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むくろ‐じ【無子】🔗🔉

むくろ‐じ【無子】 ムクロジ科の落葉高木。本州中部以西の山地に自生。高さ一五メートル以上になる。葉は細長い小葉からなる羽状複葉。夏、雌花と雄花とが円錐状につく。実は球形で黄褐色に熟し、中の種子は黒色で堅く、羽根つきの羽根の玉に使う。果皮はサポニンを含み、泡立つので石鹸(せつけん)の代用とされた。むく。《季 秋》「雨の日の雨の―深大寺/麦人」

むけ【向け・平け】🔗🔉

むけ【向け・平け】 (向け)他の語の下に付けて、送り先や対象を示す。「フランス―の輸出品」「子供―の絵本」従わせること。服従させること。こちらに向かせること。「もののふの八十伴(やそとも)の緒をまつろへの―のまにまに」〈万・四〇九四〉

む‐け【無×卦】🔗🔉

む‐け【無×卦】 陰陽道(おんようどう)で、生年の干支(えと)による運勢の凶運を示す年まわり。この年まわりにあたると、凶事が五年続くという。→有卦(うけ)

む‐げ【無下】🔗🔉

む‐げ【無下】 [名・形動ナリ]まちがいなくそれであること。また、そのさま。「今は―の親ざまにもてなして扱ひ聞こえ給ふ」〈源・薄雲〉まったく問題にもならないこと。また、そのさま。論外。「―の末に参り給へりし入道の宮に」〈源・若菜上〉まったく劣っていること。どうしようもないこと。また、そのさま。「自害をもせで、尼公に属してかひなき命生きんと嘆くこそ―なれ」〈古活字本平治・下〉はなはだしく身分の低いこと。「―の者は手をすりて拝む」〈宇治拾遺・一一〉

無下にする🔗🔉

無下にする 捨てて顧みないでいる。すげなくする。だいなしにする。むだにする。「せっかくの好意を―するのは心苦しい」

む‐げ【無価】🔗🔉

む‐げ【無価】 仏語。値のつけられないほどの高い価値があること。貴重なこと。

む‐げ【無×碍・無×礙】🔗🔉

む‐げ【無×碍・無×礙】 [名・形動]妨げのないこと。何ものにもとらわれないこと。また、そのさま。「融通―」「―な、それ故、ひとしお魂にしみる哀感で」〈宮本・伸子〉

む‐けい【無形】🔗🔉

む‐けい【無形】 [名・形動]形として現れないこと。また、そのものや、そのさま。「有形―」「―なる情緒をしもいとつまびらかに写せしゆえなり」〈逍遥・小説神髄〉有形。

大辞泉 ページ 14564