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いき【行き・往き】🔗🔉

いき [0] 【行き・往き】 「ゆき(行)」に同じ。「―と帰り」「東京―の新幹線」

い・く【行く・往く・逝く】🔗🔉

い・く [0] 【行く・往く・逝く】 (動カ五[四]) 「ゆく(行・往)(逝)」に同じ。 [可能] いける

いな・す【往なす・去なす】🔗🔉

いな・す [0][2] 【往なす・去なす】 (動サ五[四]) (1)相撲で,相手が突進してくるのを片手で相手の肩口を横に突きながら急にかわして,相手の態勢を崩す。「―・されてよろける」 (2)相手の追及・攻撃などをはぐらかすようにあしらう。「質問を適当に―・す」 (3)去らせる。追い払う。「―・したものが行かいで何とせう/狂言記・文山賊」 (4)離縁する。実家に帰す。「気にいらいで―・した嫁/浄瑠璃・宵庚申(下)」 (5)ばかにする。悪口を言う。「いや―・さにやならぬ/歌舞伎・韓人漢文」 [可能] いなせる

いに-あと【往に跡・往に後】🔗🔉

いに-あと [0] 【往に跡・往に後】 (1)人の去ったあと。 (2)先妻の去ったあと。

いにあと=へ行くとも死に跡へ行くな🔗🔉

――へ行くとも死に跡へ行くな 先妻と離別したあとへ後妻に行くのはよいが,死別したあとへは行かない方がよい。憎くて別れたのと違い,死者への愛情が残っていて苦労が多いことをいう。

いに-がけ【往に掛け・去に掛け】🔗🔉

いに-がけ 【往に掛け・去に掛け】 行くついで。いきがけ。

いにがけ=の駄賃🔗🔉

――の駄賃 「ゆきがけの駄賃」に同じ。

いに-し【往にし】🔗🔉

いに-し 【往にし】 (連体) 〔動詞「往ぬ」の連用形に過去の助動詞「き」の連体形「し」が付いたもの〕 過ぎ去った。去る。「―年」

いにし-ころ【往にし頃】🔗🔉

いにし-ころ 【往にし頃】 先年。先頃。「―佐渡の銀山(カナヤマ)出来,人多く集まりぬ/咄本・醒睡笑」

い・ぬ【去ぬ・往ぬ】🔗🔉

い・ぬ 【去ぬ・往ぬ】 ■一■ (動ナ変) (1)行く。行ってしまう。去る。「おのが行かまほしき所へ―・ぬ/竹取」 (2)時が過ぎ去る。「あはれ今年の秋も―・ぬめり/千載(雑上)」 (3)死ぬ。「うち嘆き妹が―・ぬれば/万葉 1809」 (4)くさる。悪くなる。「鉄は―・んでいやせぬか/洒落本・箱枕」 ■二■ (動ナ四) 〔■一■ の四段化。近世中期以降の語〕 (1)(関西地方で)立ち去る。帰る。「早う―・ね」 (2){■一■}に同じ。「わしや―・ぬ事はいやぢや/歌舞伎・三十石」

いぬる【往ぬる・去ぬる】🔗🔉

いぬる 【往ぬる・去ぬる】 (連体) 〔動詞「いぬ(往)」の連体形から〕 過ぎ去った。去る。「―十余日のほどより/源氏(若紫)」

いん-じ【往んじ】🔗🔉

いん-じ 【往んじ】 ■一■ (連体) 〔「いにし」の転〕 過ぎ去った。先年の。昔の。去る。「―安元三年四月廿八日かとよ/方丈記」 ■二■ (名) 〔■一■の名詞化〕 過去。昔。「―を尤(トガ)めずと申す事候へば/太平記 38」

