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いろ【色】🔗🔉

いろ【色】 [名]光の波長の違い(色相)によって目の受ける種々の感じ。原色のほか、それらの中間色があり、また、明るさ(明度)や鮮やかさ(彩度)によっても異なって感じる。色彩。「―が薄い」「暗い―」「落ち着いた―」染料。絵の具。「―を塗る」「―がさめる」印刷・写真で、白・黒以外の色彩。「―刷り」人の肌の色。人の顔の色つや。「抜けるように―の白い人」表情としての顔色。「驚きの―が見える」「不満が―に出る」目つき。目の光。「目の―を変えて怒りだす」それらしい態度・そぶり。「反省の―が見られない」それらしく感じられる趣・気配。「秋の―の感じられる昨今」「敗北の―が濃い」愛想。「―よい返事」(「種」とも書く)種類。「―とりどり」「三(み)―選び出す」華やかさ。華美。「大会に―をそえる」音・声などの響き。調子。「琴の音(ね)の―」「声(こわ)―」情事。色事。「―を好む」「―に溺れる」女性の美しい容貌。「―に迷う」情人。恋人。いい人。「―をつくる」古代・中世、位階によって定められた衣服の色。特に、禁色(きんじき)。「昔、公おぼして使う給ふ女の、―許されたるありけり」〈伊勢・六五〉喪服のねずみ色。にび色。「女房なども、かの御形見の―変へぬもあり」〈源・幻〉婚礼や葬式のとき上に着る白衣。「葬礼に―を着て供して見せ」〈浄・博多小女郎〉人情。情愛。「東人(あづまうど)は…げには心の―なく、情おくれ」〈徒然・一四一〉[形動ナリ]女性の髪などがつややかで美しいさま。「髪、―に、こまごまとうるはしう」〈枕・二〇〇〉好色なさま。「この宮の、いとさわがしきまで―におはしますなれば」〈源・浮舟〉 [類語]色彩・色調・色相(しきそう)・色合い・色目(いろめ)・彩り・あや・彩色・カラー

い‐ろ【×倚×廬】🔗🔉

い‐ろ【××廬】 天皇が父母の喪に服するときにこもる仮屋。「―の御所のさまなど、板敷(いたじき)をさげ、葦の御簾をかけて」〈徒然・二八〉

いろ🔗🔉

いろ 〔接頭〕血族関係を表す名詞に付いて、母親を同じくする、または、母方の血のつながりがある、の意を表す。「―せ」「―と」「―ね」

いろ‐あい【色合(い)】‐あひ🔗🔉

いろ‐あい【色合(い)】‐あひ 色彩のぐあい。色の加減。色調。「着物の―」物事の感じやぐあい。傾向。「事件は迷宮入りの―をおびてきた」顔の色つや。顔色。「―心地よげに、声いたう枯れてさへづりゐたり」〈源・玉鬘〉

いろ‐あがり【色揚(が)り】🔗🔉

いろ‐あがり【色揚(が)り】 染色などで、色の染めあがりぐあい。

いろ‐あく【色悪】🔗🔉

いろ‐あく【色悪】 歌舞伎の役柄の一つで、外見は二枚目で性根は悪人の役。「累(かさね)」の与右衛門、「四谷怪談」の伊右衛門など。いろがたき。女性を迷わせてもてあそぶ男。色魔(しきま)。「中々の―で…、(カフエー)の女を誑(たら)して」〈魯庵・社会百面相〉

いろ‐あげ【色揚げ】🔗🔉

いろ‐あげ【色揚げ】 [名]スル色のあせた布や衣服などを、染めなおして美しくすること。「―の染め賃」染め物や入れ墨の色の仕上げ。「これから湯殿へ行って―をするのだ」〈谷崎・刺青〉

いろ‐あ・せる【色×褪せる】🔗🔉

いろ‐あ・せる【色×褪せる】 [動サ下一]いろあ・す[サ下二]色がさめる。色が薄くなる。「―・せたカーテン」美しさやみずみずしさなどがなくなる。新鮮みがなくなる。衰える。「―・せた容色」「―・せた企画」「―・せた思い出」

