複数辞典一括検索+![]()
![]()
さば【鯖】🔗⭐🔉
さ‐ば【生飯】🔗⭐🔉
さ‐ば【生飯】
(唐音サンパンの転。「衆生の飯」の意)餓鬼や鬼子母神などに供するため食前に取り分けた少量の飯。屋根などにまいておく。三飯・三把・産飯・祭飯・最把・散飯とも書く。さんば。さんばん。枕草子256「板屋の上にて烏の斎ときの―食ふ」
サバ【Sabah】🔗⭐🔉
サバ【Sabah】
ボルネオ(カリマンタン)島北東部を占めるマレーシアの州の一つ。もとイギリス領北ボルネオ。石油・ラワン材・ゴム・タバコなどを産する。
さ‐ば🔗⭐🔉
さ‐ば
〔接続〕
それならば。枕草子319「枕にこそは侍らめと申ししかば、―得てよとて賜はせたりしを」
サバイバル【survival】🔗⭐🔉
サバイバル【survival】
生き残ること。「―‐レース」
⇒サバイバル‐ゲーム【survival game】
サバイバル‐ゲーム【survival game】🔗⭐🔉
サバイバル‐ゲーム【survival game】
①生き残りをかけた過酷な競争。
②地上戦を模した戦争ごっこ。
⇒サバイバル【survival】
さ‐ばえ【五月蠅】‥バヘ🔗⭐🔉
さ‐ばえ【五月蠅】‥バヘ
陰暦5月頃のむらがり騒ぐ蠅。神代紀下「昼は狭蠅さばえなす沸騰わきあがる」
さばえ【鯖江】🔗⭐🔉
さばえ【鯖江】
福井県中部の市。間部まなべ氏5万石の城下町として発達。羽二重・人絹・眼鏡枠・漆器の生産が盛ん。人口6万7千。
さば‐おり【鯖折り】‥ヲリ🔗⭐🔉
さば‐おり【鯖折り】‥ヲリ
相撲の手の一つ。両手で相手のまわしを引きつけ、あごを相手の肩にあて、上背と体重を利かせてぐいと引き腰を挫くじきおとすもの。腰挫き。
さば‐かめぶし【鯖亀節】🔗⭐🔉
さば‐かめぶし【鯖亀節】
(→)「さばぶし」に同じ。
さ‐ばかり🔗⭐🔉
さ‐ばかり
〔副〕
①あれほど。それほど。竹取物語「―語らひつるがさすがに覚えて」
②たいへん。たいそう。平家物語1「―十戒を保ち、精進潔斎の道なれども」
さばき【捌き・裁き】🔗⭐🔉
さばき【捌き・裁き】
①《裁》
㋐裁判。「お―を受ける」
㋑宗教で、神の審判。
②《捌》処置すること。取扱い。管理。
㋐商品を売却すること。
㋑連歌・連句の席で、宗匠が指揮して、その進行をうまく扱うこと。
㋒手先や足でする、ものの取扱い。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「茶巾―も習うておきや」。「すそ―」
③猟犬の引き綱。〈日葡辞書〉
④歌舞伎の鬘かつらの一つ。髷まげの元結が切れて乱髪となったもの。
⇒さばき‐がみ【捌き髪】
⇒さばき‐て【捌き手】
⇒さばき‐の‐にわ【裁きの庭】
⇒さばき‐ふで【捌き筆】
⇒さばき‐やく【捌き役】
さばき‐がみ【捌き髪】🔗⭐🔉
さばき‐がみ【捌き髪】
解きちらした髪。ちらしがみ。好色一代男5「―して片肌脱ぎ」
⇒さばき【捌き・裁き】
さばき‐て【捌き手】🔗⭐🔉
さばき‐て【捌き手】
①物事の理非を判決・裁断する人。裁き手。
②心のさばけた人。
⇒さばき【捌き・裁き】
さばき‐の‐にわ【裁きの庭】‥ニハ🔗⭐🔉
さばき‐の‐にわ【裁きの庭】‥ニハ
法廷。
⇒さばき【捌き・裁き】
さばき‐ふで【捌き筆】🔗⭐🔉
さばき‐ふで【捌き筆】
筆の製法で、穂をふのりで固めないで刷毛はけのようにさばいた筆。↔固め筆。
⇒さばき【捌き・裁き】
さばき‐やく【捌き役】🔗⭐🔉
さばき‐やく【捌き役】
①演劇で、敵役の非をあばき、事件を解決する役柄。
②(→)「捌き手」1に同じ。
⇒さばき【捌き・裁き】
さ‐ばく【佐幕】🔗⭐🔉
さ‐ばく【佐幕】
(「佐」は助ける意)幕末、尊王攘夷・討幕に反対して幕府の政策を是認し、これを助けたこと。「―派」
さ‐ばく【砂漠・沙漠】🔗⭐🔉
さ‐ばく【砂漠・沙漠】
乾燥気候のため、植物がほとんど生育せず、岩石や砂礫されきからなる荒野。ゴビ・サハラ・アラビアの砂漠の類。
⇒さばく‐か【砂漠化】
⇒さばくか‐たいしょ‐じょうやく【砂漠化対処条約】
さば・く【捌く】🔗⭐🔉
さば・く【捌く】
[一]〔他五〕
①からまったりくっついたりしているものを、手で解き分ける。夫木和歌抄8「鵜飼舟交ちがふ手縄たなわを―・くとてともしぞかぬる夜よわの篝火」。日葡辞書「カミ(髪)ヲサバク」。「さがりを―・いて仕切る」
②魚・鳥などを、切り開いて肉・骨などに分ける。
③手にとって巧みに扱う。発心集「六つの刀なほとかく―・きやる様、凡夫のしわざとも覚えず」。「袱紗ふくさを―・く」
④錯雑した物事をきちんと処理する。管理する。玉塵抄「国忠が貴妃の父に代つて万事を―・いたぞ」。浄瑠璃、生玉心中「何程の大世帯も―・きかねまい女房ぢや」。「仕事をてきぱきと―・く」
⑤(「裁く」と書く)理非を裁断する。裁判する。見聞雑録「此の三人奉行故、―・く筈なれども」。「難事件を見事に―・く」「けんかを―・く」