おう-おう【往往】🔗🔉

おう-おう ワウワウ [0] 【往往】 (副) そうなる場合が多いさま。よくあるさま。「往往に」の形でも用いる。「―(に)そうした学生を見かける」

おうおう-にして【往往にして】🔗🔉

おうおう-にして ワウワウ― [0] 【往往にして】 (副) 「往往」に同じ。往往に。「その種の失敗は―あることだ」

おう-かん【往還】🔗🔉

おう-かん ワウクワン [0] 【往還】 (名)スル (1)行き来する道。街道。「脇(ワキ)―」 (2)人や車がゆききすること。往来。「江戸との間を―する者」

おう-こ【往古】🔗🔉

おう-こ ワウ― [1] 【往古】 〔古くは「おうご」とも〕 遠い過去。大昔。往昔。「―からのしきたり」

おう-こう【往航】🔗🔉

おう-こう ワウカウ [0] 【往航】 船舶・飛行機が目的地に向かう運航。 ⇔復航

おう-さい【往歳】🔗🔉

おう-さい ワウ― [0] 【往歳】 過ぎ去った年。往年。

おう-じ【往事】🔗🔉

おう-じ ワウ― [1] 【往事】 過ぎ去った昔のこと。「―を追懐し以て無聊を消(シヨウ)す/花柳春話(純一郎)」

おう-じ【往時】🔗🔉

おう-じ ワウ― [1] 【往時】 昔。以前。「城跡に―をしのぶ」

おう-じつ【往日】🔗🔉

おう-じつ ワウ― [0] 【往日】 過ぎ去った日。むかし。昔日。

おう-しゃ【往者】🔗🔉

おう-しゃ ワウ― [1] 【往者】 (1)往く人。去りゆく人。 (2)〔「者」は助辞〕 過ぎ去ったこと。過ぎ去った時。既往。 ⇔来者

おうしゃ=諫(イサ)むべからず🔗🔉

――諫(イサ)むべからず 〔「論語(微子)」より。「諫む」は,ただす,あらためる,の意〕 過ぎてしまったことは,どうすることもできない。

おう-じょう【往生】🔗🔉

おう-じょう ワウジヤウ [1] 【往生】 (名)スル (1)〔仏〕 この世を去って,他の世界に生まれ変わること。特に死後,極楽に往(イ)って生まれること。「極楽―」 (2)死ぬこと。「―を遂げる」「大―」 (3)抵抗などをあきらめること。断念すること。「いい加減に―しろ」 (4)打開策がみつからなくて非常に困ること。「英語が通じなくて―した」「立ち―」 (5)「圧状(オウジヨウ){(2)}」に同じ。「無理―」

おうじょう-きょう【往生経】🔗🔉

おうじょう-きょう ワウジヤウキヤウ [0] 【往生経】 極楽往生を説いた教典。無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経など。

おうじょう-ぎわ【往生際】🔗🔉

おうじょう-ぎわ ワウジヤウギハ [0] 【往生際】 (1)死にぎわ。 (2)追いつめられてあきらめる時。また,その時の決断力や態度。「―が悪い」

おうじょう-こう【往生講】🔗🔉

おうじょう-こう ワウジヤウカウ [0] 【往生講】 阿弥陀仏を本尊として行う法会。極楽往生を願って行う。

おうじょう-ずくめ【往生尽くめ】🔗🔉

おうじょう-ずくめ ワウジヤウヅクメ [5] 【往生尽くめ】 脅して無理に承知させること。「月給引上を―に承知させる/社会百面相(魯庵)」

おうじょう-でん【往生伝】🔗🔉

おうじょう-でん ワウジヤウ― [3] 【往生伝】 極楽往生を遂げた人々の伝記を集めた書物。「日本往生極楽記」「続本朝往生伝」など。

おうじょう-にん【往生人】🔗🔉

おうじょう-にん ワウジヤウ― 【往生人】 (1)極楽往生を願う者。「いと軽々なる―なりや/大鏡(昔物語)」 (2)極楽往生した人。[日葡]

おうじょう-ば【往生場】🔗🔉

おうじょう-ば ワウジヤウ― [0][5] 【往生場】 死に場所。往生どころ。

おうじょう-いん【往生院】🔗🔉

おうじょう-いん ワウジヤウン 【往生院】 (1)京都市右京区嵯峨にあった寺。法然(ホウネン)の弟子念仏房の草創という。平家物語では滝口入道・祇王・祇女・仏御前の隠棲(インセイ)の地とする。現在は,その跡に祇王寺が建てられている。 (2)東大阪市にある浄土宗の寺。岩滝山六万寺と号す。745年行基の開創。1349年楠木正行(クスノキマサツラ)が陣を置いた所。楠木父子の墓がある。楠公(ナンコウ)寺。

