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こけ‐の‐いおり【×苔の×庵】‐いほり🔗🔉

こけ‐の‐いおり【×苔の×庵】‐いほり 苔の生えた古いいおり。転じて、僧・隠者などの住む粗末な住まい。こけのいお。「まれに来て聞くだに悲し山がつの―の庭の松風」〈金槐集・下〉

こけ‐の‐ころも【×苔の衣】🔗🔉

こけ‐の‐ころも【×苔の衣】 地を覆う苔を衣にたとえていう語。こけごろも。「白露の朝(あした)夕べにおく山の―は風もさはらず」〈新古今・雑中〉僧・隠者などの着る粗末な衣服。こけごろも。こけのたもと。こけのきぬ。「男に侍りし山伏の―をぬぎ」〈宇津保・国譲下〉

こけのころも【苔の衣】🔗🔉

こけのころも【苔の衣】 鎌倉時代の擬古物語。四巻。作者未詳。文永八年(一二七一)以前の成立。人生の無常を主題に、父子三代の恋愛と悲運を描く。

こけ‐の‐した【×苔の下】🔗🔉

こけ‐の‐した【×苔の下】 《苔の生えた地面の下の意から》墓の下。草葉の陰。「埋づもれぬかばねを何に尋ねけむ―には身こそなりけれ」〈更級〉

こけ‐の‐したみず【×苔の下水】‐したみづ🔗🔉

こけ‐の‐したみず【×苔の下水】‐したみづ 苔の下を通って流れる水。「岩間とぢし氷も今朝は解け初(そ)めて―道求むらむ」〈新古今・春上〉

こけ‐の‐たもと【×苔の×袂】🔗🔉

こけ‐の‐たもと【×苔の×袂】 僧・隠者などの着る衣。こけのそで。「美麗を好みて宝をつひやし、これを捨てて―にやつれ」〈徒然・一七二〉

こけ‐の‐とぼそ【×苔の枢】🔗🔉

こけ‐の‐とぼそ【×苔の枢】 僧・隠者などの住む、粗末な家の戸。「独り行く袖より置くか奥山の―の路の夕露」〈金槐集・上〉

こけ‐の‐はな【×苔の花】🔗🔉

こけ‐の‐はな【×苔の花】 スギゴケなどのコケ植物の雄株にできる雄器の集まり。花に見立てていう。《季 夏》「水打てば沈むが如し―/虚子」

ごけ‐ぶた【後家×蓋】🔗🔉

ごけ‐ぶた【後家×蓋】 器物が壊れたり、本体がなくなったりして、あとに残ったふた。また、代用のふたや、間に合わせのふた。

ごけ‐ぶん【後家分】🔗🔉

ごけ‐ぶん【後家分】 武家などの妻で、後家となった者の受ける応分の保証。「今も―を得て、乏(とも)しからであんなるぞ」〈古活字本平治・下〉後家のような境遇。「奥に入らせ給はず、生き別れの―にならせ給ふ」〈浮・一代女・三〉

こ‐けみ【小検見】🔗🔉

こ‐けみ【小検見】 江戸時代、大検見(おおけみ)の前に代官の手代が行った検見。しょうけんみ。

大辞泉 ページ 5393