いろ‐あわせ【色合(わ)せ】‐あはせ🔗🔉

いろ‐あわせ【色合(わ)せ】‐あはせ [名]スル見本と色とを照らし合わせること。また、同じ色になるように色を調整すること。

いろ‐いた【色板】🔗🔉

いろ‐いた【色板】 木版の色刷りに用いる版木。さまざまな形の板に、色をつけたもの。子供の遊び道具。

いろ‐いと【色糸】🔗🔉

いろ‐いと【色糸】 種々の色に染めた糸。三味線の糸。また、三味線。

いろ‐いろ【色色】🔗🔉

いろ‐いろ【色色】 [名・形動]異なる事物や状態が数多いこと。また、そのさま。さまざま。種々。「虫の―」「―な品物を買う」さまざまの色。「―の紙をつぎつつ手習ひをし給ひ」〈源・須磨〉(かさね)の色目の名。薄色・萌葱(もえぎ)・紅梅・蘇芳(すおう)などの、さまざまの色を重ねること。「女房―を三つづつ匂はして」〈栄花・根合〉[副]さまざま。あれこれ。種々。「―(と)やってみたが駄目だった」「種類が―(と)ある」 [用法]いろいろ・さまざま――「デパートにはいろいろ(さまざま)な品物がある」「人の生き方はいろいろ(さまざま)だ」などでは相通じて用いる。◇「いろいろお世話になりました」「いろいろと楽しかった」「いろいろ文句を言う」のように、日常的なことをあれこれまとめた表現には「いろいろ」を用いることが多い。◇「さまざま」は「人はさまざまに思い悩む」「地球上にはさまざまな言語が存在する」「さまざまなる意匠」のようにやや文章語的で、単に種類の多さだけでなく、一つ一つが異なっていることをも示す。

いろいろ‐おどし【色色△威】‐をどし🔗🔉

いろいろ‐おどし【色色威】‐をどし(よろい)の威の一。いく色もの糸や革でおどしたもので、普通は段によって色を変えた。

いろいろ・し【色色し】🔗🔉

いろいろ・し【色色し】 [形シク]華やかなさま。きらびやかなさま。「別して―・しくも出で立たず、白き大口に、白き直垂(ひたたれ)に紫革の紐(ひも)付けて」〈義経記・六〉色好みであるさま。「―・しき者にて、…女といへば心を動かしけり」〈著聞集・一六〉

い‐ろう【慰労】ヰラウ🔗🔉

い‐ろう【慰労】ヰラウ [名]スル苦労をねぎらうこと。「試合のあとで選手たちを―する」「―会」

い‐ろう【遺老】ヰラウ🔗🔉

い‐ろう【遺老】ヰラウ 生き残っている老人。先帝に仕えた旧臣。亡国の旧臣。

い‐ろう【遺漏】ヰ‐🔗🔉

い‐ろう【遺漏】ヰ‐ 大切な事が抜け落ちていること。手抜かり。手落ち。「―のないように記入する」

いろ・う【色ふ・△彩ふ・×艶ふ】いろふ🔗🔉

いろ・う【色ふ・彩ふ・×艶ふ】いろふ [動ハ四]美しいいろどりをしている。映える。「いかばかり思ひおくとも見えざりし露に―・へる撫子(なでしこ)の花」〈和泉式部集・下〉色が美しく交じる。「かざしの花の色々は秋の草に異なるけぢめ分かれで、何事にも目のみ紛ひ―・ふ」〈源・若菜下〉[動ハ下二]美しくいろどる。「大領(おほくび)端袖(はたそで)―・へたる直垂(ひたたれ)に」〈平家・一一〉金や宝石などをちりばめて飾る。「くさぐさのうるはしき瑠璃を―・へて作れり」〈竹取〉文章などを飾る。潤色する。「詞を―・へて云ふ程に綺語と云ふぞ」〈四河入海・一九〉

