複数辞典一括検索+

かく【核】🔗🔉

かく【核】 果実の中心にある種子を保護している堅い部分。さね。細胞核「原子核」の略。「―融合」凝結核(ぎようけつかく)核兵器のこと。「―癈絶」地球の中心部。深さ二九〇〇キロから中心までの部分。ニッケル・鉄などからなり、液体状の外核と高密度の固体である内核とに分かれる。地核。コア。環式化合物の環の部分。ベンゼン核など。真珠養殖で、母貝に入れる小片。物事の中心。核心。中核。「グループの―として活躍」

かく‐いがく【核医学】🔗🔉

かく‐いがく【核医学】 放射性同位体を用いて検査・診断や治療を行う医学の一分野。

かく‐いしょく【核移植】🔗🔉

かく‐いしょく【核移植】 核を除去あるいは不活性化した細胞に、他の細胞から取り出した核を移植すること。核や細胞質の機能研究に用いられる。

かく‐いせい【核異性】🔗🔉

かく‐いせい【核異性】 原子番号・質量数が同じ核種で、半減期やエネルギー状態などが異なる現象。構造異性の一。環式化合物の環の部分に結合する置換基の位置の相違などで起こる。環を形成する原子間の結合の違いによるものもいう。

かく‐エネルギー【核エネルギー】🔗🔉

かく‐エネルギー【核エネルギー】 原子核の分裂や融合のときに放出されるエネルギー。原子力。原子エネルギー。

かく‐おうだん【核黄×疸】‐ワウダン🔗🔉

かく‐おうだん【核黄×疸】‐ワウダン 新生児黄疸の重いもの。ビリルビンが脳細胞にまで沈着して起こり、基底核とよぶ脳底部がおかされやすい。治療として交換輸血などを行い、後遺症には脳性麻痺(のうせいまひ)・難聴などがある。

かく‐か【核果】‐クワ🔗🔉

かく‐か【核果】‐クワ かっか(核果)

かくがい‐いでんし【核外遺伝子】カクグワイヰデンシ🔗🔉

かくがい‐いでんし【核外遺伝子】カクグワイヰデンシ 細胞の核以外の細胞質にある遺伝子。葉緑体やミトコンドリアなどに含まれ、細胞質遺伝に関与する。細胞質遺伝子。プラズマジーン。

かくがい‐でんし【核外電子】カクグワイ‐🔗🔉

かくがい‐でんし【核外電子】カクグワイ‐ 原子の構成部分で、原子核のまわりを運動している電子。

かく‐かがく【核化学】‐クワガク🔗🔉

かく‐かがく【核化学】‐クワガク 原子核の核種がもつ性質を、化学的な見地から研究する学門。原子核化学。

かくかくさんぼうし‐じょうやく【核拡散防止条約】カククワクサンバウシデウヤク🔗🔉

かくかくさんぼうし‐じょうやく【核拡散防止条約】カククワクサンバウシデウヤク 非核保有国が核兵器を新たに保有することや、保有国が非保有国に核兵器を供与することを禁止する条約。一九六八年の国連総会で採択、七〇年発効。日本の批准は七六年五月。NPT。

かく‐かぞく【核家族】🔗🔉

かく‐かぞく【核家族】 《nuclear family》ひと組の夫婦とその未婚の子供からなる家族。家族の基礎単位とされる。

かく‐がた【核型】🔗🔉

かく‐がた【核型】 生物種に固有な、染色体の数および形態を表したもの。

かく‐さん【核酸】🔗🔉

かく‐さん【核酸】 生物の細胞核中に多く含まれる、塩基・糖・燐酸(りんさん)からなる高分子物質。糖がデオキシリボースであるデオキシリボ核酸(DNA)と、リボースであるリボ核酸(RNA)とに大別される。

かく‐し【核子】🔗🔉

かく‐し【核子】 原子核を構成する素粒子である陽子・中性子の総称。ニュークレオン。

かくじき‐きょうめい【核磁気共鳴】🔗🔉

かくじき‐きょうめい【核磁気共鳴】 磁気モーメントをもつ原子核を磁場の中に入れ、特定の周波数の電磁波を与えると、共鳴してその放射エネルギーを吸収する現象。結晶や分子の構造分析に、医学では断層撮影のMRI(磁気共鳴映像法)などに利用。NMR。

