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おこたり‐ぶみ【怠り文】🔗⭐🔉
おこたり‐ぶみ【怠り文】
謝罪の手紙。わび状。怠状(たいじよう)。「―を書きてたてまつりてん」〈今昔・二八・三六〉
おこた・る【怠る】🔗⭐🔉
おこた・る【怠る】
[動ラ五(四)]
すべきことをしないでおく。なまける。また、気をゆるめる。油断する。「学業を―・る」「注意を―・る」
病気がよくなる。快方に向かう。「発作が、夏が来ると共に、漸く―・り出したのを喜こんだ」〈芥川・忠義〉「読経、修法(ずほふ)などして、いささか―・りたるやうなれば」〈かげろふ・上〉
過ちを犯す。「みづから―・ると思ひ給ふること侍らねど」〈栄花・浦々の別れ〉
中断する。休む。「(水ガ)―・る間(ま)なく洩りゆかば、やがて尽きぬべし」〈徒然・一三七〉
[可能]おこたれる




おこ‐づ・く🔗⭐🔉
おこ‐づ・く
[動カ四]
ひくひく動かす。ぴくつかす。「鼻のわたり―・きて、語りなす」〈源・帚木〉
勢いづく。調子づく。「大石はづんで二つ三つ、どうどうどうと―・きて」〈浄・虎が磨〉
力む。「さは言へ、とちょっと―・く」〈伎・韓人漢文〉
ずきずき痛む。「合戦のきず口―・き」〈浄・千本桜〉




おこ‐づ・く【△痴付く・×烏×滸付く】をこ‐🔗⭐🔉
おこ‐づ・く【△痴付く・×烏×滸付く】をこ‐
[動カ四]
愚かしく見える。「腰かがまりて―・きてなんありし」〈今昔・二八・二六〉
ばかにする。「男どもこれを聞きて―・き嘲(あざけ)りて」〈今昔・一〇・三六〉


おこつ・る【△誘る】🔗⭐🔉
おこつ・る【△誘る】
[動ラ四]だまして人をさそう。また、機嫌をとる。「このふみの、けしきなく―・り取らむの心にて、あざむき申し給へば」〈源・夕霧〉◆仮名遣いは「おこつる」か「をこつる」か不明。
お‐こと【△御事】🔗⭐🔉
お‐こと【△御事】
[名]「御事始め」または「御事納め」の略。
[代]二人称の人代名詞。あなた。親しみを込めていう語。主に中世・近世に用いた。「ただ―の苦しさをこそ存じ候へ」〈保元・中〉


おこと‐おさめ【△御事納め】‐をさめ🔗⭐🔉
おこと‐おさめ【△御事納め】‐をさめ
江戸時代、陰暦二月八日に年神の棚を取り外したりして、正月の行事の終わりとしたこと。事納め。御事。
東国で、陰暦一二月八日に行った、その年の農事の終わりの行事。この日は、「目一つ小僧」の魔物が来るので、目の多い籠(かご)を掲げ、追い払うもの。事納め。御事。→事八日(ことようか)


大辞泉 ページ 2104。