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しずみ‐うお【沈み魚】シヅミウヲ🔗🔉

しずみ‐うお沈み魚シヅミウヲ 常に水の底に棲息する魚類。イシブシ・コチ・カレイの類。底魚。 ⇒しずみ【沈み】

しずみ‐ぎ【沈み木】シヅミ‥🔗🔉

しずみ‐ぎ沈み木シヅミ‥ 水中や土中に沈んだ木。うもれぎ。拾遺和歌集愚草員外「身は―の下に朽ちつつ」 ⇒しずみ【沈み】

しずみ‐ぐり【沈み繰り】シヅミ‥🔗🔉

しずみ‐ぐり沈み繰りシヅミ‥ 煮繭しゃけんの後、繰糸鍋に沈んだ繭を、沈んだまま繰糸すること。繭に水が多く入ると沈む。↔浮繰り ⇒しずみ【沈み】

しずみ‐こみ【沈み込み】シヅミ‥🔗🔉

しずみ‐こみ沈み込みシヅミ‥ ①沈み込むこと。 ②〔地〕互いに接近しあう二つのプレートの境界に沿って、一方の海洋プレートが自重により他方のプレートの下へ、斜めにもぐりこむこと。 ⇒しずみこみ‐たい【沈み込み帯】

しずみこみ‐たい【沈み込み帯】シヅミ‥🔗🔉

しずみこみ‐たい沈み込み帯シヅミ‥ 沈み込みを始める海溝付近から、弧状列島中軸部付近までの、幅100キロメートルないし200キロメートルの細長い地帯。この地帯は、地殻変動が活発に行われ、断層褶曲帯となっており、付加体が形成される。サブダクション‐ゾーン。 ⇒しずみ‐こみ【沈み込み】

しず‐みや【鎮宮】シヅ‥🔗🔉

しず‐みや鎮宮シヅ‥ 神を鎮め奉る宮。祝詞、神賀詞「―に忌いわひ静め仕へまつりて」

しず・む【沈む】シヅム🔗🔉

しず・む沈むシヅム [一]〔自五〕 重量のあるものが今の位置・程度から下方へ動いていって姿が没する意。 ①水の中に入る。水底の方へ行く。水中に没する。万葉集2「難波潟しほひなありそね―・みにしいもが姿を見まくくるしも」。「船が―・む」 ②太陽や月が地平線・稜線などの下にかくれる。海道記「時に萍実(太陽)西に―・む」。「陽が―・む」 ③下方に下がる。「機体が―・む」「―・む球」 ④他の物の中に入って見えなくなる。「夜の闇に―・む」 ⑤零落する。おちぶれる。源氏物語帚木「もとの品、高く生れながら、身は―・み位短くて人げなき」。「どん底に―・む」 ⑥(活発だった動きが)おとろえる。力が弱る。風雅和歌集「谷深き松の下枝しずえに吹きとめて深山の嵐声―・むなり」 ⑦罪・地獄などにおちこんで脱けられなくなる。源氏物語槿「年頃―・みつる罪失ふばかり御行ひをとはおぼし立てど」。平家物語1「このたび泥犁ないりに―・みなば…うかびあがらんことかたし」 ⑧重くわずらう。再起できなくなる。源氏物語澪標「病に―・みて返し申し給ひける位を」 ⑨それにひたりきる。気がふさぐ。万葉集2「古りにしおみなにしてやかくばかり恋に―・まむ手童たわらわのごと」。日葡辞書「ヲモイニシヅム」。「―・んだ顔つき」「―・みがちの日常」 ⑩はげしく泣く。泣き伏す。源氏物語「宮は―・み入りて、そのままにおきあがり給はず」 ⑪身をかがめて低い姿勢になる。浄瑠璃、源平布引滝「おおかうするとひつすゑる。―・んですぐに二人が足首はね返され」 ⑫色や音が周囲と際立たず落ち着いた感じである。「―・んだ色の羽織」「―・んだ鐘の音」 ⑬マージャンなどで、負けて最初の持ち点以下になる。「千点―・んでいる」 [二]〔他四〕 おちつかせる。おさえる。万葉集11「新室をふみ―・む子が手玉し鳴るも」 [三]〔他下二〕 ⇒しずめる(下一) ⇒沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり ○沈む瀬あれば浮かぶ瀬ありしずむせあればうかぶせあり 人はおちぶれる時もあれば、繁栄する時もある。人の運命の浮沈の定めないことにいう。「沈めば浮かぶ」とも。 ⇒しず・む【沈む】

広辞苑 ページ 8661