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うつ‐うつ🔗🔉

うつ‐うつ [副]半ば眠り、半ば目覚めているさま。夢うつつのさま。うとうと。うつらうつら。「また―となって来ると、このまま気が遠くなって死んでしまうのかも知れない」〈大仏・帰郷〉

う‐づえ【××杖】‐づゑ🔗🔉

う‐づえ【××杖】‐づゑ 正月初の卯の日に、魔よけの具として用いる杖。柊(ひいらぎ)・桃・梅・柳などの木を五尺三寸(約一・六メートル)に切り、二、三本ずつ五色の糸で巻いたもの。昔、宮中では六衛府などから朝廷に奉った。《季 新年》「古猫の相伴にあふ―かな/許六」

うつお【空・虚・洞】うつほ🔗🔉

うつお【空・虚・洞】うつほ 中がからになっていること。また、そのようなもの。うつろ。うろ。「この唐櫃(からびつ)をこそ心にくく思ひつれども、これも―にて物なかりけり」〈今昔・二九・一二〉岩や樹木にできた空洞。ほら穴。「いかめしき牝熊、牡熊、子生み連れてすむ―なりけり」〈宇津保・俊蔭〉上着だけで、下に重ねるべき衣類を着用しないこと。「短き衣―にほうかぶって、帯もせず」〈平家・八〉(ねぎ)をいう女房詞。◆発音は、古くは「ウツホ」、その後「ウツヲ」「ウツオ」と変化したという。また、「ウツボ」と濁音にも発音されたらしい。

うつお【×靫・穂】うつほ🔗🔉

うつお【×靫・穂】うつほ うつぼ(靫)

うつお‐ぎ【空木】うつほ‐🔗🔉

うつお‐ぎ【空木】うつほ‐ 中が腐って、空洞になった木。うつろぎ。「わが居たる―の前に」〈宇治拾遺・一〉

うつお‐ばしら【空柱】うつほ‐🔗🔉

うつお‐ばしら【空柱】うつほ‐ 屋上の雨水を受ける、箱形の縦樋(たてどい)。特に、清涼殿の殿上の間(ま)の東南端にある雨落(あまお)ちの柱をさす。箱樋(はこどい)

うつお‐ぶね【空舟】うつほ‐🔗🔉

うつお‐ぶね【空舟】うつほ‐ 大木をくり抜いて造った舟。丸木舟。うつろぶね。「―にいれて流されけるとぞ聞こえし」〈平家・四〉

うっ‐かい【×鬱懐】‐クワイ🔗🔉

うっ‐かい【×鬱懐】‐クワイ 心配ごとなどで晴れ晴れとしない思い。「胸の裡(うち)の、寂しさとムシャクシャした―とを」〈菊池寛・俊寛〉

大辞泉 ページ 1430