えつ【悦】 喜ぶこと。うれしがること。

悦に入（い）・る 事がうまく運び、満足して喜ぶ。「ひとり―・っている」

えつ【粤】_ヱツ （「越」とも書く）中国南部、現在の浙江_{（せつこう）}省以南からベトナム北部にかけて住んでいた南方系の民族。また、その国。中国広東_{（カントン）}省の異称。

えつ【越】_ヱツ 中国、春秋時代の列国の一。都は会稽_{（かいけい）}。前四七三年、呉を滅ぼして北上、中原に覇を唱えたが、前三三四年、楚_（そ）に滅ぼされた。中国浙江_{（せつこう）}省の異称。えつ（粤）

えつ【_×鉞】_ヱツ 古代中国の、青銅製の大斧_{（おおおの）}。罪人の首を切るのに用いた。また王権の象徴ともされる。

えつ【謁】 貴人や目上の人に会うこと。お目通り。「―を賜る」名刺。「―を通じ、おおやけの紹介状を出だして」〈鴎外・舞姫〉

えつ【閲】 書き物の内容などを調べること。調べて読むこと。「―を請う」検閲に使う、見たという印。

えっ‐かい【越階】_ヱツ‐ おっかい（越階）

えっ‐き【悦喜】 ［名］_スル非常に喜ぶこと。「料理をして君を―させる事受合だ」〈露伴・日ぐらし物語〉

え‐つき【_△役_△調・課_＝役】 律令制での租税の総称。租・庸・調・雑徭からなる。えだちとみつぎ。「当_（そ）の郡の―悉_{（ことごとく）}に免_（ゆる）さる」〈北野本天武紀〉

え‐づき【_×餌付き】_ゑ‐ 動物が人になれ、与えるえさを食べるようになること。魚群の、えさの食べぐあい。撒_（ま）き餌_（え）に魚が集まるぐあい。「―がいい」

えっ‐きょう【越境】_{ヱツキヤウ} ［名］_スル境界線を越えること。特に、法的に定められた領界を無視して侵入すること。「―して亡命する」