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うっ‐せき【×鬱積】🔗⭐🔉
うっ‐せき【×鬱積】
[名]スル
不平不満や怒りなどの感情が、はけ口のないままに心の中に積もっていること。「心中に―した憤懣(ふんまん)」
出口をふさがれて、内に滞りたまること。「―した疲労」


うつせみ【△空×蝉】🔗⭐🔉
うつせみ【△空×蝉】
《「うつしおみ」が「うつそみ」を経て音変化したもの》
この世に現に生きている人。転じて、この世。うつしみ。「いにしへもしかにあれこそ―も妻を争ふらしき」〈万・一三〉
《「空蝉」「虚蝉」などの字を当てたところから》蝉の抜け殻。また、蝉。「―の身をかへてける木(こ)のもとになほ人がらのなつかしきかな」〈源・空蝉〉《季 夏》「―を妹が手にせり欲しと思ふ/誓子」


うつせみ【空蝉】🔗⭐🔉
うつせみ【空蝉】
源氏物語第三巻の巻名。光源氏一七歳。源氏が空蝉の寝所に忍びこむが拒まれることなどを描く。
源氏物語の登場人物。衛門督(えもんのかみ)の娘。伊予介(いよのすけ)の後妻。源氏の贈った歌によってこの名がある。


うつせみ‐の【△空×蝉の】🔗⭐🔉
うつせみ‐の【△空×蝉の】
〔枕〕
人間・世間・現世の意から「世」「世の人」などにかかる。「―世の人なれば」〈万・一七八五〉
蝉の抜け殻の意から「むなし」「わびし」などにかかる。「―むなしき恋に身をやかへてむ」〈新古今・恋二〉


うつ‐ぜん【×鬱然】🔗⭐🔉
うつ‐ぜん【×鬱然】
[ト・タル]
[形動タリ]
草木がこんもりと茂っているさま。鬱蒼(うつそう)。「果樹が―と生茂り」〈荷風・つゆのあとさき〉
物事の勢いよく盛んなさま。「―たる反対派の動き」
気がふさがるさま。うつうつ。「―として楽しまない」




うっ‐そう【×鬱×蒼】‐サウ・【×鬱×葱】‐ソウ🔗⭐🔉
うっ‐そう【×鬱×蒼】‐サウ・【×鬱×葱】‐ソウ
[ト・タル]
[形動タリ]樹木が茂ってあたりが薄暗いさま。「―とした森林」

うつそみ【△現そみ】🔗⭐🔉
うつそみ【△現そみ】
《「うつしおみ」の音変化で、「うつせみ」の古形》「空蝉(うつせみ)
」に同じ。「―と思ひし妹が灰にていませば」〈万・二一三〉

大辞泉 ページ 1438。