いろ・う【×弄ふ・×綺ふ】いろふ🔗🔉

いろ・う【×弄ふ・×綺ふ】いろふ [動ハ四]かかわり合う。関与する。「例の忍ぶる道はいつとなく―・ひつかうまつる人なれば」〈源・松風〉口出しする。干渉する。「いふかひなき者の秀(ひい)でて、―・ふまじき事に―・ひ」〈平家・二〉言い争う。さからう。「武藤太も、酒なくてはいかで情を引くことあらん、と思ひて深くも―・はず」〈読・弓張月・前〉手で触れる。さわる。いじる。「頭を―・うてみる」〈虎明狂・梟〉→弄(いら)

いろう‐ざき【石廊崎】いラウ‐🔗🔉

いろう‐ざき【石廊崎】いラウ‐ 静岡県、伊豆半島南端の岬。海食を受けた断崖が続く。灯台・石室(いろう)神社がある。石室崎。

いろ‐うるし【色漆・△彩漆】🔗🔉

いろ‐うるし【色漆・彩漆】 顔料を加えて色をつけた漆。朱漆・黒漆・青漆など。

いろえ🔗🔉

いろえ 能の所作の一。クセの前に、シテが静かに舞台を一巡する短い舞。また、そのときの囃子(はやし)。◆ふつう「イロエ」と書く。

いろ‐え🔗🔉

いろ‐え 《「いろ」は接頭語》同母の兄。「我(やつがれ)が―の二柱(ふたはしら)の天皇」〈允恭紀〉

いろ‐え【色絵】‐ヱ🔗🔉

いろ‐え【色絵】‐ヱ 彩色した絵。着色画。墨絵。金銀などの薄い板を他の金属の彫刻した部分に焼きつける技法。本焼きした陶磁器の釉(うわぐすり)の上に軟質の顔料で絵や文様を彩色し、低い火度で焼きつけたもの。上絵付け。

いろ‐えんぴつ【色鉛筆】🔗🔉

いろ‐えんぴつ【色鉛筆】 赤・青などの色の鉛筆。蝋(ろう)・粘土・ゴムなどに着色顔料をまぜて芯を作る。

いろ‐おち【色落ち】🔗🔉

いろ‐おち【色落ち】 [名]スル布や衣類などを洗ったときに色が落ちること。「―したジーンズ」

いろ‐おとこ【色男】‐をとこ🔗🔉

いろ‐おとこ【色男】‐をとこ 顔だちのよい男。好男子。美男(びなん)情夫。間男(まおとこ)。いろ。「―をこしらえてお屋敷を遁げ出すのみならず」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉好色な男。色事師。「―おれを見たかと供にきき」〈柳多留・一七〉

いろ‐おんど【色温度】‐ヲンド🔗🔉

いろ‐おんど【色温度】‐ヲンド 高温の物体の放射する光の色から求める温度。黒体がそれと等しい色を出すときの温度で表す。

いろ‐おんな【色女】‐をんな🔗🔉

いろ‐おんな【色女】‐をんな 顔だちのよい女。色気のある女。美女。情婦。愛人。いろ。「ちかごろ変なところに―をこしらえやがってね」〈宇野・苦の世界〉遊女。「かかへの―に、やさしうあたる家賀(かか)はすくなき也」〈浮・好色貝合〉

いろ‐か【色香】🔗🔉

いろ‐か【色香】 色と香り。女のあでやかな顔と姿。女の色気。「―に惑う」

いろ‐かず【色数】🔗🔉

いろ‐かず【色数】 色の数。品物の種類。品数。「帳面に付けて、いちいち―を揃へる」〈黄・造化夢〉

いろ‐がたき【色敵】🔗🔉

いろ‐がたき【色敵】 情事の競争相手。恋がたき。歌舞伎で、色事師の敵役。

いろ‐がみ【色紙】🔗🔉

いろ‐がみ【色紙】 種々の色に染めた紙。染め紙。また、折り紙用の着色した紙。鳥の子紙を五色に染め分けた畳紙(たとうがみ)

いろ‐がら【色柄】🔗🔉

いろ‐がら【色柄】 布地などに、いくつかの色で染め出した模様。

いろ‐ガラス【色ガラス】🔗🔉

いろ‐ガラス【色ガラス】 着色ガラス。

いろ‐がわ【色革】‐がは🔗🔉

いろ‐がわ【色革】‐がは 着色したなめし革。染め革。

いろかわ‐みなか【色川三中】いろかは‐🔗🔉

いろかわ‐みなか【色川三中】いろかは‐一八〇一〜一八五五]江戸後期の国学者。常陸(ひたち)の人。通称、三郎兵衛。田制・税制・度量衡の研究、古文書の収集などで知られる。著「香取文書纂」など。