⑥商品を売りこなす。和英語林集成初版「ニ(荷)ヲサバク」。「在庫を―・く」
⑦さっぱりと派手にふるまう。傾城禁短気「十文字かけた五百目包を解きそめ、板銀で―・き出す段からは」
⑧ふるまう。おこなう。浄瑠璃、源氏冷泉節「佐殿の御名に疵はつけまじき。卑怯は―・くまいもの」
[二]〔自下二〕
⇒さばける(下一)
さば・く【裁く】🔗⭐🔉
さば・く【裁く】
〔他五〕
⇒さばく(捌)[一]5
さばく‐か【砂漠化】‥クワ🔗⭐🔉
さばく‐か【砂漠化】‥クワ
乾燥地域や乾燥半湿潤地域で起きる土地の劣化。気候変動や、過放牧・森林伐採などの人間活動による。
⇒さ‐ばく【砂漠・沙漠】
さばくか‐たいしょ‐じょうやく【砂漠化対処条約】‥クワ‥デウ‥🔗⭐🔉
さばくか‐たいしょ‐じょうやく【砂漠化対処条約】‥クワ‥デウ‥
(United Nations Convention to Combat Desertification)深刻な旱魃および砂漠化による土地荒廃に対処するため、1994年国連により採択された条約。主としてアフリカ諸国を対象とするもので、日本は98年に批准。UNCCD
⇒さ‐ばく【砂漠・沙漠】
さばく・る🔗⭐🔉
さばく・る
〔他四〕
とりあつかう。とりはからう。古今著聞集10「縄をひきて勝負の鉾などを―・りつるを」
さばけ【捌け】🔗⭐🔉
さばけ【捌け】
①さばけること。混乱しているものが整うこと。
②売りきれること。はけること。
③物わかりがよいこと。
⇒さばけ‐ぐち【捌け口】
さばけ‐ぐち【捌け口】🔗⭐🔉
さばけ‐ぐち【捌け口】
売れくち。売れさき。はけぐち。
⇒さばけ【捌け】
さば・ける【捌ける】🔗⭐🔉
さば・ける【捌ける】
〔自下一〕[文]さば・く(下二)
①錯雑しているものが解けて整う。物事のすじみちがはっきりする。浄瑠璃、井筒業平河内通「弁舌―・けし長口上」。「渋滞が―・ける」
②割れる。砕ける。浄瑠璃、ひぢりめん卯月紅葉「沖津白波―・けて忍べ、砕けて遊べ」。浄瑠璃、釈迦如来誕生会「頭こうべの鉢、西瓜を割つたる如くにてくはつと―・けて死してげり」
③世なれていて物わかりがいい。好色一代女5「―・けぬ人の長座敷、欠伸あくびも思はず出」。「―・けた人だ」
④売れてなくなる。はける。「今日の入荷は全部―・けた」
さば‐さば🔗⭐🔉
さば‐さば
〔副〕
①心配事が片付いたり執着心を捨てたりして気分が爽快であるさま。「借金を返して―する」
②物事にしつこくこだわらないさま。「―した人」
さ‐ばし・る【さ走る】🔗⭐🔉
さ‐ばし・る【さ走る】
〔自四〕
(サは接頭語)走る。万葉集5「川門かわとには鮎子―・る君待ちがてに」
さば‐ずし【鯖鮨】🔗⭐🔉
さば‐ずし【鯖鮨】
塩と酢とで締めたサバの身を上にのせた押し鮨。
○然はそうずさはそうず
そうでありましょう。それはそのとおりである。平治物語「およそ武士は二心有るを恥とす。ことに源氏のならひは―」
⇒さ‐は【然は】
さばた‐ぶとん【麻綿蒲団】🔗⭐🔉
さばた‐ぶとん【麻綿蒲団】
(サバタはアサワタの訛)苧おの屑を中に入れた蒲団。
サバティエ【Paul Sabatier】🔗⭐🔉
サバティエ【Paul Sabatier】
フランスの有機化学者。ニッケルなどの金属触媒による不飽和有機化合物の水素添加反応を組織的に研究。ノーベル賞。(1854〜1941)
サバティカル‐イヤー【sabbatical year】🔗⭐🔉
サバティカル‐イヤー【sabbatical year】
(安息年・休耕年の意)大学教員などに、研究・休息などのため一定期間与えられる長期有給休暇。
サバト【sábado ポルトガル・sabbat オランダ】🔗⭐🔉
サバト【sábado ポルトガル・sabbat オランダ】
〔宗〕(→)安息日あんそくにち。
サバナ【savanna(h) イギリス・sabana スペイン】🔗⭐🔉
サバナ【savanna(h) イギリス・sabana スペイン】
⇒サバンナ
さばに🔗⭐🔉
さばに
沖縄地方の小型漁船。杉板をはり合わせた矧船はぎぶねの一種で、細長く、船足がはやい。
さばに
撮影:関戸 勇
○鯖の生き腐れさばのいきぐされ
鯖は非常に腐りやすく、外見はまだ生きがよいが、中味は腐っているのにいう。鯖の生き腐り。
⇒さば【鯖】
○鯖の生き腐れさばのいきぐされ
鯖は非常に腐りやすく、外見はまだ生きがよいが、中味は腐っているのにいう。鯖の生き腐り。
⇒さば【鯖】
○鯖の生き腐れさばのいきぐされ🔗⭐🔉
○鯖の生き腐れさばのいきぐされ
鯖は非常に腐りやすく、外見はまだ生きがよいが、中味は腐っているのにいう。鯖の生き腐り。
⇒さば【鯖】
さば‐の‐お【鯖尾】‥ヲ
①キンポウゲ科の軟質の多年草。高さ10センチメートル余。葉は鈍い鋸歯をもち、葉柄の基部は拡大して鞘状となる。5〜6月、緑白色の花を開く。果実は2個が平開し、サバの尾びれに似る。
②鏃やじりの一種。サバの尾びれの形に似た二股のもの。
さば‐ふぐ【鯖河豚】
