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いき【息】🔗🔉

いき [1] 【息】 (1)口や鼻から吐く呼気や吸う吸気。「―を吐く」 (2)呼吸運動。「―が絶える」「―がとまる」 (3)元気。活気。勢い。「―を吹き返す」 (4)組になって仕事をするときの,仕事をうまく運ぶための調子やリズム。「―が合わない」 (5)茶などのかおり。 (6)いのち。「人妻児ろを―に我がする/万葉 3539」

いき=が合・う🔗🔉

――が合・う ともに事をする二人以上の間で気分がぴったりと合う。「よく―・ったバッテリー」

いき=が掛か・る🔗🔉

――が掛か・る 強い者の庇護(ヒゴ)・影響の下にある。「会長の―・った社員」

いき=が通・う🔗🔉

――が通・う (1)生きている。息をしている。 (2)精神がこもって充実する。「作者の―・った作品」

いき=が切・れる🔗🔉

――が切・れる (1)呼吸が激しくなって苦しくなる。あえぐ。「走り続けて―・れる」 (2)物事を長く続けられなくなる。 (3)呼吸が止まる。息が絶える。死ぬ。「とう皆深手に―・れた/阿部一族(鴎外)」

いき=が続・く🔗🔉

――が続・く 物事を長く続けることができる。「遠大な計画でとても―・かない」

いき=が詰ま・る🔗🔉

――が詰ま・る (1)呼吸が苦しくなる。 (2)息苦しいほどに緊張する。「―・るような熱戦」「堅苦しい席で―・る」

いき=が長・い🔗🔉

――が長・い (1)活動期間や価値を保っている期間が長い。「―・い出版物」 (2)一つの文の長さが長い。

いき=白し🔗🔉

――白し 寒さで,吐く息が白い。[季]冬。《駆け来る人馬もろともに―/宮原山水》

いき=もつかせず🔗🔉

――もつかせず 途中で休まないで。一気に。

いき=を入・れる🔗🔉

――を入・れる ひと休みする。休憩する。一息入れる。

いき=を凝(コ)ら・す🔗🔉

――を凝(コ)ら・す 呼吸をとめて緊張する。息を詰める。「事のなりゆきを―・して見守る」

いき=を殺・す🔗🔉

――を殺・す 呼吸を抑えて静かにしている。「物陰から―・して様子をうかがう」

いき=(を)つ・く🔗🔉

――(を)つ・く (1)抑えていた息を大きく吐く。 (2)ひと休みする。ほっとする。「―・く暇もない」

いき=を継・ぐ🔗🔉

――を継・ぐ (1)息つぎをする。 (2)ちょっと休息をとる。

いき=を詰・める🔗🔉

――を詰・める 「息を凝らす」に同じ。

いき=を抜・く🔗🔉

――を抜・く 途中でひと休みする。休憩する。

いき=を呑(ノ)・む🔗🔉

――を呑(ノ)・む 驚いて,息をとめる。「美しさに―・む」

いき=を弾(ハズ)ま・せる🔗🔉

――を弾(ハズ)ま・せる はげしい息づかいをする。

いき=を引き取・る🔗🔉

――を引き取・る 息が絶える。死ぬ。

いき=を潜(ヒソ)・める🔗🔉

――を潜(ヒソ)・める そこにいることを知られないように,息の音も聞こえないようにじっとしている。

いき=を吹き返・す🔗🔉

――を吹き返・す 生き返る。もち直す。「重篤から―・す」「お蔵(クラ)になっていた計画が―・す」

いき-あい【息合ひ】🔗🔉

いき-あい ―アヒ 【息合ひ】 (1)息遣い。息。呼吸。「―のたるみを待て一刀と互に挑む勢は/浄瑠璃・鎌田兵衛」 (2)「息合ひ薬」の略。「馬の―をだに飲ません/仮名草子・仁勢物語」

いきあい-ぐすり【息合ひ薬】🔗🔉

いきあい-ぐすり ―アヒ― 【息合ひ薬】 呼吸を整え,心気を爽快(ソウカイ)にするという薬。近世,江戸の中村七三郎方から売り出された「玉の梅」など。いきあいのくすり。

いき-ぎれ【息切れ】🔗🔉

いき-ぎれ [0][4] 【息切れ】 (名)スル (1)呼吸が乱れて苦しくなること。あえぐこと。「ちょっと走っただけで―がする」 (2)仕事の途中で,疲れたりあきたりして能率が急に落ちること。「はりきりすぎて途中で―する」