いろ‐がわら【色河‐原】‐がはら🔗🔉

いろ‐がわら【色河原】‐がはら 近世、京都四条河原のこと。芝居小屋があり、男色を売る者がいたところからいう。

いろ‐がわり【色変(わ)り】‐がはり🔗🔉

いろ‐がわり【色変(わ)り】‐がはり [名]スル色が変わること。また、そのもの。変色。「―した写真」形や模様が同じで色の変わっていること。また、そのもの。色違い。「妹と―のセーター」種類が変わること。また、風変わりであること。「大名が各々―の武器を作り―の兵を備えて」〈福沢・福翁自伝〉色直し」に同じ。色直し」に同じ。

いろ‐きちがい【色気違い】‐キちがひ🔗🔉

いろ‐きちがい【色気違い】‐キちがひ 色情狂(しきじようきよう)ひどく好色なこと。また、その人。好色家。

い‐ろく【位×禄】ヰ‐🔗🔉

い‐ろく【位×禄】ヰ‐ 官位と俸禄。律令制で、四位・五位の者に与えられた禄。位階に応じて(あしぎぬ)・布・綿などが支給された。→封戸(ふこ)

いろく‐さだめ【位×禄定め】ヰロク‐🔗🔉

いろく‐さだめ【位×禄定め】ヰロク‐ 平安時代、毎年二月ごろに、公卿が、位禄を与えるべき人々の審査・協議をした儀式。

いろ‐くず【×鱗】‐くづ🔗🔉

いろ‐くず【×鱗】‐くづ 魚などのうろこ。うろくず。〈和名抄〉魚など、うろこのある生き物。うろくず。「宇治川の底に沈める―を網ならねどもすくひつるかな」〈栄花・御裳着〉

いろ‐ぐすり【色×釉】🔗🔉

いろ‐ぐすり【色×釉】 着色剤を混合した釉(うわぐすり)。陶磁器の上絵をかくのに用いる。

いろ‐ぐるい【色狂ひ】‐ぐるひ🔗🔉

いろ‐ぐるい【色狂ひ】‐ぐるひ 女色におぼれ、放蕩(ほうとう)すること。女狂い。「人間一生のうちに、一たびは―に取り乱さぬといふ事一人もなし」〈浮・子息気質・一〉

いろ‐ぐろ【色黒】🔗🔉

いろ‐ぐろ【色黒】 [名・形動]色、特に肌の色が黒いこと。また、そのさま。「―な(の)人」

いろ‐け【色気】🔗🔉

いろ‐け【色気】 色の加減。色の調子。色合い。「青の―が薄い」異性に対する関心や欲求。色情。「―がつく」人をひきつける性的魅力。「―たっぷりの目つき」愛嬌(あいきよう)。愛想。おもしろみ。風情。「―のないあいさつ」女性の存在。女っ気。「―抜きの宴席」社会的地位などに対する興味・関心。「大臣の椅子に―を示す」

いろ‐けし【色消し】🔗🔉

いろ‐けし【色消し】 [名・形動]風情を消すこと。興趣をそぐこと。また、そのさま。つや消し。「―なことをしたものだ」レンズなどの色収差を補正すること。

いろけし‐レンズ【色消しレンズ】🔗🔉

いろけし‐レンズ【色消しレンズ】 色収差を補正したレンズ。ふつう二種類以上のガラスを用いて二つ以上の波長の光について補正する。→アクロマチックレンズ

いろけ‐づ・く【色気付く】🔗🔉

いろけ‐づ・く【色気付く】 [動カ五(四)]異性に関心をもちはじめる。性に目覚める。「息子もそろそろ―・いてきた」花や果物などが色づいてくる。「ミカンが―・く」

いろこ【×鱗】🔗🔉

いろこ【×鱗】 《「うろこ」の古形》うろこ。いろくず。「高麗のあげばり十一間を―のごとくうちたり」〈宇津保・吹上下〉頭のふけ。〈和名抄〉

いろ‐こ【色子】🔗🔉

いろ‐こ【色子】 江戸時代、男色を売った歌舞伎の少年俳優。舞台子(ぶたいこ)→陰間(かげま)