フグ科サバフグ属の海産硬骨魚の総称。全長約40センチメートル。シロサバフグ・クロサバフグ・ドクサバフグなどがある。毒性は種によって異なり、例えばシロサバフグ・クロサバフグは無毒だが、ドクサバフグは猛毒。
さば‐ぶし【鯖節】
鯖を鰹節のように加工したもの。さばかめぶし。
さば‐め・く
〔自四〕
(サバは擬声語)ざわざわする。さわぎ立てる。応神紀「処々ところところの海人あま―・きて」
さば‐よみ【鯖読み】
得をしようと数をごまかすこと。→鯖をよむ(「鯖」成句)
さはら【佐原】
姓氏の一つ。
⇒さはら‐まこと【佐原真】
サハラ【Sahara】
(アラビア語で砂漠の意)アフリカ大陸の北部を占める世界最大の砂漠。東はナイル河谷から西は大西洋岸までのび、アフリカ大陸を文化的に南北に分断する。周辺で砂漠化が進行。東西5000キロメートル、南北1800キロメートル、面積約900万平方キロメートル。→サヘル。
サハラ砂漠周縁の町(モーリタニア)
撮影:小松義夫
サハラ砂漠
提供:NHK
⇒サハラ‐いなん‐アフリカ【サハラ以南アフリカ】
ざ‐ばらい【座払い】‥バラヒ
劇場の興行主が俳優・道具方・衣装方などに対してする支払い。芝居興行の仕込み金。日本永代蔵3「道頓堀の―の便りともなる」
サハラ‐いなん‐アフリカ【サハラ以南アフリカ】
(Sub-Sahara Africa)アフリカ大陸のサハラ砂漠より南の地域の呼称。かつては黒人アフリカ(ブラック‐アフリカ)と呼ばれた。南アフリカとナミビアを除外する場合もある。
⇒サハラ【Sahara】
さはら‐まこと【佐原真】
考古学者。大阪市生れ。大阪外大卒。奈良国立文化財研究所をへて国立歴史民俗博物館館長。主に弥生時代を研究。著「銅鐸の考古学」など。(1932〜2002)
⇒さはら【佐原】
サバラン【savarin フランス】
(美味学を創唱した政治家ブリヤ=サヴァラン(J.A. Brillat-Savarin1755〜1826)の名から)イーストで発酵させた生地を輪型に焼いて、ラム酒入りシロップをしみ込ませたスポンジ‐ケーキ。
サバラン
撮影:関戸 勇
さはり【胡銅器・響銅・砂張】
(鈔鑼さふらの転訛か。サワリとも)銅を主とし錫・鉛を加えた黄白色の合金。また、それで作った椀形の器。水指みずさし・建水けんすい・花器とし、また、叩くとよい音を出すので、読経・念仏のとき仏具の磬けいの代りとする。
サハリン【Sakhalin】
東はオホーツク海、西は間宮(タタール)海峡の間にある細長い島。1875年(明治8)ロシアと協約して日露両国人雑居の本島をロシア領北千島と交換、1905年ポーツマス条約により北緯50度以南は日本領土となり、第二次大戦後、ソ連領に編入。現ロシア連邦サハリン州の主島。北部に油田がある。面積7万6000平方キロメートル。樺太からふと。サガレン。
サバルタン【subaltern】
(副官・次官の意)従属的な諸集団。当初、グラムシが南イタリアの未組織貧農層を指す語として用い、後にインドの歴史家たちが被抑圧民を指す語として用いる。
さばれ
⇒さわれ
サハロフ【Andrei D. Sakharov】
ソ連の核物理学者。ソ連の「水爆の父」といわれる。1970年代には異論派の代表的存在。80年ゴーリキー市に追放。86年モスクワに復帰し、88年人民代議員。ノーベル賞。(1921〜1989)
サハロフ
提供:ullstein bild/APL
ザハロフ【Basil Zaharoff】
イギリスの実業家。トルコの生れ。国際的兵器請負業者。「死の商人」と呼ばれた。(1849〜1936)
サハラ砂漠
提供:NHK
⇒サハラ‐いなん‐アフリカ【サハラ以南アフリカ】
ざ‐ばらい【座払い】‥バラヒ
劇場の興行主が俳優・道具方・衣装方などに対してする支払い。芝居興行の仕込み金。日本永代蔵3「道頓堀の―の便りともなる」
サハラ‐いなん‐アフリカ【サハラ以南アフリカ】
(Sub-Sahara Africa)アフリカ大陸のサハラ砂漠より南の地域の呼称。かつては黒人アフリカ(ブラック‐アフリカ)と呼ばれた。南アフリカとナミビアを除外する場合もある。
⇒サハラ【Sahara】
さはら‐まこと【佐原真】
考古学者。大阪市生れ。大阪外大卒。奈良国立文化財研究所をへて国立歴史民俗博物館館長。主に弥生時代を研究。著「銅鐸の考古学」など。(1932〜2002)
⇒さはら【佐原】
サバラン【savarin フランス】
(美味学を創唱した政治家ブリヤ=サヴァラン(J.A. Brillat-Savarin1755〜1826)の名から)イーストで発酵させた生地を輪型に焼いて、ラム酒入りシロップをしみ込ませたスポンジ‐ケーキ。
サバラン
撮影:関戸 勇
さはり【胡銅器・響銅・砂張】
(鈔鑼さふらの転訛か。サワリとも)銅を主とし錫・鉛を加えた黄白色の合金。また、それで作った椀形の器。水指みずさし・建水けんすい・花器とし、また、叩くとよい音を出すので、読経・念仏のとき仏具の磬けいの代りとする。
