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とがし【富樫】🔗🔉

とがし 【富樫】 姓氏の一。加賀国(今の石川県)石川郡富樫郷を本拠とする豪族。在庁官人より興り,加賀守護となる。一向一揆に敗北して滅亡。

とがし-ひろかげ【富樫広蔭】🔗🔉

とがし-ひろかげ 【富樫広蔭】 (1793-1873) 江戸末期の国学者。和歌山の人。本姓は井出。本居大平・本居春庭に学ぶ。本居家の語学の発展につとめた。著「辞玉襷」「詞の玉橋」など。

とがし-まさちか【富樫政親】🔗🔉

とがし-まさちか 【富樫政親】 (1455?-1488) 室町中期の武将。加賀の守護。一向宗門徒を弾圧,加賀一向一揆と戦って,石川郡高尾城で敗死した。

とま・す【富ます】🔗🔉

とま・す [2] 【富ます】 (他サ五) 富むようにする。豊かにする。とませる。

とみ【富】🔗🔉

とみ [1] 【富】 〔動詞「富む」の連用形から〕 (1)集積した財貨。多大な財産。「莫大な―を築く」「巨万の―」 (2)経済的に価値のある資源・物質。「地下に眠っている―を探り当てる」 (3)「富くじ」に同じ。

とみ=は屋(オク)を潤(ウルオ)し徳は身(ミ)を潤す🔗🔉

――は屋(オク)を潤(ウルオ)し徳は身(ミ)を潤す 〔大学〕 財産がふえれば家が美しく立派になり,徳行を積めば人格が尊くなる。徳の重要性を説く言葉。

とみ=を突・く🔗🔉

――を突・く 〔富くじでは櫃(ヒツ)の中の木札を錐(キリ)で突き刺して当選を決めたことから〕 富くじの主催者が当たりくじを決める。

とみい【富井】🔗🔉

とみい トミ 【富井】 姓氏の一。

とみい-まさあき【富井政章】🔗🔉

とみい-まさあき トミ― 【富井政章】 (1858-1935) 民法学者。京都生まれ。東大教授。のち貴族院勅選議員・立命館大学学長・枢密顧問官などを歴任。穂積陳重(ノブシゲ)・梅謙次郎とともに,民法典の起草の中心となった。主著「民法原論」

とみうら【富浦】🔗🔉

とみうら 【富浦】 千葉県南部,安房郡の町。浦賀水道に面し,多くの海水浴場がある。房州ビワで知られる。

とみおか【富岡】🔗🔉

とみおか トミヲカ 【富岡】 (1)群馬県南部の市。上野国一宮の貫前(ヌキサキ)神社がある。日本最初の官営製糸工場のできた地。商工業が発展。 (2)福島県中東部,双葉(フタバ)郡の町。浜通り中央部にあり,岩城相馬街道の旧宿駅。原子力発電所がある。 (3)東京都江東区西部の商業地区。富岡八幡宮・深川不動尊がある。

とみおか-せいしじょう【富岡製糸場】🔗🔉

とみおか-せいしじょう トミヲカ―ヂヤウ 【富岡製糸場】 明治政府の殖産興業政策の一つとして,1872年(明治5)群馬県富岡に設立された官営の機械製糸工場。フランスの機械や技術を導入し,模範技術の伝習に寄与。のち三井財閥に払い下げられた。

とみおか【富岡】🔗🔉

とみおか トミヲカ 【富岡】 姓氏の一。

とみおか-てっさい【富岡鉄斎】🔗🔉

とみおか-てっさい トミヲカ― 【富岡鉄斎】 (1836-1924) 日本画家。京都生まれ。名は猷輔,のち百錬。歌道・儒学・詩文・仏教などを学ぶ。大和絵から南画に進み,独特の筆致と淡い色調の個性的な絵を残す。代表作「掃蕩俗塵」「不尽山頂全図」