いろ‐こい【色恋】‐こひ🔗🔉

いろ‐こい【色恋】‐こひ 男女間の恋愛や情事。色事。「―抜きのつきあい」「―沙汰」

イロコイ【Iroquois】🔗🔉

イロコイ【Iroquois】 米国北東部に居住するアメリカインディアンの一部族。一六世紀以降、五部族を統合して政治的連合であるイロコイ同盟を形成した。イロコワ。

いろ‐ごと【色事】🔗🔉

いろ‐ごと【色事】 男女間の恋愛や情事。「―には縁遠い生活」芝居で、男女間の情事のしぐさ。情人。愛人。いろ。「あの花紫は幡随長兵衛が―だとのこと」〈伎・吾嬬鑑〉

いろごと‐し【色事師】🔗🔉

いろごと‐し【色事師】 歌舞伎で、色事を演じるのを得意とする役者。濡(ぬ)れ事師。情事の巧みな男。女たらし。

いろ‐ごのみ【色好み】🔗🔉

いろ‐ごのみ【色好み】 情事を好むこと。また、その人。好色漢。恋愛の情趣をよく解すること。また、その人。「―といはるるかぎり、五人」〈竹取〉風流・風雅な方面に関心や理解があること。また、その人。「かの賢き―に仰せ合はせ給ひて、筑波集とていみじき様々の姿を尽くして集め置き給へる」〈ささめごと〉遊女などを買うこと。また、その遊女。「主なき女をよびて、料足を取らせて逢ふ事を―といふなり」〈伽・物くさ太郎〉

いろこ‐まきえ【色粉×蒔絵】‐まきヱ🔗🔉

いろこ‐まきえ【色粉×蒔絵】‐まきヱ 蒔絵の一。錫(すず)粉や朱・青漆粉などを、漆で描いた文様に蒔いたもの。

いろ‐ざかり【色盛り】🔗🔉

いろ‐ざかり【色盛り】 女の、容色が最も美しい年ごろ。また、色情の盛んな年ごろ。女盛り。

いろ‐ざし【色差(し)】🔗🔉

いろ‐ざし【色差(し)】 《「いろさし」とも》色をつけること。彩色。着色。顔などの色つや。色のぐあい。「御―まことにめでたく御心地よげに見えさせ給ひけるが」〈沙石集・一〉

いろ‐ざと【色里】🔗🔉

いろ‐ざと【色里】 花柳街。特に、遊郭。遊里。色町。

いろ‐じかけ【色仕掛(け)】🔗🔉

いろ‐じかけ【色仕掛(け)】 ある目的を達成するために、色情を利用して異性をだましたり、誘惑したりすること。「―で承知させる」

いろ‐しすう【色指数】🔗🔉

いろ‐しすう【色指数】 星の色を数量的に示す尺度。写真等級から実視等級を引いた差で表す。赤い星ほど大きい値となる。火成岩分類の基準の一。岩石中に含まれる有色鉱物の割合を百分率で表す。

いろ‐しな【色品】🔗🔉

いろ‐しな【色品】 種々の品。品々。「是へ参れ、御年貢の―を申せ」〈虎明狂・筑紫の奥〉多くの種類。いろいろな手段、方法。「御酌に参れと…、―かへて召さるれども」〈浄・五人兄弟〉

いろ‐しゅうさ【色収差】‐シウサ🔗🔉

いろ‐しゅうさ【色収差】‐シウサ レンズを通して物体の像を結ばせるとき、その像の位置・大きさが、光の波長によって異なること。不鮮明な像となるため、屈折率の異なる複数のレンズで補正する。

