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きも‐むかう【肝向かふ】‥ムカフ🔗🔉

きも‐むかう肝向かふ‥ムカフ 〔枕〕 (古代、心は腹中で肝と向かい合っていると信じられていたところから)「心」にかかる。万葉集2「―心を痛み」

き‐もめん【生木綿】🔗🔉

き‐もめん生木綿】 織り上げたままで、まだ晒さらさない木綿。 ○肝も興も醒めるきももきょうもさめる 「興醒める」を強めていう。すっかり面白みがなくなる。 ⇒きも【肝・胆】 ○驥も櫪に伏すきもれきにふす [曹操、楽府碣石篇](「櫪」は馬小屋の意)才能ある者が世に認められず、力を発揮できずにいること。 ⇒き【驥】 ○肝を煎るきもをいる ①気をいらいらさせて腹を立てる。気をいらだてる。つらい思いをする。隆達小歌「あへば人知る。あはねば肝がいらるる」 ②世話する。きもいる。好色一代男7「かねがね滝川に恋するものありて肝をいり、返事待つことあるが」 ⇒きも【肝・胆】 ○肝を砕くきもをくだく ①あれこれ心が乱れ苦しむ。蜻蛉日記「かうしもとりあつめて―ことおほからんと思ふに」 ②精一杯あれこれ考える。心を砕く。 ⇒きも【肝・胆】 ○肝を消すきもをけす ①心配・焦慮などで落ち着かぬ気分になる。平家物語10「風の吹く日は、今日もや舟に乗り給ふらんと肝を消し」 ②(→)「肝を潰つぶす」に同じ。天草本伊曾保物語「その時シヤントこの事を聞いて肝を消し」 ⇒きも【肝・胆】 ○肝を潰すきもをつぶす 突然の出来事や予想外の結果などに非常に驚く。肝を消す。太平記17「一矢仕て奴原に肝つぶさせ候はん」 ⇒きも【肝・胆】 ○胆を嘗めるきもをなめる (「嘗胆しょうたん」の訓読)苦しい目にあう。苦しい思いをする。太平記39「秋刑の罪に胆を嘗めき」 ⇒きも【肝・胆】 ○肝を抜かれるきもをぬかれる (→)「肝を潰つぶす」に同じ。 ⇒きも【肝・胆】 ○肝を冷やすきもをひやす 気持がひやりとする。驚き恐れる。尾崎紅葉、不言不語「喚鈴よびりんの音は、死にたるやうに静まりたる家の内に轟きわたりて、恐ろしき響に肝を冷やせり」 ⇒きも【肝・胆】 ○肝を焼くきもをやく 心を悩ます。苦慮する。曾我物語1「所帯は奪はれ、身を置き兼ねて肝を焼きける間」 ⇒きも【肝・胆】

広辞苑 ページ 4969