サハリン【Sakhalin】
東はオホーツク海、西は間宮(タタール)海峡の間にある細長い島。1875年(明治8)ロシアと協約して日露両国人雑居の本島をロシア領北千島と交換、1905年ポーツマス条約により北緯50度以南は日本領土となり、第二次大戦後、ソ連領に編入。現ロシア連邦サハリン州の主島。北部に油田がある。面積7万6000平方キロメートル。樺太からふと。サガレン。
サバルタン【subaltern】
(副官・次官の意)従属的な諸集団。当初、グラムシが南イタリアの未組織貧農層を指す語として用い、後にインドの歴史家たちが被抑圧民を指す語として用いる。
さばれ
⇒さわれ
サハロフ【Andrei D. Sakharov】
ソ連の核物理学者。ソ連の「水爆の父」といわれる。1970年代には異論派の代表的存在。80年ゴーリキー市に追放。86年モスクワに復帰し、88年人民代議員。ノーベル賞。(1921〜1989)
サハロフ
提供:ullstein bild/APL
ザハロフ【Basil Zaharoff】
イギリスの実業家。トルコの生れ。国際的兵器請負業者。「死の商人」と呼ばれた。(1849〜1936)
さば‐の‐お【鯖尾】‥ヲ🔗⭐🔉
さば‐の‐お【鯖尾】‥ヲ
①キンポウゲ科の軟質の多年草。高さ10センチメートル余。葉は鈍い鋸歯をもち、葉柄の基部は拡大して鞘状となる。5〜6月、緑白色の花を開く。果実は2個が平開し、サバの尾びれに似る。
②鏃やじりの一種。サバの尾びれの形に似た二股のもの。
さば‐ふぐ【鯖河豚】🔗⭐🔉
さば‐ふぐ【鯖河豚】
フグ科サバフグ属の海産硬骨魚の総称。全長約40センチメートル。シロサバフグ・クロサバフグ・ドクサバフグなどがある。毒性は種によって異なり、例えばシロサバフグ・クロサバフグは無毒だが、ドクサバフグは猛毒。
さば‐ぶし【鯖節】🔗⭐🔉
さば‐ぶし【鯖節】
鯖を鰹節のように加工したもの。さばかめぶし。
さば‐め・く🔗⭐🔉
さば‐め・く
〔自四〕
(サバは擬声語)ざわざわする。さわぎ立てる。応神紀「処々ところところの海人あま―・きて」
さば‐よみ【鯖読み】🔗⭐🔉
さば‐よみ【鯖読み】
得をしようと数をごまかすこと。→鯖をよむ(「鯖」成句)
サバラン【savarin フランス】🔗⭐🔉
サバラン【savarin フランス】
(美味学を創唱した政治家ブリヤ=サヴァラン(J.A. Brillat-Savarin1755〜1826)の名から)イーストで発酵させた生地を輪型に焼いて、ラム酒入りシロップをしみ込ませたスポンジ‐ケーキ。
サバラン
撮影:関戸 勇
サバルタン【subaltern】🔗⭐🔉
サバルタン【subaltern】
(副官・次官の意)従属的な諸集団。当初、グラムシが南イタリアの未組織貧農層を指す語として用い、後にインドの歴史家たちが被抑圧民を指す語として用いる。
○鯖をよむさばをよむ🔗⭐🔉
○鯖をよむさばをよむ
(鯖を数えるのに、急いで数をよみ、その際、数をごまかすことが多いところからという)得をしようと数をごまかす。
⇒さば【鯖】
さ‐はん【茶飯】
茶と飯。転じて、日常のありふれたこと。正法眼蔵渓声山色「若将耳聴にゃくしょうにちょうは家常の―なり」
⇒さはん‐じ【茶飯事】
ざ‐ばん【座盤】
武具の籠手こての2カ所にすえた板金。→籠手(図)
さはん‐じ【茶飯事】
日常ふつうのこと。ごくありふれたこと。「日常―」
⇒さ‐はん【茶飯】
サバンナ【savanna(h)】
熱帯・亜熱帯の、雨が少なく雨季・乾季の別がある地帯の草原。雨季にだけ丈の高い草が茂る。低木も点在。熱帯草原。サバナ。
⇒サバンナ‐モンキー【savanna(h) monkey】
サバンナ‐モンキー【savanna(h) monkey】
オナガザル科の哺乳類。頭胴長50センチメートル、尾長60センチメートルほど。毛色は黄褐色で顔は黒。陰嚢が青い。アフリカ‐サバンナの水辺の林に数十頭の群れで生活。ベルベット‐モンキーは亜種。ミドリザル。
サバンナモンキー
撮影:小宮輝之
⇒サバンナ【savanna(h)】
さび
(鮨すし屋で)わさび(山葵)をいう語。「―抜き」
⇒さびを利かす
さび
歌謡曲で、他より強調された聞かせどころの部分。
さび【寂】
①古びて趣のあること。閑寂なおもむき。
②謡い物・語り物において、枯れて渋みのある声。さびごえ。
③太く低い声。「―のある声」
④蕉風俳諧の根本理念の一つ。閑寂味の洗練されて純芸術化されたもの。句に備わる閑寂な情調。→しおり(撓)→細み
さび【皺】
烏帽子えぼしの地に装飾的につけたしわ。しぼ。大皺・小皺・柳皺・横皺などがある。
さび【錆・銹・鏽】
①空気に触れた金属の表面に生じる酸化物または水酸化物など。鉄のは黒色または褐色、銅のは黒色または緑色を呈する。本草和名「
精、和名加奈久曾一名加祢乃佐比」
②「(→)さびうるし」の略。
