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つれづれぐさ‐もんだんしょう【徒然草文段抄】‥セウ🔗🔉

つれづれぐさ‐もんだんしょう徒然草文段抄‥セウ 徒然草の注釈書。7巻。北村季吟著。1667年(寛文7)刊。各段をさらに数節に小分けして説明し、注は「寿命院抄」「野槌」以下の旧説を取捨して穏健な自説を加える。 ⇒つれづれぐさ【徒然草】

つれづれ‐げ🔗🔉

つれづれ‐げ なすこともなくものさびしいさま。所在ないさま。源氏物語橋姫「お前にまた人もなく、いとさびしく―なるに」 ⇒つれ‐づれ【徒然】

つれづれ‐と🔗🔉

つれづれ‐と 〔副〕 なすこともなく。所在なく。和泉式部集「―空ぞ見らるる思ふ人あまくだり来んものならなくに」 ⇒つれ‐づれ【徒然】

つれ‐どうしん【連れ道心】‥ダウ‥🔗🔉

つれ‐どうしん連れ道心‥ダウ‥ 共に仏道にこころざすこと。つれ立った道心者。浄瑠璃、賀古教信七墓廻「わが手に育て叔父甥の―とだきあぐれば」

つれ‐とび【連れ飛び】🔗🔉

つれ‐とび連れ飛び】 つれあって飛ぶこと。狂言、飛越「手と手を引き合うて―に致さうが、飛ばせられうか」

つれな・い🔗🔉

つれな・い 〔形〕[文]つれな・し(ク) (連れ無しの意。二つの物事の間に何のつながりもないさまをいう) ①(働きかけに対して)何の反応もない。無関心である。万葉集10「吾はもの思ふ―・きものを」 ②相手が無情でこちらの気持にこたえてくれない。薄情である。すげない。古今和歌集「風ふけば峰にわかるる白雲のたえて―・き君が心か」。日葡辞書「ヒトニツレナウアタル」。「―・い返事が返ってきた」 ③(事態に対して)何気ない様子である。さりげない。枕草子223「上は―・くて草生ひ茂りたるを、…下はえならざりける水の」。源氏物語須磨「濁りなき心にまかせて―・く過ぐし侍らむもいと憚り多く」 ④何の変りもない。枕草子87「さて雪の山―・くて年もかへりぬ」。源氏物語紅葉賀「この月はさりともと宮人も待ち聞え、うちにもさる御心まうけどもあるに―・くてたちぬ」 ⑤ままならぬ寿命にいう。源氏物語桐壺「かかる御消息にて見奉る、かへすがへす―・き命にも侍るかな」 ⑥道義的に鈍感なのをいう。厚顔無恥である。平家物語8「恥ある者は討死し、―・き者は落ちぞゆく」

広辞苑 ページ 13307