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存在と無】🔗🔉

存在と無】 (L'Être et le Néant フランス)サルトルの主著。1943年刊。実存主義の代表的著作とされ、即自存在(事物)と対自存在(意識)の分析に始まり、対他関係を自己と他者の眼差しの相克として捉え、人間の根源的自由を主張した。 そんざい‐ひこうそく‐せい

存在被拘束性】🔗🔉

存在被拘束性】 (Seinsverbundenheit ドイツ)マンハイムの用語。知識や観念が、理論内部で自律的に発展するものではなく、外的要因とりわけ社会的条件によって規定されていること。 ⇒そん‐ざい【存在】 そんざい‐ぼうきゃく

存在忘却】‥バウ‥🔗🔉

存在忘却‥バウ‥ (Seinsvergessenheit ドイツ)ハイデガーの用語。西洋哲学において存在に対する問いがあるべき形で立てられておらず、日常的な存在理解においても自己の存在が見失われている事態をさす。 ⇒そん‐ざい【存在】 そんざい‐めいだい

存在命題】🔗🔉

存在命題】 (existential proposition)一般に、「…は存在する」「…がある」という形の命題。「SはPである」のような述定命題と区別して用いられる。現代論理学では、存在量記号(∃)を用いて、(∃x)Fxと表記される。 ⇒そん‐ざい【存在】 そんざい‐りゆう

存在理由】‥イウ🔗🔉

存在理由‥イウ (→)実在理由に同じ。 ⇒そん‐ざい【存在】 そんざい‐ろん

存在論】🔗🔉

存在論】 (ontology)あらゆる存在者が存在者としてもつ共通の特質やその根拠を考察する学問。アリストテレス以来、形而上学の基礎的部門。学としての形而上学はカントにより批判的に再建され、その後も観念論的存在論や唯物論的存在論等が輩出し、現代でも人間実存の分析を通じて存在一般の意味を明らかにしようとする新しい存在論の試み(ハイデガー・ヤスパース・サルトルら)がある。存在学。オントロギー。 ⇒そん‐ざい【存在】 そんざいろんてき‐しょうめい

広辞苑 ページ 11705