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天の与うるを取らざれば反(かえ)って其の咎(とが)めを受く🔗🔉

天の与うるを取らざれば反(かえ)って其の咎(とが)めを受く 《「史記」淮陰侯伝から》天が与えてくれるものを受け取らないと、かえって天罰を受ける。好機を無にすれば、かえって災いを招くということ。

天の与え🔗🔉

天の与え 天が与えてくれたもの。天の賜(たまもの)

天の網(あみ)🔗🔉

天の網(あみ) てんもう(天網)」に同じ。かすみ網」に同じ。「―を引きはへて、彼の鶴を手捕りにして」〈伽・鶴のさうし〉

天の濃漿(こんず)🔗🔉

天の濃漿(こんず) 天から授かった美味な飲み物。甘露。ふつう、酒のことをいう。天のこんずい。「―とも言ふべきほどの酒をいだし」〈黄・栄花夢〉

天の時は地の利に如(し)かず地の利は人の和に如かず🔗🔉

天の時は地の利に如(し)かず地の利は人の和に如かず 《「孟子」公孫丑から》天の与える好機も土地の有利な条件には及ばず、土地の有利な条件も民心の和合には及ばない。

天の作(な)せる(わざわい)は猶(なお)違(さ)くべし自(みずか)ら作せる(のが)るべからず🔗🔉

天の作(な)せる(わざわい)は猶(なお)違(さ)くべし自(みずか)ら作せる(のが)るべからず 《「書経」太甲から》天災は備えがあれば避けることもできるが、みずから招いた災いは逃れることができない。

天の配剤(はいざい)🔗🔉

天の配剤(はいざい) 善には善果、悪には天罰というように、天は物事を適切に配するということ。「ゆめゆめ美妙なる―に不足云うべからず」〈露伴・風流仏〉

天の美禄(びろく)🔗🔉

天の美禄(びろく) 《「漢書」食貨志から。天から賜る厚い俸禄(ほうろく)の意》酒の異称。

天の眼(まなこ)🔗🔉

天の眼(まなこ) 人の正邪善悪を監視する天の眼力。

天は高きに居(お)って卑(ひく)きに聴く🔗🔉

天は高きに居(お)って卑(ひく)きに聴く 《「史記」宋世家から》天帝は高い所にいながら下界の人の言葉を聞いて、これによって人間の善悪を厳しく判断する。

天は二物(にぶつ)を与えず🔗🔉

天は二物(にぶつ)を与えず 天は一人の人間に、それほど多くの長所を与えることはしない。

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず🔗🔉

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず 生来、人間は平等であり、貴賤・貧富の差別は初めからあるものではない。◆福沢諭吉「学問のすゝめ」から。

天は自(みずか)ら助くる者を助く🔗🔉

天は自(みずか)ら助くる者を助く 《Heaven helps those who help themselves.》天は、他人に頼らずにひとりで努力する者を助けて幸福を与える。

大辞泉 ページ 10445