とみ-こうか【富効果】🔗🔉

とみ-こうか ―カウクワ [3] 【富効果】 資産というストックの増減が消費行動に及ぼす効果。資産効果。実質残高効果。

とみ-こうぎょう【富興行】🔗🔉

とみ-こうぎょう ―コウギヤウ [3] 【富興行】 富くじを催すこと。

とみざき【富崎】🔗🔉

とみざき 【富崎】 姓氏の一。

とみざき-しゅんしょう【富崎春昇】🔗🔉

とみざき-しゅんしょう 【富崎春昇】 (1880-1958) 地歌演奏家。本名,吉倉助次郎。文楽の人形遣い吉田玉助の子。大阪生まれ。四歳で失明し,六歳で富崎宗順の門に入る。古典曲の演奏にすぐれるとともに,「春の江の島」「楠昔噺(クスノキムカシバナシ)」「蓬生(ヨモギユウ)」などの名作を残した。

とみ・す【富す】🔗🔉

とみ・す 【富す】 (動サ変) 豊かになる。富む。「夢に―・したる心地し侍りてなむ/源氏(行幸)」

とみなが【富永】🔗🔉

とみなが 【富永】 姓氏の一。

とみなが-なかもと【富永仲基】🔗🔉

とみなが-なかもと 【富永仲基】 (1715-1746) 江戸中期の思想家。大坂の町人出身。懐徳堂に学び,神儒仏を徹底的に批判して「誠の道」を説いた。著「出定後語(シユツジヨウコウゴ)」

とみ-ふだ【富札】🔗🔉

とみ-ふだ [2][0] 【富札】 江戸時代の富くじの札。

とみやす【富安】🔗🔉

とみやす 【富安】 姓氏の一。

とみやす-ふうせい【富安風生】🔗🔉

とみやす-ふうせい 【富安風生】 (1885-1979) 俳人。愛知県生まれ。本名,謙次。東大卒。逓信省に勤務。「ホトトギス」に参加,のち「若葉」を主宰。句集「草の花」「走馬灯」など。

とみよ【富魚】🔗🔉

とみよ [0] 【富魚】 トゲウオ目の淡水魚。全長約5センチメートル。体は紡錘形で側扁し,背びれに九本前後のとげがある。体は灰黄色で背は青黒く,体側に暗色横帯がある。水の澄んだ細流や池にすむ。水草などで巣をつくり,その中で産卵する。北日本と中国・朝鮮半島に分布。 →トゲウオ

と・む【富む】🔗🔉

と・む [1] 【富む】 (動マ五[四]) 〔「積む」と同源か〕 (1)財産をたくさん持つ。金持ちになる。「―・める国」「この殿はむべもむべも―・みけり/催馬楽」 (2)豊かである。多く持つ。「才能に―・む」「春秋に―・む」「弾力性に―・む」

とやま【富山】🔗🔉

とやま 【富山】 (1)中部地方北部の県。かつての越中国全域を占める。東部に飛騨山脈,南部に飛騨高地があり,北の富山湾岸に富山平野が開ける。県庁所在地,富山市。 (2)富山県中北部,神通川下流域の市。県庁所在地。近世,加賀藩の支藩前田氏の城下町。立山・黒部峡谷の玄関口。売薬業のほか豊富な電力と工業用水に恵まれ,重化学工業が発達。

とやま-いかやっかだいがく【富山医科薬科大学】🔗🔉

とやま-いかやっかだいがく ―イクワヤククワ― 【富山医科薬科大学】 国立大学の一。富山大学薬学部を移管,医学部を増設して,1975年(昭和50)に設立。本部は富山市。

とやま-えび【富山海老】🔗🔉

とやま-えび [3] 【富山海老】 海産のエビ。全長約20センチメートル。淡紅色で,頭胸部と腹部に濃色の横縞がある。二年で雄として成熟し,三年以後すべて雌に性転換する。食用。寒海性で,日本海・ベーリング海に分布。富山湾で多量に漁獲されることからこの名がある。

