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ま‐ほ‐ら🔗🔉

ま‐ほ‐ら (マホ(真秀)に、漠然と場所を示す意の接尾語ラの付いたもの)すぐれたよい所・国。まほらま。まほらば。まほろば。万葉集5「きこしをす国の―ぞ」 ⇒まほら‐ま

まぼら・う【守らふ】マボラフ🔗🔉

まぼら・う守らふマボラフ 〔自下二〕 (マボルに接尾語フの付いた語)まもる。義経記8「我らを討たんとて此方を―・へ」

まほら‐ま🔗🔉

まほら‐ま (→)「まほら」に同じ。景行紀「大和は国の―」 ⇒ま‐ほ‐ら

まぼり【守り】🔗🔉

まぼり守り(→)「まもり」に同じ。〈日葡辞書〉

まほ・る🔗🔉

まほ・る 〔他四〕 貪り食う。土佐日記「手切る切る摘んだる菜を親や―・るらむ」

まぼ・る【守る】🔗🔉

まぼ・る守る】 〔他四〕 (→)「まもる」に同じ。法華経玄賛保安点「闚ひそかに貼マホリうかがひ」

まぼろし【幻】🔗🔉

まぼろし】 ①実在しないのにその姿が実在するように見えるもの。幻影。はかないもの、きわめて手に入れにくいもののたとえ。浜松中納言物語1「夢とだに何か思ひも出でつらんただ―に見るは見るかは」。「亡き人の―を見る」「―の名酒」 ②幻術を行う人。魔法使い。源氏物語桐壺「尋ね行く―もがな」 ⇒まぼろし‐の‐よ【幻の世】

まぼろし‐の‐よ【幻の世】🔗🔉

まぼろし‐の‐よ幻の世】 幻のようにはかないこの世。夢の世。 ⇒まぼろし【幻】

まほろ‐ば🔗🔉

まほろ‐ば (→)「まほら」に同じ。古事記「大和は国の―」

まま【崖】🔗🔉

まま】 ほとんど垂直な傾斜地。がけ。畦畔けいはんの大きなものをもいう。万葉集14「足柄あしがりの―の小菅の」

ま‐ま【飯】🔗🔉

ま‐ま】 めし。御飯。まんま。

ま‐ま【儘・任・随】🔗🔉

ま‐ま儘・任・随】 (「まにま」の転) ①その通りに任せるさま。物事のなりゆきに随うさま。とおり。如く。源氏物語賢木「故院の御世には、わが―におはせしを」。源氏物語少女「ただ宣ふ―の御心にて、なつかしうあはれに思ひあつかひ奉り給ふ」。「請われる―に譲り渡す」「あるが―の姿」「現状の―」 ②思う通り。源氏物語澪標「世の中の事、ただなかばをわけて、太上大臣おおきおとど、この大臣の御―なり」。「―ならない世」 ③事を終えたその時の状態であること。その通りであること。源氏物語末摘花「しか、まかで侍る―なり」。「散らかした―だ」「服を着た―寝る」 ④さながらそのもののようであること。そっくりであること。枕草子96「これが声の―にいひたることなど語りたる」 ⑤どうあろうとも頓着しないさま。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「何が書いてあらうと―そちには見せぬ」→ままよ。 ⑥書物などの校訂・校正で「原文のまま」「もとのまま」の意を示す。多く「ママ」と書く。 ⑦(接続助詞的に)…ので。…のために。狂言、二人大名「太刀が持てもらいたさの―でおりやる」

広辞苑 ページ 18619