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そく【・塞・即・則】🔗🔉

そく・塞・即・則】 奈良時代に唐から伝来した漆工技法の名称。中国で夾紵きょうちょといい、いま俗に乾漆という。麦漆(生漆と麦粉とを練り合わせた漆糊)で麻布を張り重ねて素地とし、上塗りを施し仕上げたもの。仏像・器物に応用され、平安初期まで行われた。

そく【職】🔗🔉

そく】 (ショクの直音化)官職。職務。つかさ。源氏物語澪標「さやうの事繁き―には堪へずなむ」

そ・く【退く】🔗🔉

そ・く退く】 [一]〔自四〕 遠く離れる。さがる。しりぞく。古事記「大和辺に西風にし吹き上げて雲ばなれ―・き居りとも我忘れめや」 [二]〔他下二〕 しりぞかせる。離す。除く。万葉集11「夏草の刈り―・くれども生ひしく如し」

そ・ぐ【殺ぐ・削ぐ】🔗🔉

そ・ぐ殺ぐ・削ぐ】 [一]〔他五〕 (古くは清音) ①髪の末端を切りおとす。源氏物語若紫「髪のうつくしげに―・がれたる末も」。日葡辞書「ビンヲソグ」 ②切り取る。けずり落とす。類聚名義抄「鎩、キル・ソグ・ヤフル」。曾我物語5「耳・鼻を―・ぎ、口を裂きて見せ給ふ」 ③物の先端をとがるように切る。「竹を―・ぐ」 ④省く。へらす。弱める。源氏物語若菜上「世のもてなし思ひ聞えたるさまなどは心殊なれど、殊更に―・ぎ給ひて」。類聚名義抄「抒、ソグ・ノゾク」。「感興を―・ぐ」「勢いを―・ぐ」 [二]〔自下二〕 ⇒そげる(下一)

ぞく【俗】🔗🔉

ぞく】 ①一般のならわし。土地の習慣。時代の風習。 ②僧でない世間普通の人。 ③世間。世の中。また、世間なみ。凡庸。ありふれていること。「―に言う」 ④風流でないこと。卑しくてみやびやかでないこと。↔雅

ぞく【族】🔗🔉

ぞく】 ①同じ祖先から分かれた血統の者。一門。一家。 ②家柄。 ③一定の範囲を形づくる同種類の仲間。「語―」 ④〔生〕(→)れん6に同じ。 ⑤〔化〕周期表で、縦に配列されている元素の一群。また、分子構造の類似性から分類される化合物の一群。ハロゲン族元素・芳香族化合物など。

広辞苑 ページ 11525