とやま-けんりつだいがく【富山県立大学】🔗🔉

とやま-けんりつだいがく 【富山県立大学】 公立大学の一。1989年(平成1)設立。本部は富山県小杉町。

とやま-こう-せん【富山港線】🔗🔉

とやま-こう-せん ―カウ― 【富山港線】 JR 西日本の鉄道線。富山・岩瀬浜間,8キロメートル。神通川下流沿岸の富山工業地域を走る。

とやま-こくさいだいがく【富山国際大学】🔗🔉

とやま-こくさいだいがく 【富山国際大学】 私立大学の一。1989年(平成1)設立。本部は富山県大山町。

とやま-だいがく【富山大学】🔗🔉

とやま-だいがく 【富山大学】 国立大学の一。富山薬専と富山高校・高岡工専・師範系学校が合併し,1949年(昭和24)新制大学となる。本部は富山市。

とやま-わん【富山湾】🔗🔉

とやま-わん 【富山湾】 能登半島の付け根,富山県側に広がる湾。湾内に富山港・伏木港・魚津港がある。蜃気楼(シンキロウ)が発生し,ホタルイカ・ブリなどがとれる。

ふう-か【富家】🔗🔉

ふう-か [1] 【富家】 富裕な家。財産家。ふか。ふけ。

ふう-き【富貴】🔗🔉

ふう-き [1] 【富貴】 (名・形動)[文]ナリ 財産があって,しかも身分の高い・こと(さま)。ふっき。ふき。「―な家に生まれる」「僕未だ一僕を供するの―ならず/花柳春話(純一郎)」

ふうき-ぐさ【富貴草】🔗🔉

ふうき-ぐさ [3] 【富貴草】 牡丹(ボタン)の異名。

ふえいよう-か【富栄養化】🔗🔉

ふえいよう-か フエイヤウクワ [4] 【富栄養化】 (1)貧栄養湖が長年月を経て富栄養湖へと遷移すること。自然富栄養化。 (2)リンや窒素などを含む排水が湖沼などに流入し,プランクトンが異常に発生するなどして水質が汚濁すること。

ふえいよう-こ【富栄養湖】🔗🔉

ふえいよう-こ フエイヤウ― [4] 【富栄養湖】 栄養塩類に富み,プランクトンなどが多く,生物生産量の多い湖沼。水の色は緑ないし黄緑色で,透明度は,5メートル以内。一般に浅く,湖底には腐泥などが堆積する。霞ヶ浦・諏訪湖など。 →貧栄養湖

ふ-か【富家】🔗🔉

ふ-か [1] 【富家】 富んでいる家。金持ち。ふうか。ふけ。

ふ-がく【富岳・富嶽】🔗🔉

ふ-がく [1] 【富岳・富嶽】 富士山の異名。「―百景」

ふ-き【富貴】🔗🔉

ふ-き [1][2] 【富貴】 ⇒ふうき(富貴)

ふき【菜蕗・蕗・富貴・布貴】🔗🔉

ふき 【菜蕗・蕗・富貴・布貴】 箏曲の一。 (1)八橋検校作曲の箏組歌十三曲中の筆頭の曲。八橋流以降,生田流・山田流でも演奏され,俗箏の最初の曲として尊ばれている。 (2)筑紫箏の曲。{(1)}の原曲。越天楽(エテンラク)。

ふき-でら【富貴寺】🔗🔉

ふき-でら 【富貴寺】 大分県豊後高田市蕗(フキ)にある天台宗の寺。718年仁聞の開基と伝える。大堂は九州最古の建築遺構で,藤原時代の阿弥陀堂建築として重要。旧名,阿弥陀寺。ふっきじ。

ふき-の-だい【富貴の台・蕗の台】🔗🔉

ふき-の-だい [4] 【富貴の台・蕗の台】 婚礼の三献(サンコン)の時に用いる嫁の肴台(サカナダイ)。三方の上に作り物の蕗を立て,その下に結び昆布(コンブ)・結び鯣(スルメ)などの肴を盛る。

ふき-まめ【富貴豆】🔗🔉

ふき-まめ [2] 【富貴豆】 乾燥した空豆を水に浸して皮を取り去り,砂糖で煮たもの。ふうきまめ。ふっきまめ。

ふ-きょう【富強】🔗🔉

ふ-きょう ―キヤウ [0] 【富強】 ■一■ (名・形動)[文]ナリ 富んでいて強い・こと(さま)。「文字も武備も盛んにして―なる国あり/学問ノススメ(諭吉)」 ■二■ (名) 「富国強兵」の略。

