まめ‐ふ【豆生・豆田】 豆を植えた畑。豆畑。〈倭名類聚鈔1〉

まめへい‐とう【豆平糖】_‥タウ 砂糖に水飴を加えて煮詰めた中に炒豆_いりまめをまぜて棒状に伸ばした菓子。京都市祇園_ぎおんの名物。まめねじ。

まめ‐へん【豆偏】 漢字の偏の一種。「豇」「豌」などの偏の「豆」の称。

まめ‐ほん【豆本】 小本_こほん2のうち、特に小形の本。芥子本_けしぼん。

まめ‐ほんだ【豆本多】 男の髪の結い方。髻_もとどりを詰め、髷_まげをきわめて小さく結うもの。浮世風呂4「髪は―に結うたる男」→本多髷

まめ‐まき【豆蒔き・豆撒き】 ①豆の種を畑にまくこと。 ②節分の追儺_ついなに、「福は内、鬼は外」と唱えながら豆をまくこと。また、その役。まめうち。〈[季]冬〉

まめまめ‐し・い【忠実忠実しい】 〔形〕[文]まめまめ・し(シク) ①非常に誠実である。はなはだまじめである。宇津保物語楼上上「あはれに―・しくのたまふを」 ②よく勤め働くさまである。 ③日常生活に必要である。実用のものである。更級日記「―・しき物はまさなかりなむ」

まめ‐まわし【豆回し】_‥マハシ 〔動〕イカルの異称。

まめ‐みそ【豆味噌】 大豆麹を原料に用いた味噌。愛知が主産地。八丁味噌・三州味噌・三河味噌・尾張味噌・名古屋味噌など。岐阜・三重でも製する。

まめ‐めいげつ【豆名月】 旧暦九月十三夜の月。枝豆を供えるからいう。栗名月。のちの月。十三夜。〈[季]秋〉。→芋名月

まめ‐めし【豆飯】 豌豆_えんどう・蚕豆_そらまめ・枝豆など豆を炊きこんだ飯。豆御飯。〈[季]夏〉

まめ‐もち【豆餅】 黒豆・赤豌豆_えんどう、または大豆を入れた餅。 豆餅 撮影：関戸 勇

まめ‐やか【忠実やか】 ①浮気でなく、真実の気持であること。心がこもって誠実なさま。源氏物語若紫「すきずきしき方にはあらで―に聞ゆるなり」 ②きまじめなさま。まともなこと。源氏物語葵「世の中の御物語など、―なるも、また例のみだりがはしき事をも聞え出でつつ」 ③実用的なさま。実際に役立つさま。源氏物語早蕨「近き御庄どもなどに…―なる事どもをさへ定めおき給ふ」 ④かりそめでないさま。本格的。本式。源氏物語幻「雪いたう降りて―に降りつもりにけり」 ⑤こまやかに行きとどくこと。「―にお仕えする」