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○持つべきものは友もつべきものはとも🔗⭐🔉
○持つべきものは友もつべきものはとも
困ったときに助けてくれるから、友ほどありがたいものはない。
⇒も・つ【持つ】
もっぽ【木浦】モク‥
⇒モクポ
もつ‐やき【もつ焼】
(「もつ」は臓物の略)鶏・牛・豚の臓物を串にさして焼いた料理。
もつ‐やく【没薬】
(→)ミルラに同じ。〈伊呂波字類抄〉
もつ‐りょうり【もつ料理】‥レウ‥
(「もつ」は臓物の略)鳥獣の臓物を用いた料理。
もつ・る【縺る】
〔自下二〕
⇒もつれる(下一)
もつれ【縺れ】
①もつれること。結ぼれて解けないこと。「糸の―」
②もめごと。ごたごた。葛藤。「感情の―」
⇒もつれ‐がみ【縺れ髪】
もつれ‐がみ【縺れ髪】
もつれた髪。みだれがみ。
⇒もつれ【縺れ】
もつれ‐こ・む【縺れ込む】
〔自五〕
決着がつかないまま、次の段階に入る。「政治折衝に―・んだ」「交渉は翌日まで―・んだ」
もつ・れる【縺れる】
〔自下一〕[文]もつ・る(下二)
①まつわりつく。日葡辞書「ユクミチニカヅラガシゲッテアシニモツルル」
②からみ合って乱れる。こぐらかる。俳諧新選「蝶々やほこりの中を―・れゆく」。「糸が―・れる」
③(言語・動作などが)正常さを失って自由にならない。「舌が―・れる」「足が―・れる」
④いろいろ事情がからんで、事が混乱して秩序を失う。「交渉が―・れる」「試合が―・れる」
もて【面】
「おもて」の略。万葉集20「あが―の忘れも時しだは筑波嶺をふりさけ見つつ妹はしぬはね」
も‐て
(モチテの音便モッテの約)
①手段・方法・材料を表す。…によって。万葉集15「何もの―か命つがまし」。地蔵十輪経元慶点「慈心を―一切の国人を撫育す」
②上の語を強める。推古紀「和やわらかなるを―貴しとし」
③二つの動詞を結び、次第に進行することを表す。…て。枕草子1「昼になりてぬるくゆるび―いけば」
もて
〔接頭〕
動詞に冠して意味を強め、また、語調を整えるのに用いる。宇治拾遺物語9「此の人々―饗応し」。「―はやす」
もて‐あ・う【持て合ふ】‥アフ
〔他四〕
互いにもつ。浜松中納言物語1「この世はかるむる事も、かく堪えがたく―・へる事も」
もて‐あ・ぐ【持て上ぐ】
〔他下二〕
持ち上げる。徒然草「いにしへは車もたげよ、火かかげよとこそいひしを今様の人は―・げよ、かきあげよといふ」
もて‐あそび【玩び・翫び・弄び】
もてあそぶこと。また、そのもの。源氏物語若紫「いとをかしき―なり」
⇒もてあそび‐ぐさ【玩び草・弄び種】
⇒もてあそび‐もの【弄び物】
もてあそび‐ぐさ【玩び草・弄び種】
もてあそぶ材料。おもちゃ。源氏物語若菜上「うつくしき―に思ひ聞え給へり」
⇒もて‐あそび【玩び・翫び・弄び】
もてあそび‐もの【弄び物】
もてあそぶ物。おもちゃ。清寧紀「―献上たてまつること得じ」
⇒もて‐あそび【玩び・翫び・弄び】
もて‐あそ・ぶ【玩ぶ・翫ぶ・弄ぶ】
〔他五〕
(持ちて遊ぶ意)
①手に持って遊ぶ。神代紀上「掌中たなうらに置きて―・びたまひしかば」
②慰み愛好する。また、寵愛する。慰み興ずる。源氏物語少女「松の木しげく雪を―・ばむ便りによせたり」。「詩歌を―・ぶ」「笛を―・ぶ」
③人を慰みものにする。なぶる。「人の気持を―・ぶ」
④思いのままに扱う。好き勝手に扱う。「政治を―・ぶ」「大波に―・ばれる小舟」
もて‐あつかい【持て扱い】‥アツカヒ
もてあつかうこと。
⇒もてあつかい‐ぐさ【持て扱い種】
もてあつかい‐ぐさ【持て扱い種】‥アツカヒ‥
とりあつかう材料。また、その事柄。増鏡「つくもがみの物語も人の―になれるは」
⇒もて‐あつかい【持て扱い】
もて‐あつか・う【持て扱う】‥アツカフ
〔他五〕
①取り扱う。とりはからう。世話をする。源氏物語若紫「尼君一人―・ひ侍りし程に」
②取扱いに困る。もてあます。保元物語(金刀比羅本)「狩野工藤茂光―・ひていかがせんとぞ思ひける」
もて‐あまし【持て余し】
もてあますこと。また、そのもの。「世間の―者」
もて‐あま・す【持て余す】
〔他五〕
処置に困る。取扱いに苦しむ。手にあます。「ひまで体を―・す」「腕白小僧を―・す」
モティーフ【motif フランス】
⇒モチーフ
もて‐い・ず【持て出づ】‥イヅ
〔他下二〕
①持って出る。持ちだす。源氏物語帚木「盃―・でて」