ふ-げん【富源】🔗🔉

ふ-げん [0] 【富源】 富の源泉。富を生み出す資源。

ふ-こう【富鉱】🔗🔉

ふ-こう ―クワウ [0] 【富鉱】 有用な鉱物が多く含まれる鉱石。また,そのような鉱石を多く産出する鉱山。 ⇔貧鉱

ふ-ごう【富豪】🔗🔉

ふ-ごう ―ガウ [0] 【富豪】 大いに富んでいる人。大金持ち。

ふ-こく【富国】🔗🔉

ふ-こく [2][1] 【富国】 (1)国の経済を豊かにすること。 (2)豊かな国。

ふこく-きょうへい【富国強兵】🔗🔉

ふこく-きょうへい ―キヤウ― [2][1] 【富国強兵】 国を豊かにし兵力を増強すること。国の経済力・軍事力を高めること。明治政府の基本政策の一。

ふじ【富士】🔗🔉

ふじ 【富士】 (1)静岡県中東部,富士川東岸にある市。富士山の南麓にあり,駿河湾に面する。パルプ・製紙・化学・電機・自動車などの工業が盛ん。河口に田子の浦港がある。 (2)「富士山」の略。

ふじ=は磯(イソ)🔗🔉

――は磯(イソ) 比較にならないほどすぐれているさまをいう語。その物事に比べると,日本一高い富士山も磯同様に低いということ。

ふじ【富士】🔗🔉

ふじ 【富士】 姓氏の一。

ふじ-まさはる【富士正晴】🔗🔉

ふじ-まさはる 【富士正晴】 (1913-1987) 小説家。徳島県生まれ。本名,正明。三高中退。同人雑誌「VIKING」創刊。独特の文体で,庶民の生命力を描く。「贋・久坂葉子伝」「桂春団治」など。

ふじ-かざんたい【富士火山帯】🔗🔉

ふじ-かざんたい ―クワザンタイ 【富士火山帯】 新潟県西南部の焼山から妙高山・八ヶ岳・富士山・箱根・伊豆半島の諸火山を経て伊豆七島・マリアナ諸島に続く火山帯。

ふじ-がた【富士形】🔗🔉

ふじ-がた [0] 【富士形】 富士山の形。上は狭く平らで下の方は広がった形。富士山形。

ふじかわ【富士川】🔗🔉

ふじかわ フジカハ 【富士川】 姓氏の一。

ふじかわ-ゆう【富士川游】🔗🔉

ふじかわ-ゆう フジカハイウ 【富士川游】 (1865-1940) 医学者。広島の人。日本医史学会の組織化に貢献。和漢の古医書を収集,日本医史学を確立。著「日本医学史」「日本疾病史」など。

ふじ-かわ【富士川】🔗🔉

ふじ-かわ ―カハ 【富士川】 (1)山梨県北西部を流れる釜無(カマナシ)川を上流とし,同県北東部を流れる笛吹川を甲府盆地で合わせて南流し,駿河湾に注ぐ川。日本三急流の一。長さ128キロメートル。ふじがわ。 (2)静岡県中部,庵原(イハラ)郡の町。富士川下流西岸にあり,水運の中継地として発達した。

ふじかわ-の-たたかい【富士川の戦い】🔗🔉

ふじかわ-の-たたかい ―カハ―タタカヒ 【富士川の戦い】 1180年10月,富士川河口近くで行われた源平両軍の合戦。源頼朝追討の命をうけて東下した平維盛(コレモリ)を将とする平家軍は,夜半,水鳥の羽音を急襲と誤認して総退却したという。

ふじ-ぎぬ【富士絹・不二絹】🔗🔉

ふじ-ぎぬ [0][3] 【富士絹・不二絹】 〔明治末期,富士瓦斯(ガス)紡績会社が創製したことから〕 紡織絹糸を用いて羽二重に似せて織った絹織物。

ふじ-ぎょうじゃ【富士行者】🔗🔉

ふじ-ぎょうじゃ ―ギヤウジヤ [3] 【富士行者】 「富士詣(モウ)で{(1)}」をする富士講の人々を引率して登る先達(センダツ)の行者。[季]夏。

ふじ-こう【富士講】🔗🔉

ふじ-こう ―カウ [2][0] 【富士講】 江戸中期に主に町人層に広まった,富士山信仰を中心とする教団。修験道・弥勒(ミロク)信仰を習合するが,神道系の教義を説く。講を組んで富士登山を行なったり,市中に築いた富士塚に参詣した。[季]夏。