おうじょうこうしき【往生講式】🔗🔉

おうじょうこうしき ワウジヤウカウシキ 【往生講式】 永観(ヨウカン)著。一巻。往生講の儀式作法を定めたもの。順次往生講式。阿弥陀講式。

おうじょうようしゅう【往生要集】🔗🔉

おうじょうようしゅう ワウジヤウエウシフ 【往生要集】 三巻。源信著。985年成立。極楽往生に関する重要な文を集め,念仏の要旨と功徳を示したもの。日本の浄土教の思想的基礎となった。地獄に関する記述は広く民衆にまで影響を与えた。

おうじょうろんちゅう【往生論註】🔗🔉

おうじょうろんちゅう ワウジヤウ― 【往生論註】 世親の「浄土論」の注解書。北魏の曇鸞(ドンラン)著。二巻。中国・日本の浄土思想に大きな影響を与えた。論註。浄土論註。

おう-しん【往信】🔗🔉

おう-しん ワウ― [0] 【往信】 こちらから出す通信。 ⇔返信

おう-しん【往診】🔗🔉

おう-しん ワウ― [0] 【往診】 (名)スル 医者が病人の家に行って診察すること。 →宅診

おう-せき【往昔】🔗🔉

おう-せき ワウ― [0][1] 【往昔】 遠い昔。往古。おうじゃく。

おう-そう【往相】🔗🔉

おう-そう ワウサウ [0] 【往相】 〔仏〕 この世から浄土へ行くこと。 ⇔還相(ゲンソウ) →往相回向

おうそう-えこう【往相回向】🔗🔉

おうそう-えこう ワウサウカウ [5] 【往相回向】 浄土門の二種回向の一。自分が修めた功徳を他の衆生(シユジヨウ)に施してともに浄土に往生しようと願うこと。浄土真宗では,阿弥陀仏が衆生を浄土へ往生させるために,絶対の慈悲の力をさしめぐらすことをいう。 ⇔還相回向

おう-だい【往代】🔗🔉

おう-だい ワウ― 【往代】 過ぎ去った世。むかし。往昔。「治承の―に平相公清盛公天下の権を執つて/太平記 24」

おう-ねん【往年】🔗🔉

おう-ねん ワウ― [0] 【往年】 過ぎ去った昔。「―の名選手」

おう-はん【往反】🔗🔉

おう-はん ワウ― 【往反】 (名)スル 〔「おうばん」とも〕 「おうへん(往返)」に同じ。「―する人存する事なし/今昔 9」

おう-ふく【往復】🔗🔉

おう-ふく ワウ― [0] 【往復】 (名)スル (1)行きと帰り。 (2)行って帰ること。行ったり来たりすること。「三時間あれば―できる」「鬼怒川を―する高瀬船/土(節)」 (3)言葉や手紙のやりとり。「手紙の―だけの付き合い」

おうふく-きかん【往復機関】🔗🔉

おうふく-きかん ワウ―クワン [6][5] 【往復機関】 シリンダー内のピストンの往復運動を利用する機関。クランクを介して回転運動に変える。往復動機関。ピストン-エンジン。