②表面に出す。源氏物語常夏「―・でてこそあらね若き人はものをかしくて皆うちわらひぬ」
モディフィケーション【modification】
(部分的な)変更。修正。
モディリアーニ【Amedeo Modigliani】
イタリアの画家。エコール‐ド‐パリの一人。セザンヌおよびフォーヴィスム・キュビスムの影響を受けた。一種の哀愁を帯びた首の長い人物画が多い。(1884〜1920)
モディリアーニ(1)
提供:Lebrecht Music & Arts/APL
モディリアーニ(2)
提供:Photos12/APL
モディリアーニ(3)
提供:Photos12/APL
モディリアーニ(4)
提供:Photos12/APL
もて‐かえ・す【もて返す】‥カヘス
〔自四〕
(モテは接頭語)混雑する。ごったがえす。浄瑠璃、曾我会稽山「人の足音どろどろどろ右往左往に―・す」
もて‐かく・す【もて隠す】
〔他四〕
(モテは接頭語)
①かくす。源氏物語帚木「いとよく―・すなりけり」
②そのままにしておく。今昔物語集9「飲食は少し―・して調へ備ふべきなり」
もて‐かしず・く【もて傅く】‥カシヅク
〔他四〕
(モテは接頭語)かしずく。大切にする。枕草子278「―・きわたし奉らせ給ふさま」
もて‐かや・す【もて返す】
〔自四〕
(モテカヘスの訛)混雑する。ごったがえす。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「巫子みこの御符のと、屋内が―・いて」
もて‐きょう・ず【もて興ず】
〔自サ変〕
(モテは接頭語)おもしろがる。更級日記「けぢかくて、人々―・ずるに」
もて‐け・つ【もて消つ】
〔他四〕
(モテは接頭語)
①無くする。払い除く。うまく消す。源氏物語御法「涙の玉をば―・ち給ひける」
②気持をおさえる。源氏物語胡蝶「いとようなだらかに―・ちてむ」
③けなす。軽蔑する。源氏物語常夏「もてはやし、また―・ち軽むることも」
④見ばえしないようにする。下風に立たせる。源氏物語若菜下「誇りかに花やぎたる方は、弟の君達には―・たれて」
もて‐さわ・ぐ【もて騒ぐ】
〔自四〕
(モテは接頭語)大騒ぎをする。源氏物語浮舟「何人をかく―・ぎ給ふらむ」
もて‐しず・む【もて鎮む】‥シヅム
〔他下二〕
(モテは接頭語)落ちつかせる。源氏物語花宴「いとめやすく―・めて」
もて‐そこな・う【もて損ふ】‥ソコナフ
〔他四〕
(モテは接頭語)そこなう。失敗する。源氏物語手習「あさましく―・ひたる身を思ひてゆけば」
もて‐つ・く【もて付く】
〔他下二〕
(モテは接頭語)(態度・様子を)取りつくろう。枕草子195「わが―・けたるをつつみなくいひたるは」
もて‐つけ【もて付け】
(モテは接頭語)態度。ふるまい。栄華物語殿上花見「大方の有様―心にくく立ちならぶべき人なき御有様」
モテット【motet イギリス・Motette ドイツ】
〔音〕(フランス語で「言葉」の意のmotから)
①中世の多声音楽。既存の多声教会聖歌の上声部に新たな歌詞を付けたもので、フランス語で世俗的な内容の歌詞を付けたものが多い。上2声に異なった歌詞を付けたものも多く、2重モテットとも呼ばれる。13世紀に誕生、14世紀まで創作。
②ルネサンス時代の多声教会音楽。聖歌や聖書中の詞句による。モテト。
もて‐なし【持て成し】
①とりなし。とりつくろい。たしなみ。源氏物語末摘花「いとわろかりしかたちざまなれど―に隠されて」
②ふるまい。挙動。態度。源氏物語空蝉「ばうぞくなる―なり」
③取扱い。あしらい。待遇。源氏物語桐壺「世の例にもなりぬべき御―なり」。「丁重な―を受ける」
④馳走。饗応。謡曲、八島「お―に語つて聞かせ申し候ふべし」。「何のお―もできず、失礼しました」
もて‐な・す【持て成す】
〔他五〕
①とりなす。処置する。源氏物語桐壺「何事の儀式をも―・し給ひ」
②取り扱う。待遇する。落窪物語3「少輔はいとにくき物に思ひしみてすげなくのみ―・しければ」。「我が子のように―・す」
③歓待する。ご馳走する。平家物語11「御前へ召されまゐらせて、御引出物をたまはつて―・され給ひしありさま」。「心づくしの料理で―・す」
④面倒をみる。世話をする。源氏物語若紫「そもそも女は人に―・されておとなにもなり給ふものなれば」
⑤自分の身を処する。ふるまう。源氏物語手習「時々はればれしう―・しておはしませ」
