えご [0] （１）山中のくぼ地。 （２）川の流れが入り江となってよどんでいる所。

エゴ [1] (ラテン) ego （１）「自我」に同じ。「―の強い人」 （２）エゴイズムの略。「―の塊のような奴だ」

えご・い ゴイ [2] 【い】 （形）[文]ク ゑご・し 「えぐい」に同じ。「芋の親嫁には―・くあたるなり/雑俳・末摘花」

エゴイスティック [5] egoistic （形動） 利己的であるさま。自分本位であるさま。自分勝手。「―な考え方」

エゴイスト [3] egoist 自分の事しか考えない人。利己主義者。

エゴイズム [3] egoism （１）自分の利益だけ重んじる考え。自分本位の考え方。利己主義。「大国の―をむき出しにした政策」 （２）〔哲〕「利己主義(リコシユギ){（２）}」に同じ。

えこう-もん カウ― [2] 【回向文】 法要や，日常の勤行(ゴンギヨウ)の終わりに，その功徳を自他の往生に及ぼしたいと願って誦(ジユ)する偈文(ゲモン)。えこうぶみ。

えこう-いん カウン 【回向院】 東京都墨田区両国にある浄土宗の寺。諸宗山無縁寺と号す。明暦の大火（1657年）による焼死者を供養するため幕府が建立。以後も無縁仏・刑死者を弔った。供養の勧進相撲がしばしば興行され，旧国技館が建てられるに至った。

え-ごうし ガフシ [2] 【絵合子】 金泥(キンデイ)などで絵を描いてある蓋(フタ)つきの椀(ワン)。

えごう-しゅう ガフ― [2] 【会合衆】 室町時代，都市の自治組織を指導した豪商たち。その合議によって市政が運営された。特に堺（大阪府堺市）が有名で，宇治・大湊にもあった。納屋衆(ナヤシユウ)。

え-ごうらい ガウライ [2] 【絵高麗】 〔「えこうらい」とも〕 白泥土を化粧がけした上に，鉄釉(テツユウ)で黒・褐色の文様を描いた陶器。朝鮮李朝期に多いが，中国の磁州窯のものをもいう。

え-こうろ ―カウロ [2] 【柄香炉】 〔「えごうろ」とも〕 仏具の一。柄のついた香炉。 柄香炉 [図]

えご-えご （副） （１）太っていて，肉がだぶつくさま。また，太っているため動作が鈍いさま。のそのそ。「大きな腹だよのう，我ながらなぜこんなに―するだらう/滑稽本・浮世風呂 3」 （２）おぼつかない足取りで歩くさま。よちよち。「―と硯蓋持ち出づる/洒落本・売花新駅」

え-こく [0] 【衣】 〔仏〕 花を入れて仏前に置く脚つきの箱または籠(カゴ)。けこ。はなかご。

え-ごころ ― [2] 【絵心】 （１）絵を描く心得，また，趣味。あるいは，絵の趣を理解する能力。「―がある」 （２）絵をかきたい気持ち。「―が動く」

えご・し ゴシ 【し】 （形ク） ⇒えごい

エゴティスト [3] egotist （１）自己中心主義者。自分勝手な人。うぬぼれや。 （２）自我主義者。個人主義者。

エゴティズム [3] egotism （１）自己中心主義。独り善がり。自己吹聴。うぬぼれ。 （２）自我主義。個人主義。

えご-の-き [1] エゴノキ科の落葉小高木。山野に自生。高さ3メートル内外。葉はほぼ卵形で互生する。初夏，花冠が五裂する白色の花を下垂してつける。果実は楕円形。若い果皮は有毒。材はかたく，器物につくり，また床柱とする。ロクロギ。チシャノキ。 〔「斉果」の字をあてることもあるが，これはオリーブの漢名。「えごの花」は [季]夏〕 えごのき [図]

えご-のり ゴ― [2] 【恵胡海苔】 紅藻類イギス目の海藻。日本の沿岸に広く分布。ホンダワラ類に着生。細い針金状に分枝し枝先は鉤(カギ)状に曲がる。寒天の副原料で，おきゅうとなどの材料とする。 恵胡海苔 [図]

え-ごま [0][1] 【荏胡麻】 シソ科の一年草。東南アジア原産。全体にシソによく似るがやや大振りで，白毛を密生する。秋，シソに似た穂を出し白い小花を開く。種子より「荏(エ)の油」をとる。え。 →荏の油

え-ごよみ ― [2] 【絵暦】 （１）文字の読めない庶民のために，絵でしるした暦。近世，南部藩のものが著名。めくらごよみ。 （２）絵のある暦。歳徳神(トシトクジン)・金神(コンジン)などの神像や，干支(エト)・星辰の吉凶を絵でしるしたもの。

え-こん ― [1] 【慧根】 〔仏〕 五根{（２）}の一。真理を見きわめる智慧(チエ)。

エゴイスト an egoist.→英和

えごころ【絵心がある】 have a taste[talent]for painting.