を据える台。

つつ-だけ【筒竹】🔗🔉

つつ-だけ [2] 【筒竹】 筒切りの竹。

つつ-だて【筒立】🔗🔉

つつ-だて [0] 【筒立】 (1)和船の帆柱の受け材である筒を船体に取り付ける作業のこと。建造工程の最後に行われる。 (2)〔「筒立祝(イワイ)」の略〕 和船の造船儀礼の一。{(1)}の作業完了後,その下部に船の守護神である船玉を納める儀式。各種の造船儀礼中最も重要。筒納め。

つつ-ぢゃわん【筒茶碗】🔗🔉

つつ-ぢゃわん [3] 【筒茶碗】 一般の茶碗よりも深い筒形の茶碗。温かみがこもるので茶の湯では寒中に用いる。きわめて深いものを深筒,比較的浅いものを半筒という。

つつっ-と🔗🔉

つつっ-と [2] (副) なめらかに素早く移動するさま。つっと。

つつっ-ぽ【筒っぽ】🔗🔉

つつっ-ぽ [0] 【筒っぽ】 「筒袖」に同じ。つつっぽう。

つつ-どり【筒鳥】🔗🔉

つつ-どり [2] 【筒鳥】 カッコウ目カッコウ科の鳥。全長30センチメートル余りで,体形は小形のタカ類に似る。背面は暗灰青色,腹面は黄白色の地に黒い横縞がある。センダイムシクイなど他の鳥の巣に托卵(タクラン)する。日本各地の山林に夏鳥として渡来・繁殖し,冬は南方に渡る。ポンポンと筒を打つように鳴く。ポンポンドリ。[季]夏。

つつ-ぬき【筒抜き】🔗🔉

つつ-ぬき 【筒抜き】 筒を引き抜くように首を抜くこと。「されば古郡が―・さげぎり,数をしらず/狂言・朝比奈」

つつ-ぬけ【筒抜け】🔗🔉

つつ-ぬけ [0] 【筒抜け】 〔筒の底が抜けていて物がそのまま漏れ出る意から〕 (1)話し声などがそのまま他の人に聞こえること。「隣家の話し声が―に聞こえる」 (2)秘密などがすぐ他に漏れ伝わること。「会議の様子が外部へ―だ」

つつ-はらい【筒払い】🔗🔉

つつ-はらい ―ハラヒ [3] 【筒払い】 銃砲の筒を掃除すること。また,それに用いる道具。

つつまし・い【慎ましい】🔗🔉

つつまし・い [4] 【慎ましい】 (形)[文]シク つつま・し 〔動詞「慎(ツツ)む」の形容詞化〕 (1)遠慮深く物静かである。ひかえめだ。「―・くひかえる」「―・いものごし」 (2)ぜいたくでない。質素だ。つましい。「―・い生活」「―・く暮らす」 (3)遠慮される。気がひける。「夢にや見ゆらむと,空恐ろしく―・し/源氏(帚木)」 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

つつまし-やか【慎ましやか】🔗🔉

つつまし-やか [4] 【慎ましやか】 (形動)[文]ナリ いかにもつつましそうなさま。ひかえめなさま。「―な女性」 [派生] ――さ(名)

つつ-まもり【筒守り】🔗🔉

つつ-まもり [3] 【筒守り】 小さい竹筒に守り札を入れ,お守りとしたもの。

つつみ【包み】🔗🔉

つつみ 【包み】 ■一■ [3] (名) (1)紙などで包んだもの。「おみやげの―を開く」「紙―」 (2)物を包むために用いるもの。風呂敷など。「―に,衣箱の,おもりかに古体なる,うちおきて,おし出でたり/源氏(末摘花)」 ■二■ (接尾) 助数詞。包んであるものを数えるのに用いる。「一―ずつ配る」

つつみ-い【包み井】🔗🔉

つつみ-い 【包み井】 (1)周りを石などで囲って水をたたえた井戸。「鈴が音の駅家(ハユマウマヤ)の―の水を飲(タマ)へな妹が直手よ/万葉 3439」 (2)宮中で正月の若水に用いるために,前年の冬から蓋(フタ)をして封じておく井戸。

つつみ-いい【包み飯・裹み飯】🔗🔉

つつみ-いい ―イヒ 【包み飯・裹み飯】 強飯(コワメシ)を木の葉などに包んだもの。古代,儀式などの際,下級の参加者に給した。

つつみ-かくし【包み隠し】🔗🔉

つつみ-かくし [0] 【包み隠し】 (名)スル 包み隠すこと。秘密にすること。「―のないところを話す」

つつみ-がまえ【包構え】🔗🔉

つつみ-がまえ ―ガマヘ [4] 【包構え】 漢字の構えの一。「包」「勾」などの「勹」。くがまえ。

つつみ-がみ【包み紙】🔗🔉

つつみ-がみ [3] 【包み紙】 物を包むのに用いる紙。包装紙。

つつみ-きん【包み金】🔗🔉

つつみ-きん [0] 【包み金】 (1)祝いやお礼などとして,紙に包んで渡す金銭。つつみがね。 (2)江戸時代,金座で紙包みにし,封印した金貨。 →包み銀

つつみ-ぎん【包み銀】🔗🔉

つつみ-ぎん 【包み銀】 江戸時代,銀座で紙包みにし,封印した銀貨。包み銀はそのままの状態でも通用した。公認の両替屋や豪商が封印した包み銀も同様に扱われた。金の場合は包み金という。