⑥取り上げて問題にする。もてはやす。徒然草「鎌倉の海に鰹と云ふ魚は、かの境にはさうなきものにて、この比―・すものなり」
⑦そぶりをする。見せかける。平家物語10「涙おしのごひ、さらぬ体に―・いて申しけるは」
もて‐なやみ‐ぐさ【持て悩み種】
扱いかねるもの。もてあますもの。悩みの種。源氏物語桐壺「人の―になりて」
もて‐なや・む【持て悩む】
〔他四〕
もてあます。処置に困る。源氏物語東屋「何かは苦しきまでも―・まし」
もて‐なら・す【持て馴らす】
〔他四〕
使い馴らす。源氏物語花宴「かのしるしの扇は…なつかしう―・したり」
もて‐はな・る【もて離る】
〔自下二〕
(モテは接頭語)ひどく離れる。遠ざかる。源氏物語帚木「―・れたることをも思ひよせて疑ふも」
もて‐はや・す【もて映やす・もて囃す】
〔他五〕
(モテは接頭語)
①照りはえるようにする。栄華物語音楽「御堂の飾りも―・され」
②下にもおかぬようにしてもてなす。落窪物語2「只今の御世おぼえのたぐひなき君なれば、―・さんとて」
③さかんにほめそやす。引きたててほめる。紫式部日記「御声にあひてなん聞ゆると―・しきこえ給ふ」。「神童と―・される」
もて‐まい・る【持て参る】‥マヰル
〔他四〕
①持参する。源氏物語夕顔「紙燭しそく―・れり」
②さしあげる。献上する。源氏物語須磨「貝つ物―・れるを」
モデム【MODEM】
(modulator(変調器)とdemodulator(復調器)との合成語)コンピューターの信号と電話回線の信号を相互に変換する装置。
もて‐もて【持て持て】
人気があってよい待遇を受けること。おおもて。「店で―の客」
もて‐ゆ・く【もて行く】
〔自四〕
(モテは接頭語)しだいに…して行く。どんどん…して行く。蜻蛉日記上「やうやう例のやうになり―・けば」
モデュロール【modulor フランス】
ル=コルビュジエが提唱した建築デザイン用の寸法の比例体系。人体の寸法比や黄金比で構成される。
モデラート【moderato イタリア】
〔音〕速度標語。「中くらいの速さで」の意。アンダンテとアレグロの中間。
モデリング【modelling】
①模型製作。
②彫刻で、肉付けを施すこと。絵画では陰影による立体感の効果を調整すること。肉づけ。
も・てる【持てる】
〔自下一〕
①持つことができる。持ち得る。「これなら片手で―・てる」
②保たれる。支えられる。「間まが―・てない」
③もてはやされる。ちやほやされる。人気がある。「女に―・てる」
モデル【model】
①型。型式かたしき。「最新―」
②模型。雛型。「プラスチック‐―」「計量経済―」
③模範。手本。「―地区」
④美術家が制作の対象にする人。
⑤小説・戯曲などの題材とされた実在の人物。二葉亭四迷、予が半生の懺悔「この意味からだと『浮雲』にも―が無いぢやないが」。「―小説」
⑥ファッション‐モデルの略。
⇒モデル‐ガン【model gun】
⇒モデル‐ケース【model case】
⇒モデル‐スクール【model school】
⇒モデル‐チェンジ
⇒モデル‐ハウス【model house】
⇒モデル‐ルーム
モデル‐ガン【model gun】
本物そっくりにつくった玩具の銃。弾を発射できないよう、銃口をふさぐことが定められている。
⇒モデル【model】
モデル‐ケース【model case】
典型的・標準的な事例。代表例。
⇒モデル【model】
モデル‐スクール【model school】
特定の教育理念や方法などを計画的に実施して、他校の模範とし、また、これを実験・研究する学校。
⇒モデル【model】
モデル‐チェンジ
(和製語model change)商品のデザインや性能を変えること。型式を変更すること。
⇒モデル【model】
モデルニスモ【modernismo スペイン】
19世紀末のラテン‐アメリカで生まれたスペイン語詩の刷新運動。最初は芸術至上主義だったが次第に社会性を帯びる。代表的詩人はマルティ・ダリーオら。
モデルノロジー
(和製語modernology)(→)考現学。
モデル‐ハウス【model house】
住宅の見本として建築した家。
⇒モデル【model】
モデル‐ルーム
(和製語model room)分譲マンションなどを販売する際に、見本として展示する、実物と同じ作りの部屋。
⇒モデル【model】
もて‐わずら・う【持て煩ふ】‥ワヅラフ
〔自四〕
もてあます。扱いかねる。竹取物語「この女の童は…―・ひ侍り」
