やみ‐め【病み目・病み_△眼】 目の病気。また、病気の目。「かりそめに―を煩うてござるが」〈虎明狂・川上〉

やみ‐や【_×闇屋】 闇取引を業とする者。

やみ‐やみ【_×闇_×闇】 ［副］何もできないさま。みすみす。むざむざ。「是で―死んで了うのは、余り無念とは思うけど」〈紅葉・金色夜叉〉正気や分別を失ってわからなくなるさま。わけもわからず。「―となりて大将軍とし組んで落つるをも知らざりけり」〈延慶本平家・三本〉

やみ‐よ【_×闇夜】 暗い夜。月のない夜。暗夜_{（あんや）}。

闇夜に烏（からす）雪に鷺（さぎ） 「闇に烏」に同じ。

闇夜に目あり 人知れず悪事を働いても必ず露顕_{（ろけん）}することのたとえ。壁に耳。

闇夜の提灯（ちようちん） 「闇夜の灯火_{（ともしび）}」に同じ。

闇夜の礫（つぶて） 「闇夜の鉄砲」に同じ。

闇夜の鉄砲 《闇夜に鉄砲を撃つ意から》目標の定まらないこと。あてずっぽうに行うこと。また、やっても効果のないこと。闇夜の礫_{（つぶて）}。闇夜に鉄砲。

闇夜の灯火（ともしび） 困り果てているときに、頼りになるものにめぐりあうこと。また、切望するものにめぐりあうこと。闇夜の提灯_{（ちようちん）}。

闇夜の錦（にしき） 「闇の夜の錦」に同じ。

やみら‐みっちゃ ［名・形動］むちゃくちゃであること。むやみやたらであること。また、そのさま。「烏夜玉_{（うばたま）}の―な小説ができしぞやと」〈二葉亭・浮雲〉

やみ‐わずらい【病み煩い】_{‐わづらひ} やまい。病気。

や・む【_△止む・_×已む・_△罷む】 ［動マ五（四）］風・雨・雪など、自然現象の動きがなくなる。「夕立が―・む」「風が―・む」続いていたことがとまる。物事にきまりがつく。終わる。「騒動が―・む」「銃声が―・む」「死して後_（のち）―・む」高まった感情や病気などがおさまる。「わたつみの海に出でたる飾磨_{（しかま）}川絶えむ日にこそ吾_（あ）が恋―・まめ」〈万・三六〇五〉［動マ下二］「や（止）める」の文語形。