つつみ-どう【包み胴】🔗🔉

つつみ-どう [3] 【包み胴】 胴丸や腹巻の表面を綾・緞子(ドンス)・繻子(シユス)などで包んだもの。

つつみ-ぶみ【包み文】🔗🔉

つつみ-ぶみ 【包み文】 書状を薄様(ウスヨウ)に包んだもの。後朝(キヌギヌ)の文や懸想文(ケソウブミ)に用いた。「むらさきの紙を―にて/枕草子 89」

つつみ-もの【包み物】🔗🔉

つつみ-もの [0][5] 【包み物】 (1)風呂敷などで包んだもの。 (2)布施や贈り物にするため,金銭や絹布などを包んだもの。

つつみ-やき【包み焼き】🔗🔉

つつみ-やき [0] 【包み焼き】 (1)魚・肉・野菜などを紙・ホイルなどに包んで焼くこと。また,焼いたもの。 (2)鮒(フナ)の腹に昆布・串柿などを入れて焼いたもの。「鮒の―のありける腹に,小さく文を書きて押し入れて/宇治拾遺 15」

つつみ【堤】🔗🔉

つつみ [3][0] 【堤】 〔「包むもの」の意〕 (1)池・川などの水があふれ出ないように,岸に沿って土や石を高く盛ったもの。土手。堤防。「―を築く」「―が切れる」 (2)水を溜(タ)めた池。貯水池。[和名抄] (3)土俵。「相撲なども,…御前に―かきて/栄花(根合)」

つつみ-がわら【堤瓦】🔗🔉

つつみ-がわら ―ガハラ [4] 【堤瓦】 棟を包むのに用いる半円形の瓦。包み瓦。 →熨斗(ノシ)瓦

つつみ-にんぎょう【堤人形】🔗🔉

つつみ-にんぎょう ―ギヤウ [4] 【堤人形】 堤焼の人形。

つつみ-ぶぎょう【堤奉行】🔗🔉

つつみ-ぶぎょう ―ギヤウ [4] 【堤奉行】 江戸時代,堤防のことをつかさどった奉行。

つつみ-やき【堤焼】🔗🔉

つつみ-やき [0] 【堤焼】 陶器の一種。元禄(1688-1704)の頃から,仙台の台の原で江戸の陶工上村万右衛門が創製した陶器。のち堤町に移ったのでこの名がある。初期には茶器を焼いたが,のち日用品類が多くなった。人形は堤人形として有名。

つつみ【堤】🔗🔉

つつみ 【堤】 姓氏の一。

つつみ-やすじろう【堤康次郎】🔗🔉

つつみ-やすじろう ―ヤスジラウ 【堤康次郎】 (1889-1964) 実業家・政治家。滋賀県生まれ。早大卒。鉄道事業・土地開発・流通などから成る西武グループを築く。長く衆議院議員を務め,1953年(昭和28)衆議院議長。

つつみ-かく・す【包み隠す】🔗🔉

つつみ-かく・す [5] 【包み隠す】 (動サ五[四]) (1)包んだりおおったりして外から見えないようにする。「袖で―・す」 (2)秘密にして,人に知られないようにする。「―・さずに話す」 [可能] つつみかくせる

つつみ-こ・む【包み込む】🔗🔉

つつみ-こ・む [4] 【包み込む】 (動マ五[四]) 包んで中に入れる。「霧が街を―・む」 [可能] つつみこめる

つつみ-ちゅうなごん【堤中納言】🔗🔉

つつみ-ちゅうなごん 【堤中納言】 〔邸宅が賀茂川の堤近くにあったことから〕 藤原兼輔(カネスケ)の異名。

つつみちゅうなごんものがたり【堤中納言物語】🔗🔉

つつみちゅうなごんものがたり 【堤中納言物語】 短編物語集。一〇の物語と一の断章より成る。各編は,成立事情を異にし,「逢坂越えぬ権中納言」は1055年の「六条斎院物語合」に提出されたもので女房小式部作。ほかの作者と成立年は未詳。現在の形に結集されたのは鎌倉時代以後。諸編が卓越した技巧でまとめられ,文学史上特異な位置を占める。