かく‐しつ【核質】🔗🔉

かく‐しつ【核質】 細胞の核をつくっている原形質。核膜に包まれ、核液・染色糸・仁などを含む。

かく‐じっけん【核実験】🔗🔉

かく‐じっけん【核実験】 原子爆弾・水素爆弾などの核兵器の性能や効果を確かめるために行う実験。原子核実験。

かく‐しゅ【核種】🔗🔉

かく‐しゅ【核種】 原子番号・質量数・エネルギー状態によって特徴づけられる原子核あるいは原子の種類。原子番号が同じで質量数の異なるものを同位体といい、原子番号・質量数が同じでエネルギー状態の異なるものを核異性体という。

かく‐しょうたい【核小体】‐セウタイ🔗🔉

かく‐しょうたい【核小体】‐セウタイ (じん)

かく‐しん【核心】🔗🔉

かく‐しん【核心】 物事の中心となる大切なところ。中核。「―をつく」「事件の―に触れる」

かく‐せんりゃく【核戦略】🔗🔉

かく‐せんりゃく【核戦略】 核戦争の勃発を防止し、核抑止力のもとで世界平和を維持しようとする方策。

かく‐そう【核相】‐サウ🔗🔉

かく‐そう【核相】‐サウ 細胞核内の染色体の構成。一組みの染色体をもつ状態を単相といい生殖細胞でみられ、二組みのときは複相といい体細胞でみられる。

かくそう‐こうたい【核相交代】カクサウカウタイ🔗🔉

かくそう‐こうたい【核相交代】カクサウカウタイ 生物の生活史に、核相が単相である個体と複相である個体とが交互に現れる現象。シダやコケなどでは世代交代と一致している。核相交番。

かく‐だんとう【核弾頭】🔗🔉

かく‐だんとう【核弾頭】 ミサイル・魚雷などの先端に取り付ける核爆発装置。

かく‐たんぱくしつ【核×蛋白質】🔗🔉

かく‐たんぱくしつ【核×蛋白質】 核酸とたんぱく質の複合体。核酸の種類により、デオキシリボ核たんぱく質、リボ核たんぱく質に大別され、たんぱく質は塩基性のものが多い。染色体やリボソーム、あるいはウイルス体の構成成分として存在。

かく‐ねんりょう【核燃料】‐ネンレウ🔗🔉

かく‐ねんりょう【核燃料】‐ネンレウ 原子炉内で核分裂を起こし、エネルギーを発生する物質。天然ウラン中に約〇・七パーセント含まれるウラン二三五と、中性子を照射して作るウラン二三三・プルトニウム二三九がある。原子核燃料。

かくねんりょう‐サイクル【核燃料サイクル】カクネンレウ‐🔗🔉

かくねんりょう‐サイクル【核燃料サイクル】カクネンレウ‐ ウラン鉱石の採鉱・製錬から、転換・濃縮・加工を経て核燃料として利用し、使用済み核燃料を再処理して、再び使用し、また廃棄するまでの一連の過程。

かくねんりょう‐さいしょり【核燃料再処理】カクネンレウ‐🔗🔉

かくねんりょう‐さいしょり【核燃料再処理】カクネンレウ‐ 使用済み核燃料から燃え残りのウランや新たに生成したプルトニウムを回収し、放射性廃棄物を貯蔵・処分できるように化学的処理をすること。

かく‐の‐かさ【核の傘】🔗🔉

かく‐の‐かさ【核の傘】 核保有国が、その核戦力を背景にして自国および友好国の安全維持をはかること。「―に入る」

かく‐の‐ふゆ【核の冬】🔗🔉

かく‐の‐ふゆ【核の冬】 全面核戦争の後に起こるとされる全地球的な気温低下現象。都市への核攻撃による大火災で生じる大量の煤煙(ばいえん)・粉塵(ふんじん)で太陽光が遮られ、地表が氷点下の状態になるというもの。