もて‐わた・る【持て渡る】
〔自四〕
持って行く。枕草子1「炭―・るもいとつきづきし」
もと【下・許】
①物の下した。また、そのあたり。南海寄帰内法伝平安後期点「幽辟の処、林叢の下モトに或いは河地の内に在おいて以て先亡に施す」。「旗の―に集まる」
②影響が及ぶ範囲。「両親の―で育つ」「一定の条件の―で成立する」「警察の監視の―にある」
もと【本・元・原・基】
「すえ(末)」に対して、物事の起こる所の意。
①はじめ。起源。万葉集9「―の如家はあらむと」。「―をたずねる」「―に戻す」「火―」
②以前。「―は警官だった」「―通りにする」
③物事の主要な部分。根幹。基礎。もとい。万葉集10「吾が恋止まず―の繁けば」。「農は国の―」「―をしっかりさせる」「事実を―に論ずる」
④(「因」とも書く)原因。「けんかの―」「口は禍わざわいの―」
⑤木の根や幹。根もと。万葉集17「―も枝えも同おやじ常磐に」。「木―竹うら」
⑥和歌の上の句。
⑦もとで。元金。資本。「―がかかる」
⑧元値もとね。原価。「―が取れない」「―を割る」
⑨(「酛」とも書く)酒母しゆぼのこと。
⑩(「素」とも書く)原料。「スープの―」「―を仕込む」
⑪(助数詞。「本」と書く)
㋐草木などを数えるのに用いる。万葉集18「一―のなでしこ植ゑし」
㋑鷹などを数えるのに用いる。羽わ。「大鷹一―」
◇ふつう「本」は3・6、「元」は1・2・4・7・8に使う。「原」は主に4、「基」は3に使う。
⇒元が切れる
⇒元も子もない
⇒元を正す
もと【元・旧・故】
むかし。はじめ。以前。源氏物語桐壺「内には―の淑景舎を御曹司にて」。「―代議士」「―の校舎」
⇒元の鞘へ収まる
⇒元の木阿弥
もと‐あら【本荒】
草木の根ぎわが、まばらなこと。一説に、根もとの方に花も葉もなく、荒れていること。古今和歌集恋「宮城野の―の小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て」
もとい【基】モトヰ
(本居もといの意)
①土台。基礎。また、物事の根本。根拠。栄華物語音楽「紫金銀の棟、金色の扉、水精すいしょうの―」。「国の―」
②因。原因。源氏物語若菜下「女の身は皆同じ、罪深き―ぞかし」
③本拠となる所。栄華物語玉飾「昔の御―を思し忘れぬにや」
もと‐い【元結】‥ヒ
モトユイの約。
もと‐い【元い】
〔感〕
モトヘの訛。
もと‐いえ【元家】‥イヘ
(→)元屋もとやに同じ。
もと‐いれ【元入れ】
元手もとで1として入れること。資金をつぎこむこと。
⇒もといれ‐しほん【元入れ資本】
もといれ‐しほん【元入れ資本】
自己所有の財産から成る資本。自己資本。
⇒もと‐いれ【元入れ】
もと‐いろ【本色】
本来の色。固有の色。貫之集「―かへぬ松にぞありける」
もと‐うけ【元浮け】
(北九州地方で)延縄はえなわの起点に付ける浮樽。夜漁にはこれに火をともす。
もと‐うけ【元請】
(元請負の略)注文主から直接仕事を引き受けること。また、その業者。↔下請
もと‐うけおい【元請負】‥オヒ
(→)「もとうけ」に同じ。
もと‐うた【本歌】
①⇒ほんか。
②(「元歌」とも書く)替え歌のもとになった歌。
もと‐うち【元内】
(→)元屋もとやに同じ。
もと‐うり【元売り】
生産者から卸売り業者へ売ること。「―価格」
もと‐え【元え】
(→)「もとのえ」に同じ。
もとおし【回・廻】モトホシ
①めぐり。まわり。
②(→)「もとおり」3に同じ。
③衣服の襟などの紐に通してある金具。今昔物語集23「水干装束にて―を解きて」
⇒もとおし‐の‐ほう【縫腋の袍】
もとおし‐の‐ほう【縫腋の袍】モトホシ‥ハウ
⇒ほうえきのほう
⇒もとおし【回・廻】
もとお・す【回す・廻す】モトホス
〔他四〕
めぐらす。まわす。古事記中「豊寿ほき寿き―・し」
もとおり【回・廻】モトホリ
①もとおること。
②まわり。めぐり。万葉集19「大殿のこの―の雪な踏みそね」
③鷹狩の鷹の脚に取り付ける紐の金具。もとおし。倭名類聚鈔15「旋子、毛度保利」
もとおり【本居】‥ヲリ
宣長に始まる国学者の姓。
⇒もとおり‐うちとお【本居内遠】
⇒もとおり‐おおひら【本居大平】
⇒もとおり‐とよかい【本居豊穎】
⇒もとおり‐ながよ【本居長世】
⇒もとおり‐のりなが【本居宣長】
⇒もとおり‐はるにわ【本居春庭】
もとおり‐うちとお【本居内遠】‥ヲリ‥トホ