おうふく-きっぷ【往復切符】🔗🔉

おうふく-きっぷ ワウ― [5] 【往復切符】 ⇒往復乗車券

おうふく-じょうしゃけん【往復乗車券】🔗🔉

おうふく-じょうしゃけん ワウ― [7] 【往復乗車券】 乗車券の一種。同一区間を一回往復できるもの。往復切符。

おうふく-だい【往復台】🔗🔉

おうふく-だい ワウ― [0] 【往復台】 旋盤のベッド上を往復して刃物の送りを行う部分の総称。エプロン・サドル・横送り台・刃物台からなる。

おうふく-はがき【往復葉書】🔗🔉

おうふく-はがき ワウ― [5] 【往復葉書】 往信用と返信用とが一続きになった郵便葉書。

おうふく-ポンプ【往復―】🔗🔉

おうふく-ポンプ ワウ― [5] 【往復―】 シリンダー内でピストンなどを往復運動させ,液体を吸い込み送り出す装置。 →回転ポンプ →渦巻きポンプ

おう-へん【往返・往反】🔗🔉

おう-へん ワウ― [0] 【往返・往反】 (名)スル 行くことと帰ること。往復。おうはん。「一社の飲食店を造り食事毎に―して事を弁し/新聞雑誌 28」

おう-ほう【往訪】🔗🔉

おう-ほう ワウハウ [0] 【往訪】 (名)スル 人をたずねて行くこと。訪問。 ⇔来訪 「仕事を一日休んで―する/日乗(荷風)」

おうもう-にち【往亡日】🔗🔉

おうもう-にち ワウマウ― [3] 【往亡日】 陰陽道(オンヨウドウ)でいう凶日の一。一年間に一二日あり,旅行・婚礼・移転・建築などを忌み禁じる。往亡。

おう-らい【往来】🔗🔉

おう-らい ワウ― [0] 【往来】 (名)スル (1)行ったり来たりすること。「車が激しく―する」 (2)人の行き来する道路。街道。「―は子供の遊び場だった」 (3)考えなどが浮かんだり消えたりすること。去来。「胸中を―する思い」「意識の閾の下を,此娘の影が―してゐた/青年(鴎外)」 (4)人と人との交際。つきあい。「両家の間には―があった」 (5)往復の書簡。また,それを集めたもの。「庭訓(テイキン)―」

おうらい-きけん-ざい【往来危険罪】🔗🔉

おうらい-きけん-ざい ワウ― [6] 【往来危険罪】 交通機関の衝突や脱線等の危険を具体的に発生させる犯罪。

おうらい-そうば【往来相場】🔗🔉

おうらい-そうば ワウ―サウ― [5] 【往来相場】 かなり長期間にわたり,限られた値幅の中で上下している相場。

おうらい-てがた【往来手形】🔗🔉

おうらい-てがた ワウ― [5] 【往来手形】 江戸時代,関所を通過する際に示す身分証明書。庄屋・名主・檀那寺などが発行した。関所手形。

おうらい-どめ【往来止め】🔗🔉

おうらい-どめ ワウ― [0] 【往来止め】 人や車などの通行を禁ずること。通行止め。

おうらい-の-まきもの【往来の巻物】🔗🔉

おうらい-の-まきもの ワウ― 【往来の巻物】 習字の手本として,手紙の模範文例を集めた巻物。また,それに似た形式の巻物。「笈(オイ)の中より―一巻取り出だし/謡曲・安宅」

おうらい-ぼうがい-ざい【往来妨害罪】🔗🔉

おうらい-ぼうがい-ざい ワウ―バウガイ― [7] 【往来妨害罪】 交通路や交通機関に障害・危険を発生させ,通行の安全を脅かす罪。電車・船舶などを破壊する罪,陸路や水路を損壊・閉鎖する罪,鉄道・灯台を破壊する罪がある。

おうらい-もの【往来物】🔗🔉

おうらい-もの ワウ― [0] 【往来物】 平安末期から明治初期まで広く行われた,庶民教育の初等教科書の総称。初めは書簡文の模範文例集であったが,江戸時代には歴史・地理など,日常生活に必要な知識を教えるものとなった。「明衡往来」「尺素(セキソ)往来」「庭訓(テイキン)往来」など。

おう-ろ【往路】🔗🔉

おう-ろ ワウ― [1] 【往路】 (1)行きの道。「―は上り坂」 (2)マラソンで,折り返しコースの時の,前半の行きの道。 ⇔復路

ゆき-かい【行(き)交い・往き交い】🔗🔉

ゆき-かい ―カヒ [2][3] 【行(き)交い・往き交い】 (1)ゆきかうこと。ゆきき。往来。「車の―」 (2)つきあい。交際。「三姉妹ともいふごとく,常に―なしけるが/人情本・辰巳園 4」