ふじ-ごこ【富士五湖】🔗🔉

ふじ-ごこ 【富士五湖】 山梨県南部,富士山北麓にある山中湖・河口湖・西(サイ)湖・精進(シヨウジ)湖・本栖(モトス)湖の五つの湖。

ふじ-ごんげん【富士権現】🔗🔉

ふじ-ごんげん 【富士権現】 静岡県富士宮市にある浅間神社(富士山本宮浅間大社)の旧称。大宮権現。富士浅間権現。

ふじ-ざくら【富士桜】🔗🔉

ふじ-ざくら [3] 【富士桜】 マメザクラの別名。[季]春。

ふじ-さん【富士山】🔗🔉

ふじ-さん 【富士山】 静岡・山梨両県にまたがる円錐状成層火山。日本の最高峰。海抜3776メートル。1707年(宝永4)の噴火で中腹に宝永山ができ,以後活動を休止。火口直径は約800メートルあり,裾野を長く引いた姿は美しく,古くから信仰登山が盛ん。現在,五合目まで自動車道が通じる。富士。不二山。不二。不尽山。ふじの高嶺。ふじの嶺。富岳(フガク)。ふじのやま。((歌枕))「人しれぬ思ひをつねにするがなる富士の山こそわが身なりけれ/古今(恋一)」

ふじ-しんこう【富士信仰】🔗🔉

ふじ-しんこう ―シンカウ [3] 【富士信仰】 富士山を神体山として崇める信仰。浅間(センゲン)神社創建を経て,平安時代以降,山岳修行者や修験者が民間に広めた。江戸時代,富士講が組織され,関東地方で多くの信者を獲得。関東各地に富士山を模して築いた富士塚を遥拝所・代理登山所とする信仰が定着。現在も白装束の行衣で杖をもち,「六根清浄」と唱えながら富士山に登る登拝形態が残る。 →浅間信仰

ふじ-ずな【富士砂】🔗🔉

ふじ-ずな [2] 【富士砂】 富士山麓に分布する火山砂礫。黒色で多孔質。通気性・排水性に優れ,園芸用土として利用。

ふじ-だいがく【富士大学】🔗🔉

ふじ-だいがく 【富士大学】 私立大学の一。1965年(昭和40)奥州大学として設立,76年現名に改称。本部は花巻市。

ふじたいこ【富士太鼓】🔗🔉

ふじたいこ 【富士太鼓】 能の一。四番目物。内裏で催された管弦をめぐり,天王寺の伶人(レイジン)浅間に殺された住吉の伶人富士の妻が,狂乱して伶人の姿となり,夫の形見の太鼓を打つ。同工異曲に「梅枝(ウメガエ)」がある。

ふじたに【富士谷】🔗🔉

ふじたに 【富士谷】 姓氏の一。

ふじたに-なりあきら【富士谷成章】🔗🔉

ふじたに-なりあきら 【富士谷成章】 (1738-1779) 江戸中期の国語学者・歌人。京都の人。号は北辺(キタノベ)。本姓は皆川。御杖の父。皆川淇園(キエン)の弟。品詞分類(名(ナ)・挿頭(カザシ)・装(ヨソイ)・脚結(アユイ)),てにをは・活用の研究などで,その後の研究に大きな影響を与えた。著「かざし抄」「あゆひ抄」「非南留別志(ヒナルベシ)」など。

ふじたに-みつえ【富士谷御杖】🔗🔉

ふじたに-みつえ ―ミツ 【富士谷御杖】 (1768-1823) 江戸後期の国学者・歌人。京都の人。号,北辺(キタノベ)。成章の子。言霊(コトダマ)哲学に立った言語論および注釈などの古典研究に特色がある。著「古事記灯」「万葉集灯」「俳諧天爾波抄」など。

ふじにたつかげ【富士に立つ影】🔗🔉

ふじにたつかげ 【富士に立つ影】 小説。白井喬二作。1924(大正13)〜27年(昭和2)「報知新聞」連載。富士の裾野の築城論議に始まる,熊木家と佐藤家の三代70年にわたる対立と和解を描く。

