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かげろう【陽炎】カゲロフ🔗🔉

かげろう陽炎カゲロフ 春のうららかな日に、野原などにちらちらと立ちのぼる気。日射のために熱くなった空気で光が不規則に屈折されて起こるもの。いとゆう。はかないもの、ほのかなもの、あるかなきかに見えるもの、などを形容するのにも用いる。その際「蜉蝣かげろう」2を意味することもある。〈[季]春〉。古今和歌集「―のそれかあらぬか春雨のふる日となれば」 ⇒陽炎稲妻水の月

かげろう【蜉蝣・蜻蛉】カゲロフ🔗🔉

かげろう蜉蝣・蜻蛉カゲロフ (飛ぶさまが陽炎かげろうのひらめくように見えるからいう) ①トンボの古名。源氏物語蜻蛉「―の物はかなげに飛びちがふを」 ②カゲロウ目の昆虫の総称。体も翅も弱々しく、2本または3本の長い尾毛がある。夏、水辺を飛び、交尾・産卵を終えれば、数時間で死ぬ。幼虫は2〜3年を経て成虫に羽化。はかないもののたとえに用いる。かぎろう。青蚨せいふ。朝顔。蜏ひおむし。ふゆう。〈[季]秋〉。徒然草「―の夕を待ち、夏の蝉の春秋を知らぬ」 ふたばかげろう モンカゲロウ 撮影:海野和男 ⇒かげろう‐の‐いのち【蜉蝣の命】

かげ‐ろう【陰郎】‥ラウ🔗🔉

かげ‐ろう陰郎‥ラウ (→)陰間かげまに同じ。

かげろ・う【影ろふ・陰ろふ】カゲロフ🔗🔉

かげろ・う影ろふ・陰ろふカゲロフ 〔自四〕 (カゲルに接尾語フの付いた語) ①光がほのめく。かげがうつる。金葉和歌集「かげろふの―・ふ程の世をすごすらむ」 ②姿などがちらつく。保元物語「只今の御姿幻に―・へば」 ③光が隠れて陰になる。かげる。新古今和歌集「よられつる野もせの草の―・ひて」 ○陽炎稲妻水の月かげろういなづまみずのつき 捕らえることのできないもの、身軽ですばしこいもののたとえ。謡曲、熊坂「追つかけ追つつめ取らんとすれど、―かや、姿は見れども手に取られず」 ⇒かげろう【陽炎】

○陽炎稲妻水の月かげろういなづまみずのつき🔗🔉

○陽炎稲妻水の月かげろういなづまみずのつき 捕らえることのできないもの、身軽ですばしこいもののたとえ。謡曲、熊坂「追つかけ追つつめ取らんとすれど、―かや、姿は見れども手に取られず」 ⇒かげろう【陽炎】 かげろうにっき蜻蛉日記カゲロフ‥ 右大将藤原道綱の母の自叙伝的な日記。3巻。954年(天暦8)から21年間の夫兼家とのはかない結婚生活を叙し、妻としての嫉妬・苦悩から芸術と母性愛とに目覚めてゆくあとをこまごまと描き出す。かげろうのにき。 →文献資料[蜻蛉日記] かげろう‐の‐いのち蜉蝣の命カゲロフ‥ 蜉蝣のそれのようにはかない人の命。 ⇒かげろう【蜉蝣・蜻蛉】 かけ‐ろく賭け禄】 物を賭けて勝負すること。また、その物。賭け物。狂言、佐渡狐「それならば―にせう」 かけろま‐しま加計呂麻島】 鹿児島県奄美諸島の一つ。奄美大島の南西に幅0.8〜3キロメートルの大島海峡を挟んで対する。面積77平方キロメートル。佳奇呂麻かきろま島。 かけ‐わた・す掛け渡す】 〔他五〕 ①一方から他方に渡しかける。 ②一面にかける。かけ並べる。平中物語「簾―・してある人の家あり」

かげろうにっき【蜻蛉日記】カゲロフ‥🔗🔉

かげろうにっき蜻蛉日記カゲロフ‥ 右大将藤原道綱の母の自叙伝的な日記。3巻。954年(天暦8)から21年間の夫兼家とのはかない結婚生活を叙し、妻としての嫉妬・苦悩から芸術と母性愛とに目覚めてゆくあとをこまごまと描き出す。かげろうのにき。 →文献資料[蜻蛉日記]

かげろう‐の‐いのち【蜉蝣の命】カゲロフ‥🔗🔉

かげろう‐の‐いのち蜉蝣の命カゲロフ‥ 蜉蝣のそれのようにはかない人の命。 ⇒かげろう【蜉蝣・蜻蛉】

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