つつみ-な・し【恙み無し】🔗🔉

つつみ-な・し 【恙み無し】 (形ク) さしさわりがない。無事だ。つつがない。「―・く幸(サキ)くいまして/万葉 894」

つつ・む【包む・裹む】🔗🔉

つつ・む [2] 【包む・裹む】 (動マ五[四]) (1)大きな布・紙などで全体を覆って中にいれる。くるむ。「箱を風呂敷に―・む」 (2)周囲をとりかこむ。「雑木林に―・まれた家」「霧に―・まれる」「炎に―・まれる」「温かい愛情で―・む」 (3)ある雰囲気などが充満したりただよったりする。「会場は熱気に―・まれた」「謎に―・まれた過去」 (4)隠して人に知られないようにする。ひめる。「―・み切れぬ喜びを満面に滔(アフ)らして/社会百面相(魯庵)」「母にも言はず―・めりし心は/万葉 3285」 (5)謝礼などのお金をふくろや紙に入れて人にわたす。「お礼に一万円―・む」 (6)堤を築いて水を防ぐ。「白鳥の羽が堤を―・むとも/常陸風土記」 [可能] つつめる [慣用] オブラートに―・真綿に針を―

つつ・む【慎む・障む】🔗🔉

つつ・む 【慎む・障む】 (動マ四) 〔「包む」と同源〕 (1)人目をはばかる。気がねする。つつしむ。「人目も今は―・み給はず泣き給ふ/竹取」 (2)気後れする。行動を控える。「例いとよく書く人も,あぢきなうみな―・まれて/枕草子 23」 (3)障害にあう。妨げられる。「行くさ来さ―・むことなく舟は早けむ/万葉 4514」 (4)病気・けがなどの障りがあって,つつしんでいる。「びなきに―・みて世人のさわぐ行ひもせで/蜻蛉(下)」

つつ【筒】(和英)🔗🔉

つつ【筒】 a pipe;→英和 a tube;→英和 a barrel (銃の).→英和 筒形の cylindrical.

つつうらうら【津々浦々に】(和英)🔗🔉

つつうらうら【津々浦々に】 throughout[all over]the country;→英和 far and wide.

つつがなく【恙なく】(和英)🔗🔉

つつがなく【恙なく】 ⇒無事.

つつがむし【恙虫病】(和英)🔗🔉

つつがむし【恙虫病】 a tsutsugamushi disease;Japanese river fever.

つつく(和英)🔗🔉

つつく poke(突く);→英和 peck[pick](ついばむ);→英和 [そそのかす]incite;→英和 urge;→英和 egg[set]on to do;tease (いじめる).→英和

つつさき【筒先】(和英)🔗🔉

つつさき【筒先】 the muzzle (銃口);→英和 the snout (ポンプの);→英和 the nozzle (ホースの).→英和 〜を向ける point.→英和

つつじ【躑躅】(和英)🔗🔉

つつじ【躑躅】 《植》an azalea.→英和

つつしみ【慎み】(和英)🔗🔉

つつしみ【慎み】 [慎重]discretion;→英和 prudence;→英和 caution;→英和 modesty (謙遜(けんそん));→英和 self-control[-restraint](抑制).〜深い(のない) (in)discreet;→英和 (im)prudent;→英和 self-restraining (self-indulgent).

つつしむ【慎[謹]む】(和英)🔗🔉

つつしむ【慎[謹]む】 [抑制]refrain;→英和 be moderate;be careful[cautious,discreet,prudent](用心).謹んで respectfully;sincerely;→英和 humbly;⇒心(から).

つつそで【筒袖】(和英)🔗🔉

つつそで【筒袖】 a tight sleeve;a tight-sleeved kimono.

つつぬけ【筒抜けに】(和英)🔗🔉

つつぬけ【筒抜けに】 directly;→英和 clearly[distinctly].〜になる leak out.

つつましい【慎ましい(く)】(和英)🔗🔉

つつましい【慎ましい(く)】 modest(ly);→英和 humble(-bly);→英和 frugal(ly) (節約).→英和

つつみ【包み】(和英)🔗🔉

つつみ【包み】 a package;→英和 a packet;→英和 a parcel;→英和 a bundle;→英和 a bale (大形の).→英和 〜にする make a parcel[bundle];wrap.→英和 〜を解く open;→英和 undo;→英和 unwrap.→英和 〜隠しのないところ frankly speaking;to speak frankly.

つつみ【堤】(和英)🔗🔉

つつみ【堤】 ⇒堤防.

つつみかくす【包み隠す】(和英)🔗🔉

つつみかくす【包み隠す】 conceal;→英和 keepsecret;hide.→英和 包み隠さずfrankly[openly,candidly].

つつみがみ【包み紙】(和英)🔗🔉

つつみがみ【包み紙】 wrapping paper.

つつみこむ【包み込む】(和英)🔗🔉

つつみこむ【包み込む】 wrap.→英和

つつみなおす【包み直す】(和英)🔗🔉

つつみなおす【包み直す】 wrapagain.

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