かく‐ばくはつ【核爆発】🔗🔉

かく‐ばくはつ【核爆発】 核分裂や核融合による爆発。

かく‐はんのう【核反応】‐ハンオウ🔗🔉

かく‐はんのう【核反応】‐ハンオウ 原子核が、ほかの原子核や粒子との衝突によって、別の種類の原子核に変わること。核分裂・核融合など。原子核反応。

かく‐ぶそう【核武装】‐ブサウ🔗🔉

かく‐ぶそう【核武装】‐ブサウ [名]スル核兵器を装備・配置すること。「―した艦隊」

かく‐ぶつりがく【核物理学】🔗🔉

かく‐ぶつりがく【核物理学】 原子核の構造・放射能・核反応などを研究する物理学の一分野。実験には加速器など大規模な装置を用いる。原子核物理学。

かく‐ぶんれつ【核分裂】🔗🔉

かく‐ぶんれつ【核分裂】 ウラン・プルトニウムなどの重い原子核が、中性子などとの衝突によって同程度の質量の二個以上の原子核に分かれる現象。その際に大きなエネルギーを出す。同時に二、三個の中性子も発生するため、連鎖反応を起こす可能性をもつ。原子核分裂。細胞分裂のとき、細胞質の分裂に先立って、核が二つに分かれる現象。通常は有糸分裂の形式をとるが、無糸分裂もある。細胞核分裂。

かく‐へいき【核兵器】🔗🔉

かく‐へいき【核兵器】 原子核反応を利用した、強大な破壊力をもつ兵器。原子爆弾・水素爆弾など。

かく‐まく【核膜】🔗🔉

かく‐まく【核膜】 細胞内にある、核を包み細胞質と境にある膜。小さな孔が多数ある。

かく‐ゆうごう【核融合】‐ユウガフ🔗🔉

かく‐ゆうごう【核融合】‐ユウガフ 水素などの軽い原子核どうしが高温・高圧・高密度のプラズマ状態で融合し、ヘリウムなどのより重い原子核になる現象。この際に中性子などとともに大きなエネルギーを放出する。水素爆弾や太陽など恒星のエネルギーはこれによる。熱核反応。原子核融合。生物学で、受精の際に精子の核と卵子の核とが合体すること。

かく‐よくし【核抑止】🔗🔉

かく‐よくし【核抑止】 核報復兵器を保有することによって、他国に核攻撃を思いとどまらせること。

かく‐りょく【核力】🔗🔉

かく‐りょく【核力】 原子核内で、陽子と中性子を固く結びつけている力。陽子と中性子が接近した時に働き、中間子によって媒介される。

かっ‐か【核果】カククワ🔗🔉

かっ‐か【核果】カククワ 果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬く木質になるもの。桃・梅・桜など。石果。

さな‐ご【△核子】🔗🔉

さな‐ご【核子】 瓜の種子。米の粉をふるうときに残る米かす。

さ‐ね【△実・△核】🔗🔉

さ‐ね【実・核】 《「真(さ)(ね)」の意》果実の中心にある堅い部分。種。板と板をつなぎ合わせるとき、一方の板の側面に作る細長い突起。陰核。障子や壁の下地となる骨組み。壁下地。根本のもの。実体。「学問し候ふべき器量などのあるを後世者(ごせぢや)の―と申しあひて候ふなり」〈一言芳談〉

ざ‐ね【△実・△核】🔗🔉

ざ‐ね【実・核】 〔接尾〕《「さね」の音変化》名詞に付く。根本のもの、そのものとなる意を表す。「先に生(あ)れし三柱の女子(をみなご)は、物―汝(いまし)が物に因りて成れり」〈記・上〉その中の主となるものであること、特に重んじるものであることの意を表す。「上にありける左中弁藤原の良近(まさちか)といふをなむ、まらうど―にて」〈伊勢・一〇一〉

さね‐ぶと【△核太】🔗🔉

さね‐ぶと【核太】 「核太棗(さねぶとなつめ)」の略。

さねぶと‐なつめ【△核太×棗・酸=棗】🔗🔉

さねぶと‐なつめ【核太×棗・酸棗】 クロウメモドキ科の落葉低木。ナツメの原種。葉は長卵形でつやがある。実が小さく、そのわりに核が大きい。種子を漢方で酸棗仁(さんそうにん)といい、薬用にする。ヨーロッパ・アジアの南部に自生し、日本では栽培される。からなつめ。

🔗🔉

[音]カク [訓]さね [部首]木 [総画数]10 [コード]区点    1943      JIS   334B      S‐JIS 8A6A [分類]常用漢字 [難読語] →うり‐ざね【瓜実・瓜核】くろ‐ざね【黒核】さな‐ご【核子】さねぶと‐なつめ【核太棗・酸棗】じょう‐かく【娘核・嬢核】へ‐の‐こ【陰核】

大辞泉で始まるの検索結果 1-48