複数辞典一括検索+

かた‐え【片方・傍】‐へ🔗🔉

かた‐え【片方・傍】‐へ かたわら。そば。「父の―を遠く離るる事の」〈露伴・風流魔〉対になっているものの一方。片方。片側。「高麗錦(こまにしき)(ひも)の―ぞ床に落ちにける」〈万・二三五六〉一部分。「ほとりに松もありき。…―はなくなりにけり」〈土佐〉かたわらの人。仲間。「悪人の―は多く、善人の味方は少なし」〈仮・伊曾保・中〉

かたえ‐ぎき【傍聞き】かたへ‐🔗🔉

かたえ‐ぎき【傍聞き】かたへ‐ [名]スルかたわらにいて、人の会話を聞くともなしに聞くこと。「容易に応じそうもない応対を―すると」〈里見・安城家の兄弟〉

かた‐えくぼ【片×靨】‐ゑくぼ🔗🔉

かた‐えくぼ【片×靨】‐ゑくぼ 片方のほおにだけできるえくぼ。

かた‐えみ【片笑み】‐ゑみ🔗🔉

かた‐えみ【片笑み】‐ゑみ 片ほおに笑みを浮かべること。微笑。

かた‐え・む【片笑む】‐ゑむ🔗🔉

かた‐え・む【片笑む】‐ゑむ [動マ四]片ほおに笑みを浮かべる。微笑する。「貝の如き前歯と隣れる金歯とを露して―・みつつ」〈紅葉・金色夜叉〉

かた‐おい【片生ひ】‐おひ🔗🔉

かた‐おい【片生ひ】‐おひ [名・形動ナリ]十分に発育していないこと。また、そのさま。未成熟。かたなり。「八歳子(やとせこ)の―の時ゆ」〈万・一八〇九〉

かた‐おか【片×岡】‐をか🔗🔉

かた‐おか【片×岡】‐をか 一方が切り立ち、他方がなだらかになっている丘。また、一つだけの孤立した丘。

かたおか【片岡】かたをか🔗🔉

かたおか【片岡】かたをか 京都市北区、上賀茂神社の東にある山。片岡の杜(もり)。《歌枕》「ほととぎす声待つほどは―のもりの雫(しづく)に立ちや濡れまし」〈新古今・夏〉奈良県北葛城郡王寺町から香芝市にかけての丘陵。片岡山。《歌枕》「―のこの向(むか)つ峰(を)に椎まかば今年の夏の陰にならむか」〈万・一〇九九〉

かたおか【片岡】かたをか🔗🔉

かたおか【片岡】かたをか 姓氏の一。

かたおか‐けんきち【片岡健吉】かたをか‐🔗🔉

かたおか‐けんきち【片岡健吉】かたをか‐一八四三〜一九〇三]政治家。高知の生まれ。立志社をつくり、自由民権運動を推進。民選議院設立建白書や国会開設請願書提出の中心になった。

大辞泉 ページ 2920