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ちが・う【違う】ちがふ🔗🔉

ちが・う【違う】ちがふ [動ワ五(ハ四)]比べてみて同じでない状態を呈する。相違する。異なる。「見方が―・う」「習慣が―・う」「―・った角度から見る」両者の間に隔たりがある。差がある。また、他と異なってまさっている。「親子ほども年が―・う」「格が―・う」「おつむの出来が―・う」前に考えていたことや取り決めたことが現実のそれと同じでない。「話が―・う」「約束と―・う」基準となるもの、正しいものと一致しない状態である。まちがっている。「計算が―・う」「答えが―・っている」「『もしもし市役所ですか』『いいえ、―・います』」本来の位置からずれたり、正常でない状態になったりする。「足の筋が―・った」「気が―・う」(動詞の連用形に付いて)すれちがう、交差する、の意を表す。「出迎えと行き―・う」「すれ―・う」顔を合わせないようにする。「木曾に―・はんと、丹波路にさしかかって播磨の国へ下る」〈平家・八〉[動ハ下二]「ちがえる」の文語形。 [用法]ちがう・ことなる――「考え方がそれぞれ違う(異なる)人の集まり」「事実と違う(異なる)報道」など、同じではないの意では相通じて用いられる。◇「異なる」は比べてみて同じでないことを表すにとどまるが、「違う」は「約束が違う」「答えが違う」「気が違う」など、あるべきこと・状態から外れることをも言う。「格が違う」「性能が違う」など、一定の水準から隔たりがある場合にも使われる。◇「異なる」は、「異なる二点を通る直線は一本のみである」など、数学用語で用いるほか、「記載の金額と現金内容の異なる場合」など文章語的である。◇類似の語に「相違する」がある。「事実と相違する」などでは相通じて用いられるが、「案に相違する」は「相違する」だけの用法。 [下接句]勝手が違う・気が違う・口と腹とは違う・桁(けた)が違う・筋が違う

大辞泉 ページ 9643 での違う単語。