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とどこおり【滞り】トドコホリ🔗⭐🔉
とどこおり【滞り】トドコホリ
①とどこおること。すっきりと事が運ばないこと。また、とどこおったもの。「―なく終わる」
②期限がすぎても弁済されない貸金。
とどこお・る【滞る】トドコホル🔗⭐🔉
とどこお・る【滞る】トドコホル
〔自五〕
動きが途中でとめられて足ぶみ状態になる意。
①その場にじっとする。とまる。万葉集4「衣手に取り―・り泣く児にも」。源氏物語蜻蛉「まぎらはし給ふとおぼす涙のやがて―・らずふりおつれば」
②途中でつかえて進まない。さしさわりがあって順調に運ばない。つまる。万葉集20「群鳥の出で立ちかてに―・りかへり見しつつ」。源氏物語明石「琵琶なむ誠の音ねを弾きしづむる人、古へも難う侍りしを、をさをさ―・ることなう」。源氏物語蛍「女御も斯くおぼしし事の―・り給ひ」。平家物語3「次第の昇進―・らず、太政大臣まで極めさせ給ひて」。「交渉が―・る」「家賃が―・る」
③心のままふるまわない。躊躇ちゅうちょする。源氏物語賢木「何事にかは―・り給はむ、ゆくゆくと宮にもうれへ聞え給ふ」
④(和歌で「氷る」を掛けて)すらすらととけて行かない。残り留まる。伊勢物語集「きえやすき露のいのちにくらぶればげに―・る松の雪かな」。栄華物語つぼみ花「春くれど過ぎにし方の氷こそまつに久しく―・りけれ」
とと‐さま【父様】🔗⭐🔉
とと‐さま【父様】
父の尊敬語。おとうさま。
ととの・う【調う・整う・斉う】トトノフ🔗⭐🔉
ととの・う【調う・整う・斉う】トトノフ
[一]〔自五〕
①欠ける所なくきちんとそろう。源氏物語澪標「たけ姿―・ひ美しげにて十人」。源氏物語葵「姫君の何事もあらまほしう―・ひ果てて」。「―・った顔だち」「隊伍が―・う」
②調子があう。音律にかなう。源氏物語若菜下「和琴は…いとかしこく―・ひてこそ侍りつれ」
③相談事が具合よくまとまる。成立する。宇津保物語田鶴群鳥「皆御方々―・ひてすみ給ふ」。狂言、寝代「首尾―・ふたところが即ち仏と申すものぢや」。「縁談が―・う」「商談が―・う」
④用意ができ上がる。浮世草子、世間娘容気「去年の師走にも―・ひにくい銀なれども」。「準備が―・う」
[二]〔他四〕
そろえる。まとめる。続日本紀25「六千の兵いくさを発おこし―・ひ」
[三]〔他下二〕
⇒ととのえる(下一)
広辞苑 ページ 14222。