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百合】🔗🔉

百合】 (上代東国方言)ゆり。万葉集20「筑波嶺つくはねのさ―の花の夜床ゆとこにも」 ゆ・る

許る・聴る】🔗🔉

許る・聴る】 〔自上二〕 ①許される。放免される。宇治拾遺物語11「法師も―・りにけり」 ②免許をうける。認められる。沙石集5「論談決択けつじゃくの道―・りたりけるが」 ③心の隔てがなくなる。うちとける。男色大鑑「今は心も―・りて」 ゆ・る

揺る】🔗🔉

揺る】 [一]〔自五〕 ①震い動く。ゆるぐ。ゆれる。動揺する。住吉物語「土打ち―・りたりける」。日葡辞書「ヂガユル」「ナエガユル」 ②ためらう。躊躇ちゅうちょする。清少納言集「いらへばそれやなどいひ―・りてとみにもいはねば」 [二]〔他五〕 ①振り動かす。ゆすぶる。平家物語2「汐の満ちけるが、そこはかとなき藻くづ共の―・られよりける中に」。山家集「波に宿る月を汀に―・りよせてかがみにかくる住吉の岸」。「風が木の枝を―・る」「馬車に―・られる」 ②(「淘る」と書く)水中で、または箕などでゆり動かして選び取る。淘汰とうたする。夫木和歌抄14「川波の黄金を―・ると見えつるは岸なる菊の洗ふなりけり」。「米の砂を―・る」 [三]〔自下二〕 ⇒ゆれる(下一) ゆる・い

緩い】🔗🔉

緩い】 〔形〕[文]ゆる・し(ク) ①ゆるやかで、たるみや隙間がある。締める力が十分でない。栄華物語楚王夢「御髪のいとこちたう多かるをいと―・う結はせ給ひて」。発心集「心―・くして懈怠ならん人」。「靴が―・くてすぐ脱げる」 ②勢いが弱い。枕草子197「三月ばかりの夕暮に―・く吹きたるあま風」 ③急速でない。ゆっくりしている。のろい。徒然草「速にすべき事を―・くし、―・くすべき事をいそぎて、過にしことのくやしきなり」。「―・い球を投げる」 ④寛大である。きびしくない。徒然草「―・くして軟らかなる時は一毛も損ぜず」。「取締りが―・い」 ⑤(「―・くないの」の形で、北海道・東北地方で)楽でない。容易ではない。 ⑥濃さの度合が小さい。水分を含んで軟らかい。「―・い糊」「便が―・い」 ⑦勾配・傾斜・曲線などがなだらかである。「―・い上り坂」「―・いカーブ」 ゆる‐か

広辞苑 ページ 20134