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○持つべきものは友もつべきものはとも🔗🔉

○持つべきものは友もつべきものはとも 困ったときに助けてくれるから、友ほどありがたいものはない。 ⇒も・つ【持つ】 もっぽ木浦モク‥ ⇒モクポ もつ‐やきもつ焼】 (「もつ」は臓物の略)鶏・牛・豚の臓物を串にさして焼いた料理。 もつ‐やく没薬(→)ミルラに同じ。〈伊呂波字類抄〉 もつ‐りょうりもつ料理‥レウ‥ (「もつ」は臓物の略)鳥獣の臓物を用いた料理。 もつ・る縺る】 〔自下二〕 ⇒もつれる(下一) もつれ縺れ】 ①もつれること。結ぼれて解けないこと。「糸の―」 ②もめごと。ごたごた。葛藤。「感情の―」 ⇒もつれ‐がみ【縺れ髪】 もつれ‐がみ縺れ髪】 もつれた髪。みだれがみ。 ⇒もつれ【縺れ】 もつれ‐こ・む縺れ込む】 〔自五〕 決着がつかないまま、次の段階に入る。「政治折衝に―・んだ」「交渉は翌日まで―・んだ」 もつ・れる縺れる】 〔自下一〕[文]もつ・る(下二) ①まつわりつく。日葡辞書「ユクミチニカヅラガシゲッテアシニモツルル」 ②からみ合って乱れる。こぐらかる。俳諧新選「蝶々やほこりの中を―・れゆく」。「糸が―・れる」 ③(言語・動作などが)正常さを失って自由にならない。「舌が―・れる」「足が―・れる」 ④いろいろ事情がからんで、事が混乱して秩序を失う。「交渉が―・れる」「試合が―・れる」 もて】 「おもて」の略。万葉集20「あが―の忘れも時しだは筑波嶺をふりさけ見つつ妹はしぬはね」 も‐て (モチテの音便モッテの約) ①手段・方法・材料を表す。…によって。万葉集15「何もの―か命つがまし」。地蔵十輪経元慶点「慈心を―一切の国人を撫育す」 ②上の語を強める。推古紀「和やわらかなるを―貴しとし」 ③二つの動詞を結び、次第に進行することを表す。…て。枕草子1「昼になりてぬるくゆるび―いけば」 もて 〔接頭〕 動詞に冠して意味を強め、また、語調を整えるのに用いる。宇治拾遺物語9「此の人々―饗応し」。「―はやす」 もて‐あ・う持て合ふ‥アフ 〔他四〕 互いにもつ。浜松中納言物語1「この世はかるむる事も、かく堪えがたく―・へる事も」 もて‐あ・ぐ持て上ぐ】 〔他下二〕 持ち上げる。徒然草「いにしへは車もたげよ、火かかげよとこそいひしを今様の人は―・げよ、かきあげよといふ」 もて‐あそび玩び・翫び・弄び】 もてあそぶこと。また、そのもの。源氏物語若紫「いとをかしき―なり」 ⇒もてあそび‐ぐさ【玩び草・弄び種】 ⇒もてあそび‐もの【弄び物】 もてあそび‐ぐさ玩び草・弄び種】 もてあそぶ材料。おもちゃ。源氏物語若菜上「うつくしき―に思ひ聞え給へり」 ⇒もて‐あそび【玩び・翫び・弄び】 もてあそび‐もの弄び物】 もてあそぶ物。おもちゃ。清寧紀「―献上たてまつること得じ」 ⇒もて‐あそび【玩び・翫び・弄び】 もて‐あそ・ぶ玩ぶ・翫ぶ・弄ぶ】 〔他五〕 (持ちて遊ぶ意) ①手に持って遊ぶ。神代紀「掌中たなうらに置きて―・びたまひしかば」 ②慰み愛好する。また、寵愛する。慰み興ずる。源氏物語少女「松の木しげく雪を―・ばむ便りによせたり」。「詩歌を―・ぶ」「笛を―・ぶ」 ③人を慰みものにする。なぶる。「人の気持を―・ぶ」 ④思いのままに扱う。好き勝手に扱う。「政治を―・ぶ」「大波に―・ばれる小舟」 もて‐あつかい持て扱い‥アツカヒ もてあつかうこと。 ⇒もてあつかい‐ぐさ【持て扱い種】 もてあつかい‐ぐさ持て扱い種‥アツカヒ‥ とりあつかう材料。また、その事柄。増鏡「つくもがみの物語も人の―になれるは」 ⇒もて‐あつかい【持て扱い】 もて‐あつか・う持て扱う‥アツカフ 〔他五〕 ①取り扱う。とりはからう。世話をする。源氏物語若紫「尼君一人―・ひ侍りし程に」 ②取扱いに困る。もてあます。保元物語(金刀比羅本)「狩野工藤茂光―・ひていかがせんとぞ思ひける」 もて‐あまし持て余し】 もてあますこと。