ゆき-か・う【行(き)交う・往き交う】🔗🔉

ゆき-か・う ―カフ [3] 【行(き)交う・往き交う】 (動ワ五[ハ四]) (1)人や車などが往き来をする。通る。「車が激しく―・う道路」 (2)親しい人と互いの家を行き来する。交際する。いきかう。「少年時代に親しく―・った家」 (3)種々の物事が入れかわりつつ移って行く。「時うつり,ことさり,たのしびかなしび―・ふとも/古今(仮名序)」 (4)ある所へいつも行く。ある人のもとへ通う。「東路に―・ふ人にあらぬ身はいつかは越えむ相坂の関/後撰(恋三)」

ゆき-かえり【行(き)帰り・往き還り】🔗🔉

ゆき-かえり ―カヘリ [0] 【行(き)帰り・往き還り】 (名)スル ある場所へ向かって進むことと,そこからもとの方向へ戻ること。往復。いきかえり。「学校の―」

ゆき-かえ・る【行き返る・行き帰る・往き還る】🔗🔉

ゆき-かえ・る ―カヘル 【行き返る・行き帰る・往き還る】 (動ラ四) 〔「ゆきがえる」とも〕 (1)去ったものがまた戻る。行ってまた帰る。「天雲の―・りなむものゆゑに/万葉 4242」 (2)年・月・日が過ぎ次の年・月・日になる。年・月・日が改まる。「あらたまの年―・り春立たば/万葉 4490」

ゆき-き【行(き)来・往き来】🔗🔉

ゆき-き [2][0][3] 【行(き)来・往き来】 (名)スル (1)行ったり来たりすること。往来。いきき。「人の―がとだえる」 (2)交際すること。いきき。「あの家とは昔から―している」

