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いろ🔗🔉

いろ 〔接頭〕血族関係を表す名詞に付いて、母親を同じくする、または、母方の血のつながりがある、の意を表す。「―せ」「―と」「―ね」

いろ‐あい【色合(い)】‐あひ🔗🔉

いろ‐あい【色合(い)】‐あひ 色彩のぐあい。色の加減。色調。「着物の―」物事の感じやぐあい。傾向。「事件は迷宮入りの―をおびてきた」顔の色つや。顔色。「―心地よげに、声いたう枯れてさへづりゐたり」〈源・玉鬘〉

いろ‐あがり【色揚(が)り】🔗🔉

いろ‐あがり【色揚(が)り】 染色などで、色の染めあがりぐあい。

いろ‐あく【色悪】🔗🔉

いろ‐あく【色悪】 歌舞伎の役柄の一つで、外見は二枚目で性根は悪人の役。「累(かさね)」の与右衛門、「四谷怪談」の伊右衛門など。いろがたき。女性を迷わせてもてあそぶ男。色魔(しきま)。「中々の―で…、(カフエー)の女を誑(たら)して」〈魯庵・社会百面相〉

いろ‐あげ【色揚げ】🔗🔉

いろ‐あげ【色揚げ】 [名]スル色のあせた布や衣服などを、染めなおして美しくすること。「―の染め賃」染め物や入れ墨の色の仕上げ。「これから湯殿へ行って―をするのだ」〈谷崎・刺青〉

いろ‐あ・せる【色×褪せる】🔗🔉

いろ‐あ・せる【色×褪せる】 [動サ下一]いろあ・す[サ下二]色がさめる。色が薄くなる。「―・せたカーテン」美しさやみずみずしさなどがなくなる。新鮮みがなくなる。衰える。「―・せた容色」「―・せた企画」「―・せた思い出」

いろ‐あわせ【色合(わ)せ】‐あはせ🔗🔉

いろ‐あわせ【色合(わ)せ】‐あはせ [名]スル見本と色とを照らし合わせること。また、同じ色になるように色を調整すること。

いろ‐いた【色板】🔗🔉

いろ‐いた【色板】 木版の色刷りに用いる版木。さまざまな形の板に、色をつけたもの。子供の遊び道具。

いろ‐いと【色糸】🔗🔉

いろ‐いと【色糸】 種々の色に染めた糸。三味線の糸。また、三味線。

いろ‐いろ【色色】🔗🔉

いろ‐いろ【色色】 [名・形動]異なる事物や状態が数多いこと。また、そのさま。さまざま。種々。「虫の―」「―な品物を買う」さまざまの色。「―の紙をつぎつつ手習ひをし給ひ」〈源・須磨〉(かさね)の色目の名。薄色・萌葱(もえぎ)・紅梅・蘇芳(すおう)などの、さまざまの色を重ねること。「女房―を三つづつ匂はして」〈栄花・根合〉[副]さまざま。あれこれ。種々。「―(と)やってみたが駄目だった」「種類が―(と)ある」 [用法]いろいろ・さまざま――「デパートにはいろいろ(さまざま)な品物がある」「人の生き方はいろいろ(さまざま)だ」などでは相通じて用いる。◇「いろいろお世話になりました」「いろいろと楽しかった」「いろいろ文句を言う」のように、日常的なことをあれこれまとめた表現には「いろいろ」を用いることが多い。◇「さまざま」は「人はさまざまに思い悩む」「地球上にはさまざまな言語が存在する」「さまざまなる意匠」のようにやや文章語的で、単に種類の多さだけでなく、一つ一つが異なっていることをも示す。

大辞泉 ページ 1147