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ぬめり‐い・ず【滑り出づ】‐いづ🔗🔉

ぬめり‐い・ず【滑り出づ】‐いづ [動ダ下二]すべるようにしとやかに出る。「花の立木のそのままに―・でたるごとくなり」〈浄・反魂香〉

ぬめり‐うた【滑り×唄】🔗🔉

ぬめり‐うた【滑り×唄】 江戸時代、明暦・万治(一六五五〜一六六一)のころ、遊里を中心に流行した俗謡。滑り節。滑り小唄。歌舞伎下座音楽の一。主に傾城(けいせい)や御殿女中の登場などの際に、三味線・太鼓・摺鉦(すりがね)などを用いて歌いはやすもの。

ぬめり‐ぐさ【滑草】🔗🔉

ぬめり‐ぐさ【滑草】 イネ科の一年草。湿地に生え、高さ三〇〜四〇センチ。葉は線形で、もむと粘液が出てぬるぬるする。秋、円柱状の暗紫色の穂を出す。《季 秋》

ぬめり‐ごち【×鯒】🔗🔉

ぬめり‐ごち【×鯒】 ウバウオ目ネズッポ科の海水魚。沿岸の砂泥底にすみ、全長約二〇センチ。体はうろこがなくて粘液に覆われ、扁平で細長く、黄褐色に暗色の斑紋がある。食用。ねずっぽ。めごち。

ぬめり‐こ・む【滑り込む】🔗🔉

ぬめり‐こ・む【滑り込む】 [動マ四]すべるようにして入り込む。すべり入る。「奥様になりに今日この内へ―・むのさ」〈浄・嫩軍記〉

ぬめり‐どうちゅう【滑り道中】‐ダウチユウ🔗🔉

ぬめり‐どうちゅう【滑り道中】‐ダウチユウ 遊郭で、大夫が遊女屋と揚屋を往復するときに、内八文字や外八文字で練り歩く道中。「抜き足の―」〈浮・一代男・六〉

ぬめり‐ふう【滑り風】🔗🔉

ぬめり‐ふう【滑り風】 浮かれた風体。なまめかしいそぶり。「衣紋繕ひ…虎にしかけの―」〈浄・虎が磨〉

ぬめり‐ぶし【滑り節】🔗🔉

ぬめり‐ぶし【滑り節】 滑り唄(うた)

ぬめり‐もの【滑り者】🔗🔉

ぬめり‐もの【滑り者】 浮かれ歩く者。遊蕩(ゆうとう)する者。「ぬれ者といふ時は―の心に通ふ」〈色道大鏡・一〉

ぬめ・る【滑る】🔗🔉

ぬめ・る【滑る】 [動ラ五(四)]ぬるぬるしてすべる。なめらかですべる。「ウナギが―・る」浮かれ歩く。遊び歩く。「夢の浮世を―・ろやれ」〈仮・恨の介・上〉なまめく。粋なふうをする。めかす。「歌草紙などに心を寄せ、ひとぬめり―・りたる手書き女房を」〈仮・可笑記・三〉ぬらりくらりと言い逃れる。「何と―・らん詞もなく、口をつむぎて居たりしが」〈浄・南蛮鉄後藤目貫〉

大辞泉 ページ 11602