③落ち鮎や越冬する山女魚やまめなどの体色が黒ずむこと。
④悪い結果。「身から出た―」
サピア【Edward Sapir】
アメリカの人類学者・言語学者。ドイツ生れ。北米先住民の言語を研究。言語に対する社会や文化の影響を強調。主著「言語」。(1884〜1939)
⇒サピア‐ウォーフ‐の‐かせつ【サピアウォーフの仮説】
サピア‐ウォーフ‐の‐かせつ【サピアウォーフの仮説】
〔言〕事象の捉え方はすべての言語で異なり、人間の思考や行動はその用いる言語に規定されるという言語相対説。サピアとウォーフ(B. L. Whorf1897〜1941)が提唱。
⇒サピア【Edward Sapir】
さびあげ‐まきえ【錆上蒔絵】‥ヱ
錆漆で肉を盛りあげた高蒔絵。錆上高蒔絵。
さび‐あゆ【荒鮎・錆鮎・宿鮎】
秋季の鮎。背に錆のような色がある。落鮎おちあゆ。くだり鮎。〈[季]秋〉
さび‐いろ【錆色】
鉄錆のような赭褐しゃかっ色。漆塗などにいう。
Munsell color system: 10R3/3.5
さび‐うるし【錆漆】
砥粉とのこを水で練り、更に「せしめうるし」(生漆)をまぜて練ったもの。漆器の下地などに用いる。さび。
さび‐え【錆絵】‥ヱ
やや水分を多くした錆漆を筆につけて描いた絵や模様。上に彩漆いろうるしや蒔絵を加えたものもある。
さび‐えぼし【皺烏帽子】
皺しぼを付けた烏帽子。平安末期より流行。今鏡「此頃こそ―きらめき烏帽子など」
ザビエル【Francisco de Xavier】
日本に渡来した最初のイエズス会士。スペインのナバラ王国の貴族。1541年東洋伝道のためインドからマラッカなどを遍歴、49年(天文18)鹿児島に来日、平戸・山口など日本各地に伝道。51年離日、中国に入ろうとして広東付近で病没。列聖。「インドの使徒」の号を追贈。漢名は方済各。シャビエル。ザベリヨ。(1506〜1552)
さび‐おさえ【錆押え】‥オサヘ
日本画などで、銀地または銀泥が黒く変色するのを防ぐために、明礬みょうばん水を引くこと。
さび‐かえ・る【寂び返る】‥カヘル
〔自四〕
ひっそりとする。全く静まる。太平記29「さしもせき合ひつる城中―・つて」
さび‐がたな【錆刀】
①刃のさびた刀。赤いわし。さびいわし。
②役に立たない者をいやしめていう語。浄瑠璃、雪女五枚羽子板「おのれごときの―が、主人の身に立つべきか」
さび‐かためぬり【錆固め塗】
錆漆で下地を固めて仕上げる漆塗。室町時代の鎧よろいの盛上札もりあげざねなどに多い。
さび‐かべ【錆壁】
上塗の土に鉄粉または古釘の煎汁をまぜて塗った壁。錆出し壁。
さびき‐づり【さびき釣り】
海釣りで、鉤素はりすに多くの擬餌鉤ぎじばりをつけ、撒き餌で魚を集め、竿を上下させながら釣る方法。アジ・イワシ・サバの子などを釣るのに用いる。
さび‐きん【銹菌】
植物に寄生する担子菌類サビキン目に属する菌。種類は7000種に達する。多種多形の胞子を生じ、胞子は宿主の体外に現れるので、病植物はさびたように見える。菌糸は宿主植物の組織内に侵入して養分を吸収し、銹病を起こす。銹病菌。
さび‐ごえ【寂声】‥ゴヱ
(「錆声」とも書く)老熟して趣のある声。かれて渋みのある声。
さび‐じ【錆地】‥ヂ
錆漆だけで仕上げる漆器の下地。
さびし・い【寂しい・淋しい】
〔形〕[文]さび・し(シク)
本来あった活気や生気が失われて荒涼としていると感じ、物足りなく感じる意。
①もとの活気が失せて荒廃した感じがする。源氏物語末摘花「いといたう荒れわたりて、―・しき所に」
②欲しい対象が欠けていて物足りない。満たされない。源氏物語若菜下「ありし猫をだに得てしがな。思ふこと、語らふべくはあらねど、傍―・しき慰めにもなつけむ」。「口が―・い」
③孤独がひしひしと感じられる。源氏物語槿「とけて寝ぬ寝覚―・しき冬の夜に結ぼほれつる夢のみじかさ」。「ひとり―・く暮らす」
④にぎやかでない。ひっそりとして心細い。源氏物語匂宮「院のうち―・しく人少なになりにけるを」。「―・い夜道」「ふところが―・い」
さびし‐み【寂しみ】
さびしいこと。さびしい趣。さびしさ。夏目漱石、門「けれども世の中の―は、彼を思ひ切つた極端に駆り去る程に」
さびし・む【寂しむ・淋しむ】
[一]〔他下二〕
さびしがらせる。源平盛衰記39「さればとて―・め奉るべからず」
[二]〔他四〕
さびしがる。さびしく思う。現代の和歌に多く用いる。「ふる雪になんのかをりもなきものをこころなにとてしかは―・む」(牧水)
さび‐しゅ【錆朱】
鉄錆のようなくすんだ朱色。錆色。
さびし‐ら【淋しら】
(ラは接尾語)さびしいさま。洞院摂政家百首「山蔭や裾野をかけて住む庵のもの―に鶉鳴くなり」
サビタ
(アイヌ語)〔植〕ノリウツギの別称。
さび‐だけ【錆竹】
立枯れして表皮に錆の生じたように見える竹。また、硫酸で焼いてさびたような色をつけた竹。
さ‐ひつ【左筆】
太刀の尻鞘しりざやや下鞍したぐらなどに虎斑とらふなどを極彩色に描いたもの。また、そのような描き絵模様の裲襠うちかけ。