いき-ぐるし・い【息苦しい】🔗🔉

いき-ぐるし・い [5] 【息苦しい】 (形)[文]シク いきぐる・し (1)呼吸が十分にできず,苦しい。「電車が超満員で―・い」 (2)胸を圧迫されるような,重苦しい感じである。「―・いほどの緊張」 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

いき-ざし【息差し】🔗🔉

いき-ざし [0] 【息差し】 いきづかい。

いき-すじ【息筋】🔗🔉

いき-すじ ―スヂ [2] 【息筋】 力を入れたときに顔に表れる筋。

いきすじ=張・る🔗🔉

――張・る 息込む。また,大いに怒る。

いき-せい【息精】🔗🔉

いき-せい [1] 【息精】 呼吸と精力。いきせ。

いきせい=張・る🔗🔉

――張・る 全力を出す。一生懸命に物事をする。「―・つて涙まじりにわめきちらせば/滑稽本・膝栗毛 8」

いき-せき【息急き】🔗🔉

いき-せき [1] 【息急き】 (副) 息をはあはあとはずませるさま。急いでいるさまの形容。「折柄(オリカラ)ばた―と廊下ならしてかけくるお常/当世書生気質(逍遥)」

いきせき-き・る【息急き切る】🔗🔉

いきせき-き・る [1] 【息急き切る】 (動ラ五[四]) (多く「いきせききって」の形で副詞的に用いる)急いで走るなどして,息をはずませる。「―・ってかけつける」

いき-せ・く【息急く】🔗🔉

いき-せ・く [3] 【息急く】 (動カ五[四]) 「いきせききる」に同じ。「―・きながら話す」

いき-だし【息出し】🔗🔉

いき-だし [0][4] 【息出し】 (1)空気抜きの穴。息抜き。 (2)兜(カブト)の天辺(テヘン)の穴の異名。 (3)飲み口から中の酒・醤油などが出るように,樽(タル)の上にあけた穴。

いき-だわ・し【息だはし】🔗🔉

いき-だわ・し ―ダハシ 【息だはし】 (形シク) 〔「息いたはし」の転〕 息づかいが激しく苦しい。息苦しい。息切れがする。「腹ふくれて―・しきとて/著聞 7」

いき-づえ【息杖】🔗🔉

いき-づえ ―ヅ 【息杖】 駕籠舁(カゴカ)きや重い荷を運ぶ人が,休むときや肩を替えるときに荷などを支える長い棒。「雲駕(クモカゴ)の―をしてえいやらやつと/滑稽本・膝栗毛(初)」

いき-づかい【息遣い】🔗🔉

いき-づかい ―ヅカヒ [3] 【息遣い】 息を吐いたり吸ったりするようす。呼吸の仕方・調子。「―が荒い」

いき-づか・し【息衝かし】🔗🔉

いき-づか・し 【息衝かし】 (形シク) 嘆かわしい。ため息が出そうな気持ちだ。「あな―・し相別れなば/万葉 1454」

いき-つぎ【息継ぎ】🔗🔉

いき-つぎ [3][4] 【息継ぎ】 (名)スル (1)歌・吹奏・水泳などの途中で息を吸い込むこと。 (2)仕事の途中の短い休憩。休息。

いき-づき【息衝き】🔗🔉

いき-づき 【息衝き】 (1)呼吸。 (2)大きく息をつくこと。長大息(チヨウタイソク)。「泣くにもえ泣かず,ただ―をし入りたらんやうにて居たり/今昔 26」

いき-づ・く【息衝く】🔗🔉

いき-づ・く [3] 【息衝く】 (動カ五[四]) (1)呼吸する。また,生きている。「岩かげにひっそりと―・く野草」「鳰鳥(ミオドリ)のかづき―・き/古事記(中)」 (2)ため息をつく。嘆く。「かくのみや―・き居らむあらたまの来経行く年の限り知らずて/万葉 881」 (3)荒い呼吸をする。あえぐ。「みづからは鉾(ホコ)をだに持たず―・き苦しむ/徒然 221」