ふじ-の-まきがり【富士の巻狩り】🔗🔉

ふじ-の-まきがり 【富士の巻狩り】 1193年5月,源頼朝が富士の裾野で催した大規模な狩猟。この時,曾我兄弟の仇討ちが行われたので名高い。

ふじのみや【富士宮】🔗🔉

ふじのみや 【富士宮】 静岡県中東部,富士山南西麓にある市。浅間(センゲン)神社の門前町,富士山の表登山口として発展。製紙・フィルム・食品工業が盛ん。

ふじ-びたい【富士額】🔗🔉

ふじ-びたい ―ビタヒ [3] 【富士額】 髪の生えぎわが富士山の形に似ている額。美人の条件の一つとされた。

ふじ-まいり【富士参り】🔗🔉

ふじ-まいり ―マリ [3] 【富士参り】 ⇒富士詣(フジモウ)で

ふじ-まつ【富士松】🔗🔉

ふじ-まつ [2] 【富士松】 カラマツの異名。

ふじまつ【富士松】🔗🔉

ふじまつ 【富士松】 狂言の一。太郎冠者が手に入れた富士松を主人が取り上げようとして連歌の賭け物にさせ,難句を次々に出すが,冠者は主人をからかいつつ応答してしまう。

ふじまつぶし【富士松節】🔗🔉

ふじまつぶし 【富士松節】 浄瑠璃の流派の一。豊後節弾圧後,延享(1744-1748)の頃,宮古路豊後掾(ミヤコジブンゴノジヨウ)門下の加賀八が富士松薩摩と改名して開流。この芸系は鶴賀節を経て今日の新内節につながる。 →鶴賀節 →新内節

ふじ-み【富士見】🔗🔉

ふじ-み [0] 【富士見】 (1)富士山を観望すること。また,それに都合のよい所。「―台」「―橋」 (2)「富士見酒」の略。

ふじみ【富士見】🔗🔉

ふじみ 【富士見】 (1)埼玉県中南部,荒川西岸の市。近郊農村であったが,住宅地・工業地として発展。 (2)長野県中東部,諏訪(スワ)郡の町。釜無川上流域,八ヶ岳南西麓を占め,高冷地農業を行う。別荘地開発が進む。 (3)群馬県中部,勢多(セタ)郡の村。赤城山の山頂から南西斜面を占め,山頂へ赤城道路がのびる。

ふじみてい-ぶんこ【富士見亭文庫】🔗🔉

ふじみてい-ぶんこ 【富士見亭文庫】 1602年徳川家康が江戸城内富士見亭に設けた文庫。紅葉山文庫の前身。

ふじ-もうで【富士詣で】🔗🔉

ふじ-もうで ―マウデ [3] 【富士詣で】 (1)富士山の山開き後,富士講を組んで富士山に登り頂上の浅間(センゲン)神社(=富士権現の奥の院)に参詣すること。富士参り。[季]夏。 (2)江戸時代,陰暦五月晦日,六月一日の両日,江戸市中に模造した富士山に登り浅間神社に参詣すること。 →富士講

ふじよしだ【富士吉田】🔗🔉

ふじよしだ 【富士吉田】 山梨県南東部,富士山北麓にある市。富士浅間(センゲン)神社の門前町,富士登山の吉田口,富士五湖の観光地として発展。郡内織の産地。

ふっ-き【富貴】🔗🔉

ふっ-き [1] 【富貴】 「ふうき(富貴)」に同じ。「―の身」「―の家に生まる」

ふっき-そう【富貴草】🔗🔉

ふっき-そう ―サウ [0] 【富貴草】 ツゲ科の常緑小低木。山中の樹下に自生。茎は緑色で長さ約30センチメートル,基部は地をはう。葉は厚く,輪生状に互生する。初夏,茎頂に花穂を直立し,花弁のない花をつける。雄しべが白色で目立つ。吉字草。 富貴草 [図]

ふっき-まめ【富貴豆】🔗🔉

ふっき-まめ [3] 【富貴豆】 ⇒ふきまめ(富貴豆)

ふっき-じ【富貴寺】🔗🔉

ふっき-じ 【富貴寺】 ⇒ふきでら(富貴寺)

とます【富ます】(和英)🔗🔉

とます【富ます】 make rich;enrich.→英和

とみ【富】(和英)🔗🔉

とみ【富】 riches;wealth;→英和 a fortune.→英和

とむ【富む】(和英)🔗🔉

とむ【富む】 be rich[wealthy];abound[be rich](豊富).→英和

ふうき【富貴】(和英)🔗🔉

ふうき【富貴】 riches and honors.

ふごう【富豪】(和英)🔗🔉

ふごう【富豪】 a rich[wealthy]man;a millionaire (百万長者).→英和

ふこく【富国】(和英)🔗🔉

ふこく【富国】 a rich country.→英和 富国強兵 national enrichment and security;strengthening of a country.

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