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なに‐ならず【何ならず】🔗🔉

なに‐ならず【何ならず】 〔連語〕とるに足らない。物の数でない。「この世は仮の宿りなり。恥ぢても恥ぢても―ず」〈平家・一〉

なにに‐まれ【何にまれ】🔗🔉

なにに‐まれ【何にまれ】 〔連語〕《「なににもあれ」の音変化》なんであってもかまわない。どれと限らず。「彼はそのために―仕事のありしだい身を骨灰にして働いた」〈中勘助・菩提樹の蔭〉「―、かにまれ、手にあたらん物を取りて」〈古本説話集・下〉

なに‐の【何の】🔗🔉

なに‐の【何の】 〔連語〕《代名詞「なに」+格助詞「の」》何々の。なんとかいう。「―前司にこそは、などぞ必ずいらふる」〈枕・二五〉どんな。いかなる。「―面目にてか、また都にも帰らむ」〈源・若紫〉(打消しや反語の意で)何ほどの。どれだけの。「―咎(とが)か侍らむ」〈源・夢浮橋〉「―かたき人にもあらず」〈和泉式部日記〉(副詞的に用いて)どうして。なんで。「荒磯はあされど―かひなくて潮に濡るるあまの袖かな」〈更級〉なんという。「されば―よきことと思ひて」〈伊勢・六五〉

なに‐は【何は】🔗🔉

なに‐は【何は】 〔連語〕《代名詞「何」+係助詞「は」》何やかやは。あれやこれやは。種々のことは。多く地名「難波」に掛けて用いる。「津の国の―思はず山城のとはにあひ見むことをのみこそ」〈古今・恋四〉

大辞泉 ページ 11250