江戸後期の国学者。旧姓、浜田。号は榛園はりのきえん。本居大平に学び、その養子となる。紀州徳川家に仕え、「紀伊続風土記」などの編纂に従事、学風は考証を主とする。(1792〜1855)
⇒もとおり【本居】
もとおり‐おおひら【本居大平】‥ヲリオホ‥
江戸後期の国学者。伊勢松坂の人。本居宣長に学び、その養子となる。号は藤垣内ふじのかきつ。紀州藩に仕え、本居家の学風を継いで普及。家集「稲葉集」や「神楽歌新釈」「八十浦之玉やそうらのたま」などの著がある。(1756〜1833)
⇒もとおり【本居】
もとおり‐とよかい【本居豊穎】‥ヲリ‥カヒ
国文学者・歌人。宣長の曾孫。内遠の子。名古屋の人。「本居雑考」「秋屋集」「諄辞集」などの著がある。(1834〜1913)
⇒もとおり【本居】
もとおり‐ながよ【本居長世】‥ヲリ‥
作曲家。豊穎とよかいの孫。東京生れ。東京音楽学校卒。洋楽と邦楽の融合を模索。童謡「七つの子」「汽車ポッポ」「青い目の人形」「赤い靴」など。(1885〜1945)
⇒もとおり【本居】
もとおり‐のりなが【本居宣長】‥ヲリ‥
江戸中期の国学者。国学四大人の一人。号は鈴屋すずのやなど。小津定利の子。伊勢松坂の人。京に上って医学修業のかたわら源氏物語などを研究。賀茂真淵に入門して古道研究を志し、三十余年を費やして大著「古事記伝」を完成。儒仏を排して古道に帰るべきを説き、また、「もののあはれ」の文学評論を展開、「てにをは」・活用などの研究において一時期を画した。著「源氏物語玉の小櫛」「古今集遠鏡」「てにをは紐鏡」「詞の玉緒」「石上私淑言いそのかみささめごと」「直毘霊なおびのみたま」「玉勝間」「うひ山ぶみ」「馭戎慨言ぎょじゅうがいげん」「玉くしげ」など。(1730〜1801)
→著作:『うひ山ぶみ』
→著作:『玉勝間』
→著作:『玉くしげ』
⇒もとおり【本居】
もとおり‐はるにわ【本居春庭】‥ヲリ‥ニハ
江戸後期の国学者。号は後鈴屋のちのすずのや。宣長の長男。中年に失明、鍼医を業としながら門弟を指導。「詞八衢ことばのやちまた」「詞通路ことばのかよいじ」は国語用言研究の根底を築いた著。家集「後鈴屋集」がある。(1763〜1828)
⇒もとおり【本居】
もとお・る【回る・廻る】モトホル
〔自四〕
めぐる。まわる。徘徊する。古事記中「い這ひ―・り」
もとおろ・う【廻ろふ】モトホロフ
〔自四〕
(モトホルに接尾語フの付いた語)まわりまわる。ぐるぐるまわる。古事記中「大石おいしに這ひ―・ふ細螺しただみの」
モディリアーニ(2)
提供:Photos12/APL
モディリアーニ(3)
提供:Photos12/APL
モディリアーニ(4)
提供:Photos12/APL
もて‐かえ・す【もて返す】‥カヘス
〔自四〕
(モテは接頭語)混雑する。ごったがえす。浄瑠璃、曾我会稽山「人の足音どろどろどろ右往左往に―・す」
もて‐かく・す【もて隠す】
〔他四〕
(モテは接頭語)
①かくす。源氏物語帚木「いとよく―・すなりけり」
②そのままにしておく。今昔物語集9「飲食は少し―・して調へ備ふべきなり」
もて‐かしず・く【もて傅く】‥カシヅク
〔他四〕
(モテは接頭語)かしずく。大切にする。枕草子278「―・きわたし奉らせ給ふさま」
もて‐かや・す【もて返す】
〔自四〕
(モテカヘスの訛)混雑する。ごったがえす。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「巫子みこの御符のと、屋内が―・いて」
もて‐きょう・ず【もて興ず】
〔自サ変〕
(モテは接頭語)おもしろがる。更級日記「けぢかくて、人々―・ずるに」
もて‐け・つ【もて消つ】
〔他四〕
(モテは接頭語)
①無くする。払い除く。うまく消す。源氏物語御法「涙の玉をば―・ち給ひける」
②気持をおさえる。源氏物語胡蝶「いとようなだらかに―・ちてむ」
③けなす。軽蔑する。源氏物語常夏「もてはやし、また―・ち軽むることも」
④見ばえしないようにする。下風に立たせる。源氏物語若菜下「誇りかに花やぎたる方は、弟の君達には―・たれて」
もて‐さわ・ぐ【もて騒ぐ】
〔自四〕
(モテは接頭語)大騒ぎをする。源氏物語浮舟「何人をかく―・ぎ給ふらむ」
もて‐しず・む【もて鎮む】‥シヅム
〔他下二〕
(モテは接頭語)落ちつかせる。源氏物語花宴「いとめやすく―・めて」
もて‐そこな・う【もて損ふ】‥ソコナフ
〔他四〕
(モテは接頭語)そこなう。失敗する。源氏物語手習「あさましく―・ひたる身を思ひてゆけば」