さび‐つきげ【宿月毛・宿鵇毛】
馬の毛色の名。赤褐色を帯びた月毛。平家物語9「―なる馬にぞ乗つたりける」
さび‐つ・く【錆び付く】
〔自五〕
①金物がさびる。また、錆のために固着して離れなくなる。「―・いた刀」
②比喩的に、思うように動かなくなる。「自慢の腕が―・く」
さび‐つけ【錆付け】
蒔絵で、箆へら・刷毛はけを用いて錆漆を塗りつけ、肉を高くすること。
さび‐どめ【錆止め】
金属の錆を防止すること。広義には、電気めっき法その他の金属被覆による防食法、金属体表面に化学変化を起こさせる方法、塗料被覆、硬質ゴム・コールタール・ピッチ・モルタル・琺瑯ほうろう・油脂などの非金属被覆による防食法を含み、一般には、一時的に防止する防錆ぼうせい油・気化性防錆剤などを用いる方法を指す。
さび‐ぬき【さび抜き】
鮨すしに山葵わさびを入れないこと。また、そのような鮨。
さび‐ぬり【錆塗】
錆漆を塗ること。
さび‐ねず【錆鼠】
藍鼠あいねずみに白茶をかけた染色。
Munsell color system: 2.5B3.5/1.5
さび‐の【錆箆】
(→)醂箆さわしのに同じ。
さ‐ひのくま【さ桧の隈】
(サは接頭語)奈良県高市郡明日香村桧前ひのくま。万葉集12「―桧の隈川に馬とどめ」
さび‐びょう【銹病】‥ビヤウ
植物の病害。銹菌の寄生によって起こる病気の総称。葉や茎の感染部位に鉄銹の粉のような胞子を形成する。コムギの黒さび病、ナシの赤星病、ネギのさび病など。
さび‐もの【寂物】
茶道で、新しい道具に対して古いさびのある道具をいう。わび道具。
さび‐や【錆矢】
鏃やじりの錆びた矢。また、自分の矢の謙称。義経記8「さればとて―の一つも放つべきにても候はず」
さ‐びょう【詐病】‥ビヤウ
病気でないのに、病気であるようにいつわること。仮病。
ざ‐ひょう【座標】‥ヘウ
〔数〕(coordinates)平面上に原点を共有し、互いに直交する2本の数直線(ふつう縦横に画き、縦をy軸、横をx軸と呼ぶ)を定めれば、平面上の任意の点Pの位置はPからそれぞれの数直線への射影により与えられる。x軸、y軸への射影をそれぞれPのx座標、y座標といい、このように座標の設定された平面をxy平面という。また空間では、原点を共有する3本の直交する数直線を与えれば同様のことが成り立つ。一般に、幾何学の要素(点・線など)の位置を他の定まった基準要素(平面の場合の2直線)に関して一意的に決定する数値の組(平面の場合、2直線への射影)を、その要素の座標という。
⇒ざひょう‐きかがく【座標幾何学】
⇒ざひょう‐けい【座標系】
⇒ざひょう‐じく【座標軸】
⇒ざひょう‐へんかん【座標変換】
さ‐ひょうえ【左兵衛】‥ヒヤウヱ
左兵衛府の兵士。↔右兵衛。
⇒さひょうえ‐の‐かみ【左兵衛督】
⇒さひょうえ‐の‐じょう【左兵衛尉】
⇒さひょうえ‐の‐すけ【左兵衛佐】
⇒さひょうえ‐ふ【左兵衛府】
さひょうえ‐の‐かみ【左兵衛督】‥ヒヤウヱ‥
左兵衛府の長官。
⇒さ‐ひょうえ【左兵衛】
さひょうえ‐の‐じょう【左兵衛尉】‥ヒヤウヱ‥
左兵衛府の判官じょう。
⇒さ‐ひょうえ【左兵衛】
さひょうえ‐の‐すけ【左兵衛佐】‥ヒヤウヱ‥
左兵衛府の次官。
⇒さ‐ひょうえ【左兵衛】
さひょうえ‐ふ【左兵衛府】‥ヒヤウヱ‥
「兵衛府ひょうえふ」参照。
⇒さ‐ひょうえ【左兵衛】
ざひょう‐きかがく【座標幾何学】‥ヘウ‥
(→)解析幾何学のこと。
⇒ざ‐ひょう【座標】
ざひょう‐けい【座標系】‥ヘウ‥
座標の種類・原点・座標軸などの総称。
⇒ざ‐ひょう【座標】
ざひょう‐じく【座標軸】‥ヘウヂク
座標を定めるための基準とする直線。
⇒ざ‐ひょう【座標】
ざひょう‐へんかん【座標変換】‥ヘウ‥クワン
(→)変換2に同じ。
⇒ざ‐ひょう【座標】
さ‐びらき【早開き】
①早苗を植えはじめること。早苗開き。
②田植始めに田の神を迎える祭。
さ・びる【荒びる・寂びる】
〔自上一〕[文]さ・ぶ(上二)
生気・活気が衰え、元の姿などが傷つき、いたみ、失われる意。
①あれる。荒涼たるさまになる。万葉集1「ささなみの国つ御神のうら―・びて荒れたる都見れば悲しも」。日葡辞書「サビタトコロ」
②心にさびしく思う。わびしがる。万葉集4「まそ鏡見あかぬ君に後れてや旦夕あしたゆうべに―・びつつをらむ」
③(色などが)あせる。みすぼらしくなる。衰える。玉葉集秋「夕づく日色―・びまさる草の下に」。誹風柳多留8「踊り子も鮎と一所に―・びるなり」
④古びて趣がある。枯淡の趣を持つ。寂寥簡古の趣などを評する歌論用語としても藤原俊成以来使われた。慈鎮和尚自歌合「難波の蘆に通ふ松風、殊に―・びてきこえ侍り」。平家物語灌頂「岩に苔のむして―・びたる所なりければ」。「―・びた声」「―・びた芸」
さ・びる【錆びる・銹びる】
〔自上一〕[文]さ・ぶ(上二)