また、そのもの。「世間の―者」 もて‐あま・す持て余す】 〔他五〕 処置に困る。取扱いに苦しむ。手にあます。「ひまで体を―・す」「腕白小僧を―・す」 モティーフmotif フランス⇒モチーフ もて‐い・ず持て出づ‥イヅ 〔他下二〕 ①持って出る。持ちだす。源氏物語帚木「盃―・でて」 ②表面に出す。源氏物語常夏「―・でてこそあらね若き人はものをかしくて皆うちわらひぬ」 モディフィケーションmodification】 (部分的な)変更。修正。 モディリアーニAmedeo Modigliani】 イタリアの画家。エコール‐ド‐パリの一人。セザンヌおよびフォーヴィスム・キュビスムの影響を受けた。一種の哀愁を帯びた首の長い人物画が多い。(1884〜1920) モディリアーニ(1) 提供:Lebrecht Music & Arts/APL モディリアーニ(2) 提供:Photos12/APL モディリアーニ(3) 提供:Photos12/APL モディリアーニ(4) 提供:Photos12/APL もて‐かえ・すもて返す‥カヘス 〔自四〕 (モテは接頭語)混雑する。ごったがえす。浄瑠璃、曾我会稽山「人の足音どろどろどろ右往左往に―・す」 もて‐かく・すもて隠す】 〔他四〕 (モテは接頭語) ①かくす。源氏物語帚木「いとよく―・すなりけり」 ②そのままにしておく。今昔物語集9「飲食は少し―・して調へ備ふべきなり」 もて‐かしず・くもて傅く‥カシヅク 〔他四〕 (モテは接頭語)かしずく。大切にする。枕草子278「―・きわたし奉らせ給ふさま」 もて‐かや・すもて返す】 〔自四〕 (モテカヘスの訛)混雑する。ごったがえす。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「巫子みこの御符のと、屋内が―・いて」 もて‐きょう・ずもて興ず】 〔自サ変〕 (モテは接頭語)おもしろがる。更級日記「けぢかくて、人々―・ずるに」 もて‐け・つもて消つ】 〔他四〕 (モテは接頭語) ①無くする。払い除く。うまく消す。源氏物語御法「涙の玉をば―・ち給ひける」 ②気持をおさえる。源氏物語胡蝶「いとようなだらかに―・ちてむ」 ③けなす。軽蔑する。源氏物語常夏「もてはやし、また―・ち軽むることも」 ④見ばえしないようにする。下風に立たせる。源氏物語若菜下「誇りかに花やぎたる方は、弟の君達には―・たれて」 もて‐さわ・ぐもて騒ぐ】 〔自四〕 (モテは接頭語)大騒ぎをする。源氏物語浮舟「何人をかく―・ぎ給ふらむ」 もて‐しず・むもて鎮む‥シヅム 〔他下二〕 (モテは接頭語)落ちつかせる。源氏物語花宴「いとめやすく―・めて」 もて‐そこな・うもて損ふ‥ソコナフ 〔他四〕 (モテは接頭語)そこなう。失敗する。源氏物語手習「あさましく―・ひたる身を思ひてゆけば」 もて‐つ・くもて付く】 〔他下二〕 (モテは接頭語)(態度・様子を)取りつくろう。枕草子195「わが―・けたるをつつみなくいひたるは」 もて‐つけもて付け】 (モテは接頭語)態度。ふるまい。栄華物語殿上花見「大方の有様―心にくく立ちならぶべき人なき御有様」 モテットmotet イギリス・Motette ドイツ】 〔音〕(フランス語で「言葉」の意のmotから) ①中世の多声音楽。既存の多声教会聖歌の上声部に新たな歌詞を付けたもので、フランス語で世俗的な内容の歌詞を付けたものが多い。上2声に異なった歌詞を付けたものも多く、2重モテットとも呼ばれる。13世紀に誕生、14世紀まで創作。 ②ルネサンス時代の多声教会音楽。聖歌や聖書中の詞句による。モテト。 もて‐なし持て成し】 ①とりなし。とりつくろい。たしなみ。源氏物語末摘花「いとわろかりしかたちざまなれど―に隠されて」 ②ふるまい。挙動。態度。源氏物語空蝉「ばうぞくなる―なり」 ③取扱い。あしらい。待遇。源氏物語桐壺「世の例にもなりぬべき御―なり」。「丁重な―を受ける」 ④馳走。饗応。