いき-づな【息綱】🔗🔉

いき-づな [0][2] 【息綱】 海女(アマ)が潜水するときに,腰につなぐ綱。呼吸が苦しくなると,これを引いて舟に合図する。いのちづな。

いき-づま・る【息詰(ま)る】🔗🔉

いき-づま・る [4] 【息詰(ま)る】 (動ラ五[四]) 思わず呼吸を止めてしまうほど緊張する。「―・るような熱戦」

いき-どう・し【息だうし】🔗🔉

いき-どう・し ―ダウシ 【息だうし】 (形シク) 〔「息だわし」の転〕 呼吸が苦しい。「―・しくささやき/仮名草子・東海道名所記」

いき-ど・し【息どし】🔗🔉

いき-ど・し 【息どし】 (形シク) 〔近世語〕 「いきどうし」の転。「声―・しくすたきながら/浄瑠璃・関八州繋馬」

いき-ぬき【息抜き】🔗🔉

いき-ぬき [3][4] 【息抜き】 (名)スル (1)仕事の間などで,ちょっと休むこと。休憩。息休め。「―にお茶にしよう」 (2)空気の流通・換気をよくするための装置や穴。換気口。

いき-の-お【息の緒】🔗🔉

いき-の-お ―ヲ 【息の緒】 (1)〔「緒」はとぎれることなく長く続いている物,の意〕 命。玉の緒。 〔万葉集では「息の緒に」の形でのみ用いられ「命のかぎり」の意を表す〕 「―に我は思へど人目多みこそ/万葉 2359」 (2)息。呼吸。「―の苦しき時は/三十二番職人歌合」

いき-の-した【息の下】🔗🔉

いき-の-した [1] 【息の下】 (1)苦しそうな息。すぐにも息のとだえそうな臨終の状態。「苦しい―から遺言を言いのこす」 (2)息をひそめてごく小さな声でものを言うさま。「人たがへにこそ侍るめれといふも―なり/源氏(帚木)」

いき-の-ね【息の根】🔗🔉

いき-の-ね [1] 【息の根】 (1)呼吸。いのち。 (2)声。「駈け寄る女房引き寄せて―とめ/浄瑠璃・一谷嫩軍記」

いきのね=を止・める🔗🔉

――を止・める (1)殺す。 (2)再起できないほど,相手をとことんまで打ち負かす。

いき-ば・る【息張る】🔗🔉

いき-ば・る [3] 【息張る】 (動ラ五[四]) 息をつめて腹に力を入れてがんばる。いきむ。「倒されまいと―・る」

いき-ま・く【息巻く】🔗🔉

いき-ま・く [3] 【息巻く】 (動カ五[四]) (1)息づかいを荒くして怒る。「ただではおかないと―・く」 (2)勢い込んで言う。「必ず勝つと―・く」 (3)勢力をふるう。「大后の坊の初めの女御にて―・き給ひしかど/源氏(若菜上)」 [可能] いきまける

いきみ【息み】🔗🔉

いきみ [3][0] 【息み】 (1)いきむこと。 (2)陣痛のこと。「―が強くなる」

いき・む【息む】🔗🔉

いき・む [2] 【息む】 (動マ五[四]) 息をつめて腹に力を入れる。いきばる。「―・むと下腹が痛む」 [可能] いきめる

いき-やすめ【息休め】🔗🔉

いき-やすめ [3] 【息休め】 仕事の途中で一休みすること。息つぎ。休息。

いこ・う【憩う・息う】🔗🔉

いこ・う イコフ [2] 【憩う・息う】 ■一■ (動ワ五[ハ四]) 休む。休息する。くつろぐ。「水辺に―・う」「―・ふこと無く駈(オイツカ)はれ/霊異記(中訓注)」 〔漢文訓読系の語〕 [可能] いこえる ■二■ (動ハ下二) 休ませる。安らかにする。「国の政をも―・へ,物をもよく納めさせ給ひて/今昔 28」

い-ぶき【息吹・気吹】🔗🔉

い-ぶき [1][0] 【息吹・気吹】 〔上代は「いふき」〕 (1)息を吐くこと。また,吐いた息。呼吸。息。 (2)(活動を行う前の)気配。生気。きざし。「春の―」「新時代の―」

い-ぶ・く【息吹く・気吹く】🔗🔉

い-ぶ・く [2] 【息吹く・気吹く】 (動カ四) 〔上代は「いふく」〕 息を吹く。呼吸する。「根の国・底の国に―・き放ちてむ/祝詞(六月晦大祓)」

おき-そ【息嘯】🔗🔉

おき-そ 【息嘯】 〔「おき」は息の意,「そ」は「うそ(嘯)」から〕 ため息。嘆息。「我が嘆く―の風に霧立ちわたる/万葉 799」

おきながたらしひめ-の-みこと【気長足姫尊・息長帯比売命】🔗🔉

おきながたらしひめ-の-みこと 【気長足姫尊・息長帯比売命】 神功(ジングウ)皇后の名。

しなが-どり【息長鳥】🔗🔉

しなが-どり 【息長鳥】 ■一■ [3] (名) カイツブリの古名か。 ■二■ (枕詞) 〔■一■が居並ぶこと,またその鳴き声からいうか〕 地名「猪名(イナ)」「安房(アワ)」にかかる。「―猪名野を来れば/万葉 1140」「―安房に継ぎたる梓弓/万葉 1738」