もて‐つ・く【もて付く】
〔他下二〕
(モテは接頭語)(態度・様子を)取りつくろう。枕草子195「わが―・けたるをつつみなくいひたるは」
もて‐つけ【もて付け】
(モテは接頭語)態度。ふるまい。栄華物語殿上花見「大方の有様―心にくく立ちならぶべき人なき御有様」
モテット【motet イギリス・Motette ドイツ】
〔音〕(フランス語で「言葉」の意のmotから)
①中世の多声音楽。既存の多声教会聖歌の上声部に新たな歌詞を付けたもので、フランス語で世俗的な内容の歌詞を付けたものが多い。上2声に異なった歌詞を付けたものも多く、2重モテットとも呼ばれる。13世紀に誕生、14世紀まで創作。
②ルネサンス時代の多声教会音楽。聖歌や聖書中の詞句による。モテト。
もて‐なし【持て成し】
①とりなし。とりつくろい。たしなみ。源氏物語末摘花「いとわろかりしかたちざまなれど―に隠されて」
②ふるまい。挙動。態度。源氏物語空蝉「ばうぞくなる―なり」
③取扱い。あしらい。待遇。源氏物語桐壺「世の例にもなりぬべき御―なり」。「丁重な―を受ける」
④馳走。饗応。謡曲、八島「お―に語つて聞かせ申し候ふべし」。「何のお―もできず、失礼しました」
もて‐な・す【持て成す】
〔他五〕
①とりなす。処置する。源氏物語桐壺「何事の儀式をも―・し給ひ」
②取り扱う。待遇する。落窪物語3「少輔はいとにくき物に思ひしみてすげなくのみ―・しければ」。「我が子のように―・す」
③歓待する。ご馳走する。平家物語11「御前へ召されまゐらせて、御引出物をたまはつて―・され給ひしありさま」。「心づくしの料理で―・す」
④面倒をみる。世話をする。源氏物語若紫「そもそも女は人に―・されておとなにもなり給ふものなれば」
⑤自分の身を処する。ふるまう。源氏物語手習「時々はればれしう―・しておはしませ」
⑥取り上げて問題にする。もてはやす。徒然草「鎌倉の海に鰹と云ふ魚は、かの境にはさうなきものにて、この比―・すものなり」
⑦そぶりをする。見せかける。平家物語10「涙おしのごひ、さらぬ体に―・いて申しけるは」
もて‐なやみ‐ぐさ【持て悩み種】
扱いかねるもの。もてあますもの。悩みの種。源氏物語桐壺「人の―になりて」
もて‐なや・む【持て悩む】
〔他四〕
もてあます。処置に困る。源氏物語東屋「何かは苦しきまでも―・まし」
もて‐なら・す【持て馴らす】
〔他四〕
使い馴らす。源氏物語花宴「かのしるしの扇は…なつかしう―・したり」
もて‐はな・る【もて離る】
〔自下二〕
(モテは接頭語)ひどく離れる。遠ざかる。源氏物語帚木「―・れたることをも思ひよせて疑ふも」
もて‐はや・す【もて映やす・もて囃す】
〔他五〕
(モテは接頭語)
①照りはえるようにする。栄華物語音楽「御堂の飾りも―・され」
②下にもおかぬようにしてもてなす。落窪物語2「只今の御世おぼえのたぐひなき君なれば、―・さんとて」
③さかんにほめそやす。引きたててほめる。紫式部日記「御声にあひてなん聞ゆると―・しきこえ給ふ」。「神童と―・される」
もて‐まい・る【持て参る】‥マヰル
〔他四〕
①持参する。源氏物語夕顔「紙燭しそく―・れり」
②さしあげる。献上する。源氏物語須磨「貝つ物―・れるを」
モデム【MODEM】
(modulator(変調器)とdemodulator(復調器)との合成語)コンピューターの信号と電話回線の信号を相互に変換する装置。
もて‐もて【持て持て】
人気があってよい待遇を受けること。おおもて。「店で―の客」
もて‐ゆ・く【もて行く】
〔自四〕
(モテは接頭語)しだいに…して行く。どんどん…して行く。蜻蛉日記上「やうやう例のやうになり―・けば」
モデュロール【modulor フランス】
ル=コルビュジエが提唱した建築デザイン用の寸法の比例体系。人体の寸法比や黄金比で構成される。
モデラート【moderato イタリア】
〔音〕速度標語。「中くらいの速さで」の意。アンダンテとアレグロの中間。
モデリング【modelling】
①模型製作。
②彫刻で、肉付けを施すこと。絵画では陰影による立体感の効果を調整すること。肉づけ。
も・てる【持てる】
〔自下一〕
①持つことができる。持ち得る。「これなら片手で―・てる」
②保たれる。支えられる。「間まが―・てない」
③もてはやされる。ちやほやされる。人気がある。「女に―・てる」
モデル【model】
①型。型式かたしき。「最新―」