いろ‐じろ【色白】🔗🔉

いろ‐じろ【色白】 [名・形動]色、特に肌の色が白いこと。また、そのさま。「―な(の)美少女」

いろ‐すな【色砂】🔗🔉

いろ‐すな【色砂】 和室の砂壁の上塗りに用いる、色のついた砂。

いろ‐ずり【色刷(り)・色×摺り】🔗🔉

いろ‐ずり【色刷(り)・色×摺り】 種々の色彩を用いて印刷物や版画などを刷ること。また、そのもの。衣服などに、色彩で模様をすり出すこと。

いろ‐せ🔗🔉

いろ‐せ 《「いろ」は接頭語。「せ」は親しい男性を呼ぶ称》同母の兄弟。「吾(あ)は天照大御神の―なり」〈記・上〉

いろ‐ぞめ【色染(め)】🔗🔉

いろ‐ぞめ【色染(め)】 種々の色に染めること。特に、布を黒・藍(あい)・紺など以外の色に染めること。また、染めたもの。

いろだい‐おさめ【色代納め】‐をさめ🔗🔉

いろだい‐おさめ【色代納め】‐をさめ 江戸時代、米年貢に代えて麦・アワ・ヒエ・竹・綿・筵(むしろ)・縄などを納めること。

いろ‐だか【色高】🔗🔉

いろ‐だか【色高】 江戸時代の雑税の一。クワ・コウゾ・ウルシなどの栽培によって、田畑以外の山野・河海などからの収益があるとき、これを高に算定して村高に組み入れたもの。

いろ‐だし【色出し】🔗🔉

いろ‐だし【色出し】 磨いて光沢を出すこと。料理で、キュウリやナスの皮の色を熱湯やみょうばんなどで、さらに引き立たせること。

いろ‐だて【色立】🔗🔉

いろ‐だて【色立】 連句の付合(つけあい)手法の一。色彩の取り合わせで前句に付ける方法。→七名八体(しちみようはつたい)

いろ‐だま【色玉】🔗🔉

いろ‐だま【色玉】 ザクロの別名。

いろ‐ちがい【色違い】‐ちがひ🔗🔉

いろ‐ちがい【色違い】‐ちがひ [名]色変わり」に同じ。「―のブラウス」驚いて顔色の変わること。「息子―して、そんな大気な事承りますと身の毛がよだって寒気立ちます」〈浮・子息気質・三〉

いろ‐ぢゃや【色茶屋】🔗🔉

いろ‐ぢゃや【色茶屋】 近世、遊女を置いていた茶屋。水茶屋に対していう。

いろ‐チョーク【色チョーク】🔗🔉

いろ‐チョーク【色チョーク】 赤・青・黄などの色をつけた白墨。特に、普通の白墨と区別していう。

いろ‐づ・く【色付く】🔗🔉

いろ‐づ・く【色付く】 [動カ五(四)]果実などが熟してきて色がつく。「柿の実が―・く」草木の葉が赤や黄に変色する。紅葉する。「銀杏(いちよう)並木が―・く」性に目覚める。色気づく。「―・く年ごろ」[動カ下二]「いろづける」の文語形。

いろ‐づけ【色付け】🔗🔉

いろ‐づけ【色付け】 [名]スル《「いろつけ」とも》物に色をつけること。彩色。着色。新しいおもしろみや意味などを付け加えること。「輝雄の顔付きや言葉や身振りが、…恐しい意味に―して蘇ってくる」〈阿部知二・冬の宿〉値段を安くしたり、おまけをつけたりすること。

いろ‐づ・ける【色付ける】🔗🔉

いろ‐づ・ける【色付ける】 [動カ下一]いろづ・く[カ下二]色を塗りつける。彩る。彩色する。「極彩色に―・ける」単調な物事に、ある変化を加える。「人間の苦しみに―・けられた、うつくしく、いたましい夢」〈芥川・偸盗〉

いろっ‐ぽ・い【色っぽい】🔗🔉

いろっ‐ぽ・い【色っぽい】 [形]異性を引きつけるような魅力にあふれているさま。なまめかしい。多く女性にいう。「―・い年増」「―・いしぐさ」 [派生]いろっぽさ[名]

いろ‐つや【色×艶】🔗🔉

いろ‐つや【色×艶】 光沢のある色合い。特に、肌の色とつや。「顔の―がいい」話や文章に付加されるおもしろみ。興趣。「話に―を添える」話や態度に感じられる愛想。情愛。「―のない応対ぶり」

