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なす‐の‐よいち【那須与一】🔗🔉

なす‐の‐よいち那須与一】 鎌倉初期の武士。下野那須の人。与市・余一・余市とも。名は宗高。1185年(元暦2)屋島の戦に、平家方の小舟に立てた扇の的を射落として名をあげた話で知られる。生没年未詳。

なすび【茄・茄子】🔗🔉

なすび茄・茄子】 ①ナスの別称。〈[季]夏〉。〈本草和名〉 ②紋所の名。茄子の果実・花・葉を組み合わせて描いたもの。 ③(→)「なす(茄子)」2に同じ。〈日葡辞書〉 ⇒なすび‐ぐすり【茄子薬】 ⇒なすび‐ば【茄子歯】

なすび‐ぐすり【茄子薬】🔗🔉

なすび‐ぐすり茄子薬】 江戸で夏季に売り歩いた薬で、なまず・わきが・いぼ・しらくも・ほくろなどに効くという。正称、八方散。 ⇒なすび【茄・茄子】

なすび‐ば【茄子歯】🔗🔉

なすび‐ば茄子歯】 ①虫歯になって黒くなった歯。色道大鏡「歯によりて、琢きても白からぬあり、是はちからなし、まれまれに―あり」 ②おはぐろをした歯。また、ナスの皮を歯につけて、おはぐろのまねをする遊び。(俚言集覧) ⇒なすび【茄・茄子】

なずま・し【泥まし】ナヅマシ🔗🔉

なずま・し泥ましナヅマシ 〔形シク〕 ①物事がすらすら進行しないさまである。狭衣物語1「なま公達は―・しく、すずろはしきものぞ」 ②ほれぼれするようなさまである。浮世草子、好色万金丹「―・しい男よと思ひ寄つたも」

なずみ【泥み】ナヅミ🔗🔉

なずみ泥みナヅミ なずむこと。特に、深く思い込むこと。執心すること。好色一代女6「身も捨て給ふほど御―深かりき」

なず・む【泥む】ナヅム🔗🔉

なず・む泥むナヅム 〔自五〕 ①行きなやむ。はかばかしく進まない。とどこおる。万葉集3「雪消の道を―・み来るかも」。日葡辞書「コマナヅム」。「暮れ―・む」 ②離れずにからみつく。万葉集7「わが黒髪に降り―・む天の露霜」。源氏物語横笛「まことにこの君―・みて泣きむつかりあかし給ひつ」 ③なやみ苦しむ。気分が晴れない。万葉集10「ますらをの心は無しに秋萩の恋のみにやも―・みてありなむ」 ④拘泥こうでいする。こだわる。徒然草「死を軽くして少しも―・まざる方の潔く覚えて」。「旧習に―・む」 ⑤かかずらわって、その事に苦心をする。日葡辞書「ゼン(善)ニナヅム」「ク(句)ニナヅム」 ⑥執着する。思いつめる。惚れる。色道大鏡「―・む、思ひ入りて執着する心なり。心、外にあらずして一すぢに傾く貌さまなり」

広辞苑 ページ 14643