②模型。雛型。「プラスチック‐―」「計量経済―」
③模範。手本。「―地区」
④美術家が制作の対象にする人。
⑤小説・戯曲などの題材とされた実在の人物。二葉亭四迷、予が半生の懺悔「この意味からだと『浮雲』にも―が無いぢやないが」。「―小説」
⑥ファッション‐モデルの略。
⇒モデル‐ガン【model gun】
⇒モデル‐ケース【model case】
⇒モデル‐スクール【model school】
⇒モデル‐チェンジ
⇒モデル‐ハウス【model house】
⇒モデル‐ルーム
モデル‐ガン【model gun】
本物そっくりにつくった玩具の銃。弾を発射できないよう、銃口をふさぐことが定められている。
⇒モデル【model】
モデル‐ケース【model case】
典型的・標準的な事例。代表例。
⇒モデル【model】
モデル‐スクール【model school】
特定の教育理念や方法などを計画的に実施して、他校の模範とし、また、これを実験・研究する学校。
⇒モデル【model】
モデル‐チェンジ
(和製語model change)商品のデザインや性能を変えること。型式を変更すること。
⇒モデル【model】
モデルニスモ【modernismo スペイン】
19世紀末のラテン‐アメリカで生まれたスペイン語詩の刷新運動。最初は芸術至上主義だったが次第に社会性を帯びる。代表的詩人はマルティ・ダリーオら。
モデルノロジー
(和製語modernology)(→)考現学。
モデル‐ハウス【model house】
住宅の見本として建築した家。
⇒モデル【model】
モデル‐ルーム
(和製語model room)分譲マンションなどを販売する際に、見本として展示する、実物と同じ作りの部屋。
⇒モデル【model】
もて‐わずら・う【持て煩ふ】‥ワヅラフ
〔自四〕
もてあます。扱いかねる。竹取物語「この女の童は…―・ひ侍り」
もて‐わた・る【持て渡る】
〔自四〕
持って行く。枕草子1「炭―・るもいとつきづきし」
もと【下・許】
①物の下した。また、そのあたり。南海寄帰内法伝平安後期点「幽辟の処、林叢の下モトに或いは河地の内に在おいて以て先亡に施す」。「旗の―に集まる」
②影響が及ぶ範囲。「両親の―で育つ」「一定の条件の―で成立する」「警察の監視の―にある」
もと【本・元・原・基】
「すえ(末)」に対して、物事の起こる所の意。
①はじめ。起源。万葉集9「―の如家はあらむと」。「―をたずねる」「―に戻す」「火―」
②以前。「―は警官だった」「―通りにする」
③物事の主要な部分。根幹。基礎。もとい。万葉集10「吾が恋止まず―の繁けば」。「農は国の―」「―をしっかりさせる」「事実を―に論ずる」
④(「因」とも書く)原因。「けんかの―」「口は禍わざわいの―」
⑤木の根や幹。根もと。万葉集17「―も枝えも同おやじ常磐に」。「木―竹うら」
⑥和歌の上の句。
⑦もとで。元金。資本。「―がかかる」
⑧元値もとね。原価。「―が取れない」「―を割る」
⑨(「酛」とも書く)酒母しゆぼのこと。
⑩(「素」とも書く)原料。「スープの―」「―を仕込む」
⑪(助数詞。「本」と書く)
㋐草木などを数えるのに用いる。万葉集18「一―のなでしこ植ゑし」
㋑鷹などを数えるのに用いる。羽わ。「大鷹一―」
◇ふつう「本」は3・6、「元」は1・2・4・7・8に使う。「原」は主に4、「基」は3に使う。
⇒元が切れる
⇒元も子もない
⇒元を正す
もと【元・旧・故】
むかし。はじめ。以前。源氏物語桐壺「内には―の淑景舎を御曹司にて」。「―代議士」「―の校舎」
⇒元の鞘へ収まる
⇒元の木阿弥
もと‐あら【本荒】
草木の根ぎわが、まばらなこと。一説に、根もとの方に花も葉もなく、荒れていること。古今和歌集恋「宮城野の―の小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て」
もとい【基】モトヰ
(本居もといの意)
①土台。基礎。また、物事の根本。根拠。栄華物語音楽「紫金銀の棟、金色の扉、水精すいしょうの―」。「国の―」
②因。原因。源氏物語若菜下「女の身は皆同じ、罪深き―ぞかし」
③本拠となる所。栄華物語玉飾「昔の御―を思し忘れぬにや」
もと‐い【元結】‥ヒ
モトユイの約。
もと‐い【元い】
〔感〕
モトヘの訛。
もと‐いえ【元家】‥イヘ
(→)元屋もとやに同じ。
もと‐いれ【元入れ】
元手もとで1として入れること。資金をつぎこむこと。