(「荒さびる」と同源)金属にさびが生ずる。また、水錆みさびができる。神楽歌、採物「我が門の板井の清水里遠み人し汲まねば水―・びにけり」。源氏物語槿「錠のいといたく―・びにければあかず」。「釘が―・びる」
さび・る【寂る】
〔自下二〕
⇒さびれる(下一)
さ・びる
〔接尾〕
(上一段活用)
⇒さぶ
さびれ【寂れ】
さびれること。おとろえること。
さび・れる【寂れる】
〔自下一〕[文]さび・る(下二)
①にぎやかだったところが衰えてさびしくなる。賤のをだ巻「その頃より開帳も―・れて」。「町が―・れる」
②勢いが衰える。荒れはてる。「虫の声が―・れてきた」
ざ‐びろ【座広】
漠然としていてとりとめのないこと。無名抄「あまり―なり」
さび‐ろうにん【錆浪人】‥ラウ‥
(佩刀はいとうに錆を生ずる意)浪人をののしっていう語。痩浪人。
⇒サバンナ【savanna(h)】
さび
(鮨すし屋で)わさび(山葵)をいう語。「―抜き」
⇒さびを利かす
さび
歌謡曲で、他より強調された聞かせどころの部分。
さび【寂】
①古びて趣のあること。閑寂なおもむき。
②謡い物・語り物において、枯れて渋みのある声。さびごえ。
③太く低い声。「―のある声」
④蕉風俳諧の根本理念の一つ。閑寂味の洗練されて純芸術化されたもの。句に備わる閑寂な情調。→しおり(撓)→細み
さび【皺】
烏帽子えぼしの地に装飾的につけたしわ。しぼ。大皺・小皺・柳皺・横皺などがある。
さび【錆・銹・鏽】
①空気に触れた金属の表面に生じる酸化物または水酸化物など。鉄のは黒色または褐色、銅のは黒色または緑色を呈する。本草和名「
精、和名加奈久曾一名加祢乃佐比」
②「(→)さびうるし」の略。
③落ち鮎や越冬する山女魚やまめなどの体色が黒ずむこと。
④悪い結果。「身から出た―」
サピア【Edward Sapir】
アメリカの人類学者・言語学者。ドイツ生れ。北米先住民の言語を研究。言語に対する社会や文化の影響を強調。主著「言語」。(1884〜1939)
⇒サピア‐ウォーフ‐の‐かせつ【サピアウォーフの仮説】
サピア‐ウォーフ‐の‐かせつ【サピアウォーフの仮説】
〔言〕事象の捉え方はすべての言語で異なり、人間の思考や行動はその用いる言語に規定されるという言語相対説。サピアとウォーフ(B. L. Whorf1897〜1941)が提唱。
⇒サピア【Edward Sapir】
さびあげ‐まきえ【錆上蒔絵】‥ヱ
錆漆で肉を盛りあげた高蒔絵。錆上高蒔絵。
さび‐あゆ【荒鮎・錆鮎・宿鮎】
秋季の鮎。背に錆のような色がある。落鮎おちあゆ。くだり鮎。〈[季]秋〉
さび‐いろ【錆色】
鉄錆のような赭褐しゃかっ色。漆塗などにいう。
Munsell color system: 10R3/3.5
さび‐うるし【錆漆】
砥粉とのこを水で練り、更に「せしめうるし」(生漆)をまぜて練ったもの。漆器の下地などに用いる。さび。
さび‐え【錆絵】‥ヱ
やや水分を多くした錆漆を筆につけて描いた絵や模様。上に彩漆いろうるしや蒔絵を加えたものもある。
さび‐えぼし【皺烏帽子】
皺しぼを付けた烏帽子。平安末期より流行。今鏡「此頃こそ―きらめき烏帽子など」
ザビエル【Francisco de Xavier】
日本に渡来した最初のイエズス会士。スペインのナバラ王国の貴族。1541年東洋伝道のためインドからマラッカなどを遍歴、49年(天文18)鹿児島に来日、平戸・山口など日本各地に伝道。51年離日、中国に入ろうとして広東付近で病没。列聖。「インドの使徒」の号を追贈。漢名は方済各。シャビエル。ザベリヨ。(1506〜1552)
さび‐おさえ【錆押え】‥オサヘ
日本画などで、銀地または銀泥が黒く変色するのを防ぐために、明礬みょうばん水を引くこと。
さび‐かえ・る【寂び返る】‥カヘル
〔自四〕
ひっそりとする。全く静まる。太平記29「さしもせき合ひつる城中―・つて」
さび‐がたな【錆刀】
①刃のさびた刀。赤いわし。さびいわし。
②役に立たない者をいやしめていう語。浄瑠璃、雪女五枚羽子板「おのれごときの―が、主人の身に立つべきか」
さび‐かためぬり【錆固め塗】
錆漆で下地を固めて仕上げる漆塗。室町時代の鎧よろいの盛上札もりあげざねなどに多い。
さび‐かべ【錆壁】
上塗の土に鉄粉または古釘の煎汁をまぜて塗った壁。錆出し壁。
さびき‐づり【さびき釣り】
海釣りで、鉤素はりすに多くの擬餌鉤ぎじばりをつけ、撒き餌で魚を集め、竿を上下させながら釣る方法。アジ・イワシ・サバの子などを釣るのに用いる。
さび‐きん【銹菌】
植物に寄生する担子菌類サビキン目に属する菌。種類は7000種に達する。多種多形の胞子を生じ、胞子は宿主の体外に現れるので、病植物はさびたように見える。菌糸は宿主植物の組織内に侵入して養分を吸収し、銹病を起こす。銹病菌。
さび‐ごえ【寂声】‥ゴヱ
(「錆声」とも書く)老熟して趣のある声。かれて渋みのある声。
さび‐じ【錆地】‥ヂ
錆漆だけで仕上げる漆器の下地。
さびし・い【寂しい・淋しい】