ゆき・く【往き来】🔗🔉

ゆき・く 【往き来】 (動カ変) 行ったり来たりする。往来する。「真土山―・くと見らむ紀人ともしも/万葉 55」

ゆ・く【行く・往く】🔗🔉

ゆ・く [0] 【行く・往く】 (動カ五[四]) (1)人・動物・乗り物が,移動する。話し手に近づく場合は「来る」という。(ア)人・動物・乗り物が,話し手のいる場所から遠くへ移動する。「これから銀行へ―・くところだ」「父は今,タバコを買いに―・っています」「まっすぐ―・けば駅へ出ます」(イ)人・動物・乗り物が,目的の地点に向かって進む。また至りつく。「京都を見たあと奈良へ―・く」「プールに泳ぎに―・く」「何度も神戸へ―・ったことがある」「大阪から九州へ―・く列車」(ウ)ある地点を通過する。往来する。「道―・く人々の服装もカラフルだ」「野―・き山―・き我来れど/万葉 4344」 (2)動作者が話し手とともに移動する。話し手を中心に考えたときは「来る」で表現することも可能。「映画を見に行くところなんだが,君も一緒に―・かないか」 (3)人・動物以外のものが,運ばれて移動する。話し手に近づく場合は「来る」という。(ア)手紙・通知・電話などがある地点に到達する。「該当者には役所から通知が―・くはずだ」(イ)風・匂いなどがある所に到達する。「風が―・かないように戸をしめる」 (4)学校の生徒や軍隊の兵士などになる。《行》「うちの次男は幼稚園に―・っています」「父は戦時中兵隊に―・っていました」 (5)(「嫁に行く」「養子に行く」などの形で)他の家へ移る。《行》「大阪へ嫁に―・った娘」 (6)去って帰らない。(ア)年月が経過する。「―・く春を惜しむ」「―・く年来る年」(イ)水が流れ去る。「―・く河の流れは絶えずして,しかももとの水にあらず/方丈記」 (7)ある方法・状態で,動作を開始する。「よし,この手で―・こう」「さあ,今日も元気で―・こう」「ではもう一度初めから―・こう(=初メカラヤリ直ソウ)」 (8)物事が進展・実現する。行われる。「こんどの実験はうまく―・った」「世の中はなかなか理屈どおりには―・かないものだ」「仕事が思うように―・かない」 (9)事態が進展して,ある段階に至る。《行》(ア)ある段階に至る。ある状態に達する。「きれい好きもあそこまで―・くと,潔癖を通りこしている」「社長とは―・かないまでも専務ぐらいにはなりたい」(イ)ある年齢に達する。「もっと年の―・った人だった」「年端(トシハ)も―・かない娘」(ウ)(「そこへ行くと」の形で)そういう点から考えると。「都会は道路が混雑して自動車があっても十分に使えない。そこへ―・くと,郊外では自動車があるとまことに便利だ」 (10)気持ちが,満足した状態になる。「満足の―・くような回答」「納得が―・くまで尋ねる」「心―・くまで楽しむ」 (11)(「…するわけに行かない(行かぬ)」の形で)しかるべき理由があって…することができない。《行》「本当の理由を話すわけには―・かない」「期日までに返さないわけに―・かない」 (12)性交において,快感が絶頂に達する。俗語的な言い方なので主に「いく」の形を用いる。 (13)(補助動詞) (動詞の連用形または連用形に接続助詞「て(で)」を添えたものに付いて)(ア)話し手またはある問題や中心となっているものから遠ざかる意を表す。「船が沖へ出て―・く」「車はどんどん遠ざかって―・く」(イ)その傾向が増大する意を表す。「だんだんしぼんで―・く」「明け―・く空」(ウ)動作・状態の継続する意を表す。「万代に言ひ継ぎ―・かむ/万葉 4003」 [可能] ゆける 〔(1)同義の語に「いく」があり,上代から併用される。「ゆく」と「いく」は一般に同じ語の少し異なった語形とうけとられており,本辞典では,この「ゆく」の項で両方あわせて記述する。なお,現代語では,「いく」にくらべ,「ゆく」の方がより文章語的な感じをもつ。(2)原則として「ゆく」「いく」どちらの形も使えるが,「立ちゆく」「亡びゆく」「更けゆく」「消えゆく」,「ゆくえ」「ゆく末」「ゆくて」「ゆく春」「ゆくゆく(は)」などは普通,「いく」の形をとらない。(3)連用形の音便形は,現代語では「いく」の「いっ(て)」「いっ(た)」の形しか用いられない。ただし古くは「ゆく」にも音便形として「ゆい(て)」があった。(4)平安鎌倉時代の漢文訓読では「いく」の例はまれで,ほとんど「ゆく」が用いられた〕

おうおう【往々】(和英)🔗🔉

おうおう【往々】 sometimes[now and then,occasionally];→英和 often[frequently].→英和

おうじ【往時】(和英)🔗🔉

おうじ【往時】 old times.

おうじょう【往生する】(和英)🔗🔉

おうじょう【往生する】 (1) die;→英和 pass away (死ぬ). (2) give in;yield (屈従).→英和 (3) be at a loss;→英和 be in a fix (閉口).→英和 ‖往生ぎわが悪い do not readily resign oneself to fate;be a bad loser.大往生を遂げる die in peace.

おうしん【往診】(和英)🔗🔉

おうしん【往診】 a (doctor's) visit to a patient;→英和 a house[home]call.〜する visit patients in their homes.‖往診料 the doctor's fee for a visit.

おうねん【往年】(和英)🔗🔉

おうねん【往年】 in the past;→英和 formerly.→英和 〜の one-time[former].

おうふく【往復する】(和英)🔗🔉

おうふく【往復する】 go[take a trip]to a place and back;go back and forth;make a round trip;ply (船が)[run (汽車など)];→英和 correspond(手紙を).→英和 ‖往復切符<米>a round-trip[<英>a return]ticket.往復葉書 a reply-paid postcard;<米>a double postal card.

おうらい【往来】(和英)🔗🔉

おうらい【往来】 (1) traffic (人・車などの);→英和 the comings and goings(行き来). (2)[道路]a road;→英和 a street.→英和 〜する come and go (行き来);associate(交際);→英和 come across one's mind (考えなどが).

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