なき‐くら・す【泣（き）暮（ら）す】 ［動サ五（四）］泣きながら日を過ごす。来る日も来る日も泣いてばかりいる。「亡き子を思い―・す」

なき‐ごえ【泣（き）声・鳴（き）声】_‐ごゑ （泣き声）泣く声。「赤ん坊の元気な―」泣きながら話す声。また、泣きそうな声。涙声。「―で抗議する」（鳴き声）鳥獣・虫などの鳴く声。「鳥の―」

なき‐こが・る【泣き焦がる】 ［動ラ下二］思いこがれて泣く。泣くほど恋い慕う。「母北の方、おなじ煙にものぼりなむと―・れ給ひて」〈源・桐壺〉

なき‐こと【無き事】 〔連語〕ありもしないこと。身に覚えのないこと。無実。「―によりかく罪せられ給ふを」〈大鏡・時平〉

なき‐ごと【泣（き）言】 泣きながらぐずぐず訴える言葉。不運や苦しみを嘆く言葉。「―を並べる」

なき‐こ・む【泣（き）込む】 ［動マ五（四）］泣いて訴える。また、泣くようにして頼みこむ。泣きつく。「役所に―・む」

なぎさ【_×渚・_×汀】 海・湖などの、波打ち際。みぎわ。

なき‐さけ・ぶ【泣（き）叫ぶ】 ［動バ五（四）］大きな声で泣く。泣きながら叫ぶ。「迷子が道で―・ぶ」

なき‐しき・る【泣き_△頻る・鳴き_△頻る】 ［動ラ五（四）］（泣き頻る）しきりに泣く。続けて泣く。「―・る幼子」（鳴き頻る）虫や鳥などが絶え間なく鳴きつづける。しきりに鳴く。「松虫が―・る」

なき‐しず・む【泣（き）沈む】_‐しづむ ［動マ五（四）］深い悲しみに泣いて沈みこむ。「夫に先立たれて―・む日々」

なき‐しみづ・く【泣き染み付く】 ［動カ四］泣いて涙でぬれる。泣きぬれる。「―・いて頼まれければ、宿老の内儀涙ぐみ」〈浮・親仁形気・二〉

なき‐じゃく・る【泣き_×る】 ［動ラ五（四）］しゃくりあげて泣く。「―・りながら言い訳する」

なき‐じょうご【泣（き）上戸】_{‐ジヤウゴ} 酒に酔うと泣くくせのある人。また、そのくせ。