いろ‐と🔗🔉

いろ‐と 《「いろ」は接頭語。「いろど」とも》同じ母から生まれた弟妹。「其の―水歯別命(みづはわけのみこと)」〈記・下〉

いろ‐どころ【色所】🔗🔉

いろ‐どころ【色所】 遊里。色里。遊郭。男女の愛情が深い土地。人情のこまやかな地方。「上方は―、定めて深い訳があろ」〈浄・博多小女郎〉

いろ‐どめ【色止め】🔗🔉

いろ‐どめ【色止め】 染め物の色が、さめたり落ちたりしないように固着剤などで処理すること。

いろ‐とめそで【色留×袖】🔗🔉

いろ‐とめそで【色留×袖】 着物の地色を黒以外の色にした留袖。→留袖

いろ‐どり【彩り・色取り】🔗🔉

いろ‐どり【彩り・色取り】 色をつけること。彩色。色の配合。配色。「美しい―の秋の山々」おもしろみや風情、華やかさなどを付け加えること。「パレードが式典に―を添える」

いろ‐どり【色鳥】🔗🔉

いろ‐どり【色鳥】 いろいろの小鳥。特に、秋に渡ってくる小鳥。《季 秋》「―はわが読む本にひるがへり/青邨」

いろどり‐づき【色取り月】🔗🔉

いろどり‐づき【色取り月】 《木の葉が色づく意から》陰暦九月の異称。

いろ‐とりどり【色取り取り】🔗🔉

いろ‐とりどり【色取り取り】 種類がいろいろであること。「―の草花」「―の催し」

いろ‐ど・る【彩る・色取る】🔗🔉

いろ‐ど・る【彩る・色取る】 [動ラ五(四)]色をつける。彩色する。「壁を薄い緑に―・る」化粧する。「ほお紅で―・る」さまざまの色や物を取り合わせて飾る。「花で食卓を―・る」おもしろみや趣などを付け加える。「数々の逸話で―・られた人物」

いろ‐なおし【色直し】‐なほし🔗🔉

いろ‐なおし【色直し】‐なほし 結婚式が終わったあとで、または披露宴の途中で、花嫁が式服を脱いで別の色模様のある衣服に着替えること。近世、婚礼のときは衣服・調度・室内の装飾など白色で統一したものを、式後三日目で平常の色のものに変えたことに由来。色変わり。出産後一〇一日目に、赤子も産婦もそれまでの白小袖を色小袖に着替えること。色変わり。着物の染め直し。

いろなおし‐の‐さかずき【色直しの杯】いろなほし‐さかづき🔗🔉

いろなおし‐の‐さかずき【色直しの杯】いろなほし‐さかづき 結婚式の当夜、新夫婦が床に入る前に、改めて杯を取り交わすこと。床杯(とこさかずき)

いろ‐ながし【色流し】🔗🔉

いろ‐ながし【色流し】 染料や絵の具を水に落とし、水面に浮いた模様の上に、布や紙を置いて染めつけること。また、染めたもの。

いろ‐なべしま【色×鍋島】🔗🔉

いろ‐なべしま【色×鍋島】 肥前鍋島藩の藩窯、大川内窯で生産された色絵磁器。江戸時代の磁器の中で最も精巧を極め、今日まで伝承されている。

イロニー【フランスironie;ドイツIronie】🔗🔉

イロニー【フランスironie;ドイツIronie】 アイロニー

いろ‐ぬき【色抜き】🔗🔉

いろ‐ぬき【色抜き】 [名]スル和服の染め色を抜き去ること。「―して染め直す」宴会などで、芸妓などの女っ気がないこと。色気抜き。

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[音]サイ [訓]いろど‐る [部首]彡 [総画数]11 [コード]区点    2644      JIS   3A4C      S‐JIS 8DCA [分類]常用漢字 [難読語] →あおとぞうしはなのにしきえ【青砥稿花紅彩画】きん‐だみ【金彩】ぎん‐だみ【銀彩】だみ‐え【彩絵・濃絵】ろっかせんすがたのいろどり【六歌仙容彩】

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