⇒もといれ‐しほん【元入れ資本】
もといれ‐しほん【元入れ資本】
自己所有の財産から成る資本。自己資本。
⇒もと‐いれ【元入れ】
もと‐いろ【本色】
本来の色。固有の色。貫之集「―かへぬ松にぞありける」
もと‐うけ【元浮け】
(北九州地方で)延縄はえなわの起点に付ける浮樽。夜漁にはこれに火をともす。
もと‐うけ【元請】
(元請負の略)注文主から直接仕事を引き受けること。また、その業者。↔下請
もと‐うけおい【元請負】‥オヒ
(→)「もとうけ」に同じ。
もと‐うた【本歌】
①⇒ほんか。
②(「元歌」とも書く)替え歌のもとになった歌。
もと‐うち【元内】
(→)元屋もとやに同じ。
もと‐うり【元売り】
生産者から卸売り業者へ売ること。「―価格」
もと‐え【元え】
(→)「もとのえ」に同じ。
もとおし【回・廻】モトホシ
①めぐり。まわり。
②(→)「もとおり」3に同じ。
③衣服の襟などの紐に通してある金具。今昔物語集23「水干装束にて―を解きて」
⇒もとおし‐の‐ほう【縫腋の袍】
もとおし‐の‐ほう【縫腋の袍】モトホシ‥ハウ
⇒ほうえきのほう
⇒もとおし【回・廻】
もとお・す【回す・廻す】モトホス
〔他四〕
めぐらす。まわす。古事記中「豊寿ほき寿き―・し」
もとおり【回・廻】モトホリ
①もとおること。
②まわり。めぐり。万葉集19「大殿のこの―の雪な踏みそね」
③鷹狩の鷹の脚に取り付ける紐の金具。もとおし。倭名類聚鈔15「旋子、毛度保利」
もとおり【本居】‥ヲリ
宣長に始まる国学者の姓。
⇒もとおり‐うちとお【本居内遠】
⇒もとおり‐おおひら【本居大平】
⇒もとおり‐とよかい【本居豊穎】
⇒もとおり‐ながよ【本居長世】
⇒もとおり‐のりなが【本居宣長】
⇒もとおり‐はるにわ【本居春庭】
もとおり‐うちとお【本居内遠】‥ヲリ‥トホ
江戸後期の国学者。旧姓、浜田。号は榛園はりのきえん。本居大平に学び、その養子となる。紀州徳川家に仕え、「紀伊続風土記」などの編纂に従事、学風は考証を主とする。(1792〜1855)
⇒もとおり【本居】
もとおり‐おおひら【本居大平】‥ヲリオホ‥
江戸後期の国学者。伊勢松坂の人。本居宣長に学び、その養子となる。号は藤垣内ふじのかきつ。紀州藩に仕え、本居家の学風を継いで普及。家集「稲葉集」や「神楽歌新釈」「八十浦之玉やそうらのたま」などの著がある。(1756〜1833)
⇒もとおり【本居】
もとおり‐とよかい【本居豊穎】‥ヲリ‥カヒ
国文学者・歌人。宣長の曾孫。内遠の子。名古屋の人。「本居雑考」「秋屋集」「諄辞集」などの著がある。(1834〜1913)
⇒もとおり【本居】
もとおり‐ながよ【本居長世】‥ヲリ‥
作曲家。豊穎とよかいの孫。東京生れ。東京音楽学校卒。洋楽と邦楽の融合を模索。童謡「七つの子」「汽車ポッポ」「青い目の人形」「赤い靴」など。(1885〜1945)
⇒もとおり【本居】
もとおり‐のりなが【本居宣長】‥ヲリ‥
江戸中期の国学者。国学四大人の一人。号は鈴屋すずのやなど。小津定利の子。伊勢松坂の人。京に上って医学修業のかたわら源氏物語などを研究。賀茂真淵に入門して古道研究を志し、三十余年を費やして大著「古事記伝」を完成。儒仏を排して古道に帰るべきを説き、また、「もののあはれ」の文学評論を展開、「てにをは」・活用などの研究において一時期を画した。著「源氏物語玉の小櫛」「古今集遠鏡」「てにをは紐鏡」「詞の玉緒」「石上私淑言いそのかみささめごと」「直毘霊なおびのみたま」「玉勝間」「うひ山ぶみ」「馭戎慨言ぎょじゅうがいげん」「玉くしげ」など。(1730〜1801)
→著作:『うひ山ぶみ』
→著作:『玉勝間』
→著作:『玉くしげ』
⇒もとおり【本居】
もとおり‐はるにわ【本居春庭】‥ヲリ‥ニハ
江戸後期の国学者。号は後鈴屋のちのすずのや。宣長の長男。中年に失明、鍼医を業としながら門弟を指導。「詞八衢ことばのやちまた」「詞通路ことばのかよいじ」は国語用言研究の根底を築いた著。家集「後鈴屋集」がある。(1763〜1828)
⇒もとおり【本居】
もとお・る【回る・廻る】モトホル
〔自四〕
めぐる。まわる。徘徊する。古事記中「い這ひ―・り」
もとおろ・う【廻ろふ】モトホロフ
〔自四〕
(モトホルに接尾語フの付いた語)まわりまわる。ぐるぐるまわる。古事記中「大石おいしに這ひ―・ふ細螺しただみの」
広辞苑 ページ 19527 での【○持つべきものは友】単語。