謡曲、八島「お―に語つて聞かせ申し候ふべし」。「何のお―もできず、失礼しました」 もて‐な・す持て成す】 〔他五〕 ①とりなす。処置する。源氏物語桐壺「何事の儀式をも―・し給ひ」 ②取り扱う。待遇する。落窪物語3「少輔はいとにくき物に思ひしみてすげなくのみ―・しければ」。「我が子のように―・す」 ③歓待する。ご馳走する。平家物語11「御前へ召されまゐらせて、御引出物をたまはつて―・され給ひしありさま」。「心づくしの料理で―・す」 ④面倒をみる。世話をする。源氏物語若紫「そもそも女は人に―・されておとなにもなり給ふものなれば」 ⑤自分の身を処する。ふるまう。源氏物語手習「時々はればれしう―・しておはしませ」 ⑥取り上げて問題にする。もてはやす。徒然草「鎌倉の海に鰹と云ふ魚は、かの境にはさうなきものにて、この比―・すものなり」 ⑦そぶりをする。見せかける。平家物語10「涙おしのごひ、さらぬ体に―・いて申しけるは」 もて‐なやみ‐ぐさ持て悩み種】 扱いかねるもの。もてあますもの。悩みの種。源氏物語桐壺「人の―になりて」 もて‐なや・む持て悩む】 〔他四〕 もてあます。処置に困る。源氏物語東屋「何かは苦しきまでも―・まし」 もて‐なら・す持て馴らす】 〔他四〕 使い馴らす。源氏物語花宴「かのしるしの扇は…なつかしう―・したり」 もて‐はな・るもて離る】 〔自下二〕 (モテは接頭語)ひどく離れる。遠ざかる。源氏物語帚木「―・れたることをも思ひよせて疑ふも」 もて‐はや・すもて映やす・もて囃す】 〔他五〕 (モテは接頭語) ①照りはえるようにする。栄華物語音楽「御堂の飾りも―・され」 ②下にもおかぬようにしてもてなす。落窪物語2「只今の御世おぼえのたぐひなき君なれば、―・さんとて」 ③さかんにほめそやす。引きたててほめる。紫式部日記「御声にあひてなん聞ゆると―・しきこえ給ふ」。「神童と―・される」 もて‐まい・る持て参る‥マヰル 〔他四〕 ①持参する。源氏物語夕顔「紙燭しそく―・れり」 ②さしあげる。献上する。源氏物語須磨「貝つ物―・れるを」 モデムMODEM】 (modulator(変調器)とdemodulator(復調器)との合成語)コンピューターの信号と電話回線の信号を相互に変換する装置。 もて‐もて持て持て】 人気があってよい待遇を受けること。おおもて。「店で―の客」 もて‐ゆ・くもて行く】 〔自四〕 (モテは接頭語)しだいに…して行く。どんどん…して行く。蜻蛉日記「やうやう例のやうになり―・けば」 モデュロールmodulor フランス】 ル=コルビュジエが提唱した建築デザイン用の寸法の比例体系。人体の寸法比や黄金比で構成される。 モデラートmoderato イタリア】 〔音〕速度標語。「中くらいの速さで」の意。アンダンテとアレグロの中間。 モデリングmodelling】 ①模型製作。 ②彫刻で、肉付けを施すこと。絵画では陰影による立体感の効果を調整すること。肉づけ。 も・てる持てる】 〔自下一〕 ①持つことができる。持ち得る。「これなら片手で―・てる」 ②保たれる。支えられる。「間が―・てない」 ③もてはやされる。ちやほやされる。人気がある。「女に―・てる」 モデルmodel】 ①型。型式かたしき。「最新―」 ②模型。雛型。「プラスチック‐―」「計量経済―」 ③模範。手本。「―地区」 ④美術家が制作の対象にする人。 ⑤小説・戯曲などの題材とされた実在の人物。二葉亭四迷、予が半生の懺悔「この意味からだと『浮雲』にも―が無いぢやないが」。「―小説」 ⑥ファッション‐モデルの略。 ⇒モデル‐ガン【model gun】 ⇒モデル‐ケース【model case】 ⇒モデル‐スクール【model school】 ⇒モデル‐チェンジ ⇒モデル‐ハウス【model house】 ⇒モデル‐ルーム モデル‐ガンmodel gun】 本物そっくりにつくった玩具の銃。弾を発射できないよう、銃口をふさぐことが定められている。 ⇒モデル【model】 モデル‐ケースmodel case】 典型的・標準的な事例。代表例。 ⇒モデル【model】 モデル‐スクールmodel school】 特定の教育理念や方法などを計画的に実施して、他校の模範とし、また、これを実験・研究する学校。 ⇒モデル【model】 モデル‐チェンジ (和製語model change)商品のデザインや性能を変えること。型式を変更すること。 ⇒モデル【model】 モデルニスモmodernismo スペイン】 19世紀末のラテン‐アメリカで生まれたスペイン語詩の刷新運動。最初は芸術至上主義だったが次第に社会性を帯びる。代表的詩人はマルティ・ダリーオら。 モデルノロジー (和製語modernology)(→)考現学モデル‐ハウスmodel house】 住宅の見本として建築した家。 ⇒モデル【model】 モデル‐ルーム (和製語model room)分譲マンションなどを販売する際に、見本として展示する、実物と同じ作りの部屋。 ⇒モデル【model】 もて‐わずら・う持て煩ふ‥ワヅラフ 〔自四〕 もてあます。扱いかねる。竹取物語「この女の童は…―・ひ侍り」 もて‐わた・る持て渡る】 〔自四〕 持って行く。枕草子1「炭―・るもいとつきづきし」 もと下・許】 ①物の下した。また、そのあたり。南海寄帰内法伝平安後期点「幽辟の処、林叢の下モトに或いは河地の内に在いて以て先亡に施す」。「旗の―に集まる」 ②影響が及ぶ範囲。「両親の―で育つ」「一定の条件の―で成立する」「警察の監視の―にある」 もと本・元・原・基】 「すえ(末)」に対して、物事の起こる所の意。 ①はじめ。起源。万葉集9「―の如家はあらむと」。「―をたずねる」「―に戻す」「火―」 ②以前。「―は警官だった」「―通りにする」 ③物事の主要な部分。根幹。基礎。もとい。万葉集10「吾が恋止まず―の繁けば」。「農は国の―」「―をしっかりさせる」「事実を―に論ずる」 ④(「因」とも書く)原因。「けんかの―」「口は禍わざわいの―」 ⑤木の根や幹。根もと。万葉集17「―も枝も同おやじ常磐に」。「木―竹うら」 ⑥和歌の上の句。 ⑦もとで。元金。資本。「―がかかる」 ⑧元値もとね。原価。「―が取れない」「―を割る」 ⑨(「酛」とも書く)酒母しゆぼのこと。 ⑩(「素」とも書く)原料。「スープの―」「―を仕込む」 ⑪(助数詞。「本」と書く) ㋐草木などを数えるのに用いる。万葉集18「一―のなでしこ植ゑし」 ㋑鷹などを数えるのに用いる。羽。「大鷹一―」 ◇ふつう「本」は3・6、「元」は1・2・4・7・8に使う。「原」は主に4、「基」は3に使う。 ⇒元が切れる ⇒元も子もない ⇒元を正す もと元・旧・故】 むかし。はじめ。以前。源氏物語桐壺「内には―の淑景舎を御曹司にて」。「―代議士」「―の校舎」 ⇒元の鞘へ収まる ⇒元の木阿弥 もと‐あら本荒】 草木の根ぎわが、まばらなこと。一説に、根もとの方に花も葉もなく、荒れていること。古今和歌集「宮城野の―の小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て」 もといモトヰ (本居もといの意) ①土台。基礎。また、物事の根本。根拠。栄華物語音楽「紫金銀の棟、金色の扉、水精すいしょうの―」。「国の―」 ②因。原因。源氏物語若菜下「女の身は皆同じ、罪深き―ぞかし」 ③本拠となる所。栄華物語玉飾「昔の御―を思し忘れぬにや」 もと‐い元結‥ヒ モトユイの約。 もと‐い元い】 〔感〕 モトヘの訛。 もと‐いえ元家‥イヘ (→)元屋もとやに同じ。 もと‐いれ元入れ】 元手もとで1として入れること。資金をつぎこむこと。 ⇒もといれ‐しほん【元入れ資本】 もといれ‐しほん元入れ資本】 自己所有の財産から成る資本。自己資本。 ⇒もと‐いれ【元入れ】 もと‐いろ本色】 本来の色。固有の色。貫之集「―かへぬ松にぞありける」 もと‐うけ元浮け】 (北九州地方で)延縄はえなわの起点に付ける浮樽。