そく【息】🔗🔉

そく [1] 【息】 (1)子息。むすこ。「君の処の―もはやく洋学をまなばせなせえ/安愚楽鍋(魯文)」 (2)利子。利息。「年に三分三分半の―/公議所日誌」

そく-さい【息災】🔗🔉

そく-さい [0][3] 【息災】 (名・形動)[文]ナリ (1)何事もなく達者であること。また,そのさま。「無病―」「―に過ごす」 (2)(仏の力で)災害・病気など災いを除くこと。「いみじう易き―の祈ななり/枕草子 277」

そくさい-えんめい【息災延命】🔗🔉

そくさい-えんめい [0] 【息災延命】 わざわいをなくし,無事に長生きをすること。

そくさい-にち【息災日】🔗🔉

そくさい-にち [3] 【息災日】 万事に吉とされる日。春は巳(ミ)の日,夏は申(サル)の日,秋は辰(タツ)の日,冬は酉(トリ)の日。

そくさい-ほう【息災法】🔗🔉

そくさい-ほう ―ホフ [3] 【息災法】 〔仏〕 災害や病気などの災厄を除いて,無事息災を祈るために行う密教の修法。

そく-じょ【息女】🔗🔉

そく-じょ ―ヂヨ [1] 【息女】 身分ある人の娘。また,他人の娘を敬っていう語。「御―様」

そく-なん【息男】🔗🔉

そく-なん [2] 【息男】 むすこ。子息。

そく-り【息利】🔗🔉

そく-り [1] 【息利】 利子。利息。

そっけん【息軒】🔗🔉

そっけん ソクケン 【息軒】 ⇒安井(ヤスイ)息軒

むす-こ【息子】🔗🔉

むす-こ [0] 【息子】 〔「産(ム)す子」の意〕 (1)親にとって,男の子供。子息(シソク)。せがれ。 ⇔娘 (2)俗に,陰茎。せがれ。

むすこ-かぶ【息子株】🔗🔉

むすこ-かぶ 【息子株】 〔「かぶ(株)」は接尾語〕 息子としての身分。「あつぱれの―と見えますぞ/黄表紙・高慢斎行脚日記」

いき【息】(和英)🔗🔉

いき【息】 (a) breath;→英和 breathing (呼吸).→英和 〜が臭い have foul breath.〜をする breathe.→英和 〜をつく take breath.〜を出す(吸う) give out (take in) breath.〜が切れる be short of breath.〜を切らして breathlessly.→英和 〜を殺す hold one's breath.〜を殺して with bated breath;with breathless interest.〜を引き取る(吹き返す) breathe one's last (revive).〜が合っている be in harmony.〜がかかっている be backed up.

いきぎれ【息切れがする】(和英)🔗🔉

いきぎれ【息切れがする】 become short of breath;pant for breath.

いきぐるしい【息苦しい】(和英)🔗🔉

いきぐるしい【息苦しい】 stifling;choking;stuffy.→英和 煙で〜 be choked with smoke.

いきせききって【息急き切って】(和英)🔗🔉

いきせききって【息急き切って】 breathlessly;→英和 out of breath.

いきづかい【息遣いが荒い】(和英)🔗🔉

いきづかい【息遣いが荒い】 breathe hard.

いきづまる【息詰まる】(和英)🔗🔉

いきづまる【息詰まる】 be choked[suffocated].〜ような choking;oppressive;→英和 breathtaking.

いきぬき【息抜き】(和英)🔗🔉

いきぬき【息抜き】 (1)a rest;→英和 a breathing space;[気晴らし](a) recreation;→英和 (a) relaxation.→英和 (2)[換気孔]a breathing hole.

いきのね【息の根を止める】(和英)🔗🔉

いきのね【息の根を止める】 kill.→英和

いきまく【息巻く】(和英)🔗🔉

いきまく【息巻く】 rage;→英和 declare (断言する);→英和 threaten (おどす).→英和

いきむ【息む】(和英)🔗🔉

いきむ【息む】 strain oneself.

いぶき【息吹き】(和英)🔗🔉

いぶき【息吹き】 breath.→英和

そくさい【息災】(和英)🔗🔉

そくさい【息災】 ⇒無事.

むすこ【息子】(和英)🔗🔉

むすこ【息子】 a son.→英和

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