複数辞典一括検索+

○掌を反すたなごころをかえす🔗🔉

○掌を反すたなごころをかえす ①[漢書枚乗伝「為さんと欲する所を変うるは、掌を反すより易く、泰山より安し」]事の極めてたやすいことのたとえ。 ②人の心や態度が急変するさま。「手を反す」「手の平を返す」「手の裏を返す」とも。 ⇒た‐な‐ごころ【掌】

○掌を指すたなごころをさす🔗🔉

○掌を指すたなごころをさす 物事の極めて明白なことのたとえ。 ⇒た‐な‐ごころ【掌】 たな‐さがし棚捜し・店探し】 ①夜中に台所の棚をさがして何か食物を求めること。浮世草子、好色万金丹「―に柚みそをちよつとねぶるもさもし」 ②揚屋で、客が夜更けに起き出し、残肴をさがし出して、酒盛りをすること。夜起き。 ③借家をさがして人に世話する業者。 ④人の欠点・短所をさがし求めて悪く言うこと。浄瑠璃、伽羅先代萩「おとがひの動くまま、さまざまと人の―するがな」 た‐な‐さき手先】 (タはテの古形。ナは助詞ノに同じ) ①手のさき。ゆびさき。 ②(→)徒前たださきに同じ。 たな‐さき店前】 みせの前。みせさき。 たな‐さばき店捌き】 店を預かってとりしきること。好色一代男2「―せし小分別ある者の才覚にて」 たな‐ざらえ棚浚え‥ザラヘ 整理のため、(商品棚にある)商品を全部取り出して廉価に売ること。 たな‐ざらし店晒し】 ①商品が売れずに長く店にさらされてあること。また、その商品。 ②比喩的に、物事が解決されずに放置されていること。「―の案件」 た‐なし手無・袖無】 筒袖の仕事着。麻などで作った襦袢ジバンのようなもの。 たなし田無】 東京都西東京市の地名。もと青梅街道の宿場町・市場町。第二次大戦後、大住宅団地が建設される。 たな‐しごと店仕事】 商店の依頼を受けてする賃仕事。 たな‐しし】 皮膚と肉との間のうすい皮。まく。〈新撰字鏡1たな‐した棚下・店下】 (タナジタとも)商店の軒下。店先。好色五人女4「―を引き連れ立ちて」 たな‐したて棚仕立】 果樹などの仕立法の一つ。鉄線・竹などで網棚を設け、枝を棚の平面にみちびく整枝法。梨・葡萄ぶどうなどの栽培に用いる。 たな‐しね種稲】 (タナはタネの古形。シネはイネに同じ)いねのたね。種子用のもみ。いなだね。天智紀「稲種たなしね三千斛」 たな‐しり棚尻】 つき出た形の尻。でじり。たなっちり。 たな‐し・るたな知る】 〔他四〕 (タナは「確かに」「十分に」の意)よくよく知る。たしかに知る。万葉集9「何すとか身を―・りて」 た‐な‐すえ手末‥スヱ (タはテの古形。ナは助詞ノに同じ)手のさき。東大寺諷誦文稿「善根の手タナスヱは」 ⇒たなすえ‐の‐みつぎ【手末の調】 たなすえ‐の‐みつぎ手末の調‥スヱ‥ (古くは清音)調の一つ。女子が布帛を織って献じたもの。崇神紀「此を男の弭ゆはずの調、女の―と謂ふ」↔弓弭ゆはずの調 ⇒た‐な‐すえ【手末】 たな‐ずし棚厨子‥ヅ‥ 棚のある厨子。宇津保物語吹上下「御前に沈じんの―九よろひ」 た‐な‐そこ手底・手掌(→)「たなごころ」に同じ。〈顕宗紀訓注〉 たな‐だ棚田】 急な傾斜地を耕して階段状に作った田。膳棚田。 たな‐だて店立て】 家主が借家人をその貸家から追い立てること。「―を食う」 たな‐ちん店賃】 家賃やちんたな‐つ‐もの種子・穀】 (タナは種たね)稲。また、穀類の総称。神代紀「稲を以ては水田種子たなつものとす」 たな‐どき種時】 稲の種まきの時期。苗代なわしろをつくる季節。苗代時。 タナトスThanatos】 ①ギリシア神話で、死を擬人化した神。 ②死の本能。フロイトは、人は生得的に生の本能と対立して死(破壊)への本能(衝動)をもつとした。→エロス2 タナトロジーthanatology】 死についての学問。人間の死をいかに考え、各自が己れの死、他人の死をどう迎えるかについての学際研究。ラテン語の動詞morior(死ぬ)に基づきモリオロジー(moriology)ともいう。 たななし‐おぶね棚無し小舟‥ヲ‥ 船棚のない小舟。たななしぶね。万葉集1「あれの崎漕ぎたみゆきし―」↔棚小舟

広辞苑 ページ 12273