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かた‐しのぎづくり【片鎬造り】🔗🔉

かた‐しのぎづくり片鎬造り】 刀身の片面だけ鎬造りにし、裏面は平造りにしたもの。

かた‐じまい【片仕舞】‥ジマヒ🔗🔉

かた‐じまい片仕舞‥ジマヒ 遊女を買うとき、昼夜のどちらか一方だけにして、半値で遊ぶこと。東海道中膝栗毛3「―で壱分弐朱、茶屋が壱分か」

かたし‐めぬき【片し目貫】🔗🔉

かたし‐めぬき片し目貫】 一対の目貫の半端になった片方。西鶴織留2「口のうちより虎の―を取り出し」 ⇒かた‐し【片し】

かた‐しゃぎり【片しゃぎり】🔗🔉

かた‐しゃぎり片しゃぎり】 歌舞伎囃子はやしの一つ。松羽目物の幕開きや時代物の幕切れなどに、太鼓・能管・大小鼓ではやすもの。片砂切。

かた‐じゃばら【片蛇腹】🔗🔉

かた‐じゃばら片蛇腹】 日本刺繍ししゅう用の糸のより方で、蛇腹糸のようによりが向かいあわず、同じ方を向いているもの。またはこのようによった糸。

かた‐しょうばい【片商売】‥シヤウ‥🔗🔉

かた‐しょうばい片商売‥シヤウ‥ 片手間にする商売。副業にする商売。

かたじょう‐ばり【片情張り】‥ジヤウ‥🔗🔉

かたじょう‐ばり片情張り‥ジヤウ‥ 片意地張り。強情。浮世床3「みんな我が田へ水の談義法談を一途に聞きかぢつて、―に成るのだ」

かた‐し・る【片痴る】🔗🔉

かた‐し・る片痴る】 〔自下二〕 少しおろかである。今昔物語集28「郎等の―・れたるありける」

かた‐じるし【肩章】🔗🔉

かた‐じるし肩章⇒けんしょう

かた‐しろ【片白】🔗🔉

かた‐しろ片白】 ①不揃いに一方だけが白いこと。また、そのもの。 ②馬の前足の爪の一つだけ白いもの。二つとも白いものを一足白いっそくじろという。 ⇒かたしろ‐ぐさ【片白草】 ⇒かたしろ‐の‐かぶと【片白の兜】

かた‐しろ【形代】🔗🔉

かた‐しろ形代】 ①神を祭る時、神霊の代りとして据えたもの。増鏡「むつきの中の御有様はただ―などをいはひたらんやうにて」 ②陰陽師が、みそぎ・祓はらえなどに用いた紙の人形ひとかた。これで身体を撫でて災いを移し、川に流した。夏越なごしの祓の行事として今も残る。ひとがた。なでもの。あがもの。俑。〈[季]夏〉。源氏物語東屋「見し人の―ならば身に添へて恋しき瀬々のなでものにせむ」 ③本物に擬せらるべきもの。身代り。狭衣物語4「ただあながちなる心の内を哀れと見給ひて、かかる―を神の作り出で給へるにやと」 ④天下にあがめ据えられた人。文禄清談「天下の御―の人なれば」

広辞苑 ページ 3813