夜漁にはこれに火をともす。 もと‐うけ元請】 (元請負の略)注文主から直接仕事を引き受けること。また、その業者。↔下請 もと‐うけおい元請負‥オヒ (→)「もとうけ」に同じ。 もと‐うた本歌】 ①⇒ほんか。 ②(「元歌」とも書く)替え歌のもとになった歌。 もと‐うち元内(→)元屋もとやに同じ。 もと‐うり元売り】 生産者から卸売り業者へ売ること。「―価格」 もと‐え元え(→)「もとのえ」に同じ。 もとおし回・廻モトホシ ①めぐり。まわり。 ②(→)「もとおり」3に同じ。 ③衣服の襟などの紐に通してある金具。今昔物語集23「水干装束にて―を解きて」 ⇒もとおし‐の‐ほう【縫腋の袍】 もとおし‐の‐ほう縫腋の袍モトホシ‥ハウ ⇒ほうえきのほう ⇒もとおし【回・廻】 もとお・す回す・廻すモトホス 〔他四〕 めぐらす。まわす。古事記「豊寿き寿き―・し」 もとおり回・廻モトホリ ①もとおること。 ②まわり。めぐり。万葉集19「大殿のこの―の雪な踏みそね」 ③鷹狩の鷹の脚に取り付ける紐の金具。もとおし。倭名類聚鈔15「旋子、毛度保利」 もとおり本居‥ヲリ 宣長に始まる国学者の姓。 ⇒もとおり‐うちとお【本居内遠】 ⇒もとおり‐おおひら【本居大平】 ⇒もとおり‐とよかい【本居豊穎】 ⇒もとおり‐ながよ【本居長世】 ⇒もとおり‐のりなが【本居宣長】 ⇒もとおり‐はるにわ【本居春庭】 もとおり‐うちとお本居内遠‥ヲリ‥トホ 江戸後期の国学者。旧姓、浜田。号は榛園はりのきえん。本居大平に学び、その養子となる。紀州徳川家に仕え、「紀伊続風土記」などの編纂に従事、学風は考証を主とする。(1792〜1855) ⇒もとおり【本居】 もとおり‐おおひら本居大平‥ヲリオホ‥ 江戸後期の国学者。伊勢松坂の人。本居宣長に学び、その養子となる。号は藤垣内ふじのかきつ。紀州藩に仕え、本居家の学風を継いで普及。家集「稲葉集」や「神楽歌新釈」「八十浦之玉やそうらのたま」などの著がある。(1756〜1833) ⇒もとおり【本居】 もとおり‐とよかい本居豊穎‥ヲリ‥カヒ 国文学者・歌人。宣長の曾孫。内遠の子。名古屋の人。「本居雑考」「秋屋集」「諄辞集」などの著がある。(1834〜1913) ⇒もとおり【本居】 もとおり‐ながよ本居長世‥ヲリ‥ 作曲家。豊穎とよかいの孫。東京生れ。東京音楽学校卒。洋楽と邦楽の融合を模索。童謡「七つの子」「汽車ポッポ」「青い目の人形」「赤い靴」など。(1885〜1945) ⇒もとおり【本居】 もとおり‐のりなが本居宣長‥ヲリ‥ 江戸中期の国学者。国学四大人の一人。号は鈴屋すずのやなど。小津定利の子。伊勢松坂の人。京に上って医学修業のかたわら源氏物語などを研究。賀茂真淵に入門して古道研究を志し、三十余年を費やして大著「古事記伝」を完成。儒仏を排して古道に帰るべきを説き、また、「もののあはれ」の文学評論を展開、「てにをは」・活用などの研究において一時期を画した。著「源氏物語玉の小櫛」「古今集遠鏡」「てにをは紐鏡」「詞の玉緒」「石上私淑言いそのかみささめごと」「直毘霊なおびのみたま」「玉勝間」「うひ山ぶみ」「馭戎慨言ぎょじゅうがいげん」「玉くしげ」など。(1730〜1801) →著作:『うひ山ぶみ』 →著作:『玉勝間』 →著作:『玉くしげ』 ⇒もとおり【本居】 もとおり‐はるにわ本居春庭‥ヲリ‥ニハ 江戸後期の国学者。号は後鈴屋のちのすずのや。宣長の長男。中年に失明、鍼医を業としながら門弟を指導。「詞八衢ことばのやちまた」「詞通路ことばのかよいじ」は国語用言研究の根底を築いた著。家集「後鈴屋集」がある。(1763〜1828) ⇒もとおり【本居】 もとお・る回る・廻るモトホル 〔自四〕 めぐる。まわる。徘徊する。古事記「い這ひ―・り」 もとおろ・う廻ろふモトホロフ 〔自四〕 (モトホルに接尾語フの付いた語)まわりまわる。ぐるぐるまわる。古事記「大石おいしに這ひ―・ふ細螺しただみの」

広辞苑 ページ 19527 での○持つべきものは友単語。