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こち‐ら【此方】🔗🔉

こち‐ら此方】 〔代〕 ➊自分の側にあると見なすものを指し示す時の方向。口語では「こっち」より丁寧な言い方。 ①話し手が居る方向。狂言、伯母が酒「―向くな」。「鬼さん―、手の鳴る方へ」 ②自分が関心を向けている方向。「控室は―になっております」 ③今、話題になっている方向。「道はそこで二またになるが、―を行く方が近い」 ➋手前の方向に当たる側。 ①この場所。ここ。口語では「ここ」より丁寧な言い方。「―でお待ち下さい」 ②「あちら」に対しわが国、「そちら」「あちら」に対し自分の居る土地を言う。 ③自分に近い方のもの。二つ以上ある時、話し手に(物理的・時間的・心理的に)近いものを指す。「―のお品ではどうでしょう」「―さんには以前お目にかかりました」「震災から―、訪ねたことがない」 ④わたくし。わたくしども。われわれ。歌舞伎、今源氏六十帖「仏壇の掃除を―がいたします」。「―は一向かまわない」

広辞苑 ページ 7235 での此方単語。