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うら・みる【恨みる】🔗🔉

うら・みる【恨みる】 [動マ上一]「恨む」に同じ。「昇にこそ怨はあれ、昇に―・みられる覚えは更にない」〈二葉亭・浮雲〉◆上二段活用の動詞「恨む」は近世以降、四段化したが、近代でも上一段の例がある。

うらみ‐わ・ぶ【恨み×侘ぶ】🔗🔉

うらみ‐わ・ぶ【恨み×侘ぶ】 [動バ上二]恨み悲しむ。「―・び干さぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ」〈後拾遺・恋四〉

うら・む【恨む・×怨む・憾む】🔗🔉

うら・む【恨む・×怨む・憾む】 [動マ五(四)]ひどい仕打ちをした相手を憎く思う気持ちをもちつづける。「冷たい態度を―・む」自分の思うようにならない状況に不満や悲しみを持ちつづける。「世の中を―・む」(憾む)望みどおりにならず、残念に思う。「機会を逸したことが―・まれる」[動マ上二]に同じ。「世の中はいかに苦しと思ふらむここらの人に―・みらるれば」〈古今・雑体〉ぐちを言う。「花散らす風の宿りは誰か知る我に教へよ行きて―・みむ」〈古今・春下〉無念を晴らす。仕返しをする。「入道相国朝家を―・み奉るべき事必定と聞こえしかば」〈平家・三〉◆中世までは上二段活用、近世になって四段活用に転じた。

うらむらく‐は【恨むらくは】🔗🔉

うらむらく‐は【恨むらくは】 〔連語〕《動詞「うらむ」(上二)のク語法+係助詞「は」》残念なことには。恨めしいことには。「暇はあるのに、―お金がない」

うら‐め【裏目】🔗🔉

うら‐め【裏目】 さいころを振って出た目の反対側にある目。曲尺(かねじやく)の裏側の目盛り。裏の矩(かね)。裏曲(うらがね)裁縫などで裏側に出た縫い目。

裏目に出る🔗🔉

裏目に出る 好い結果を期待してやったことが、逆に不都合な結果になる。「強攻策が―出る」「妥協したことが―出る」

うら‐めい【裏銘】🔗🔉

うら‐めい【裏銘】 日本刀の製作者の銘を彫ってある面の裏側にある銘。製作年月日や所持者名などを彫る。表銘。

うらめし・い【恨めしい・×怨めしい】🔗🔉

うらめし・い【恨めしい・×怨めしい】 [形]うらめ・し[シク]《「うらむ」の形容詞化》恨みに思われる。にくらしい。「彼の裏切りが―・い」残念に思われる。情けない。「役にも立たないわが身が―・い」 [派生]うらめしがる[動ラ五]うらめしげ[形動]うらめしさ[名]

大辞泉 ページ 1535