〔形〕[文]さび・し(シク)
本来あった活気や生気が失われて荒涼としていると感じ、物足りなく感じる意。
①もとの活気が失せて荒廃した感じがする。源氏物語末摘花「いといたう荒れわたりて、―・しき所に」
②欲しい対象が欠けていて物足りない。満たされない。源氏物語若菜下「ありし猫をだに得てしがな。思ふこと、語らふべくはあらねど、傍―・しき慰めにもなつけむ」。「口が―・い」
③孤独がひしひしと感じられる。源氏物語槿「とけて寝ぬ寝覚―・しき冬の夜に結ぼほれつる夢のみじかさ」。「ひとり―・く暮らす」
④にぎやかでない。ひっそりとして心細い。源氏物語匂宮「院のうち―・しく人少なになりにけるを」。「―・い夜道」「ふところが―・い」
さびし‐み【寂しみ】
さびしいこと。さびしい趣。さびしさ。夏目漱石、門「けれども世の中の―は、彼を思ひ切つた極端に駆り去る程に」
さびし・む【寂しむ・淋しむ】
[一]〔他下二〕
さびしがらせる。源平盛衰記39「さればとて―・め奉るべからず」
[二]〔他四〕
さびしがる。さびしく思う。現代の和歌に多く用いる。「ふる雪になんのかをりもなきものをこころなにとてしかは―・む」(牧水)
さび‐しゅ【錆朱】
鉄錆のようなくすんだ朱色。錆色。
さびし‐ら【淋しら】
(ラは接尾語)さびしいさま。洞院摂政家百首「山蔭や裾野をかけて住む庵のもの―に鶉鳴くなり」
サビタ
(アイヌ語)〔植〕ノリウツギの別称。
さび‐だけ【錆竹】
立枯れして表皮に錆の生じたように見える竹。また、硫酸で焼いてさびたような色をつけた竹。
さ‐ひつ【左筆】
太刀の尻鞘しりざやや下鞍したぐらなどに虎斑とらふなどを極彩色に描いたもの。また、そのような描き絵模様の裲襠うちかけ。
さび‐つきげ【宿月毛・宿鵇毛】
馬の毛色の名。赤褐色を帯びた月毛。平家物語9「―なる馬にぞ乗つたりける」
さび‐つ・く【錆び付く】
〔自五〕
①金物がさびる。また、錆のために固着して離れなくなる。「―・いた刀」
②比喩的に、思うように動かなくなる。「自慢の腕が―・く」
さび‐つけ【錆付け】
蒔絵で、箆へら・刷毛はけを用いて錆漆を塗りつけ、肉を高くすること。
さび‐どめ【錆止め】
金属の錆を防止すること。広義には、電気めっき法その他の金属被覆による防食法、金属体表面に化学変化を起こさせる方法、塗料被覆、硬質ゴム・コールタール・ピッチ・モルタル・琺瑯ほうろう・油脂などの非金属被覆による防食法を含み、一般には、一時的に防止する防錆ぼうせい油・気化性防錆剤などを用いる方法を指す。
さび‐ぬき【さび抜き】
鮨すしに山葵わさびを入れないこと。また、そのような鮨。
さび‐ぬり【錆塗】
錆漆を塗ること。
さび‐ねず【錆鼠】
藍鼠あいねずみに白茶をかけた染色。
Munsell color system: 2.5B3.5/1.5
さび‐の【錆箆】
(→)醂箆さわしのに同じ。
さ‐ひのくま【さ桧の隈】
(サは接頭語)奈良県高市郡明日香村桧前ひのくま。万葉集12「―桧の隈川に馬とどめ」
さび‐びょう【銹病】‥ビヤウ
植物の病害。銹菌の寄生によって起こる病気の総称。葉や茎の感染部位に鉄銹の粉のような胞子を形成する。コムギの黒さび病、ナシの赤星病、ネギのさび病など。
さび‐もの【寂物】
茶道で、新しい道具に対して古いさびのある道具をいう。わび道具。
さび‐や【錆矢】
鏃やじりの錆びた矢。また、自分の矢の謙称。義経記8「さればとて―の一つも放つべきにても候はず」
さ‐びょう【詐病】‥ビヤウ
病気でないのに、病気であるようにいつわること。仮病。
ざ‐ひょう【座標】‥ヘウ
〔数〕(coordinates)平面上に原点を共有し、互いに直交する2本の数直線(ふつう縦横に画き、縦をy軸、横をx軸と呼ぶ)を定めれば、平面上の任意の点Pの位置はPからそれぞれの数直線への射影により与えられる。x軸、y軸への射影をそれぞれPのx座標、y座標といい、このように座標の設定された平面をxy平面という。また空間では、原点を共有する3本の直交する数直線を与えれば同様のことが成り立つ。一般に、幾何学の要素(点・線など)の位置を他の定まった基準要素(平面の場合の2直線)に関して一意的に決定する数値の組(平面の場合、2直線への射影)を、その要素の座標という。
⇒ざひょう‐きかがく【座標幾何学】
⇒ざひょう‐けい【座標系】
⇒ざひょう‐じく【座標軸】
⇒ざひょう‐へんかん【座標変換】
さ‐ひょうえ【左兵衛】‥ヒヤウヱ
左兵衛府の兵士。↔右兵衛。
⇒さひょうえ‐の‐かみ【左兵衛督】
⇒さひょうえ‐の‐じょう【左兵衛尉】
⇒さひょうえ‐の‐すけ【左兵衛佐】
⇒さひょうえ‐ふ【左兵衛府】
さひょうえ‐の‐かみ【左兵衛督】‥ヒヤウヱ‥
左兵衛府の長官。
⇒さ‐ひょうえ【左兵衛】
さひょうえ‐の‐じょう【左兵衛尉】‥ヒヤウヱ‥
左兵衛府の判官じょう。
⇒さ‐ひょうえ【左兵衛】
さひょうえ‐の‐すけ【左兵衛佐】‥ヒヤウヱ‥
左兵衛府の次官。
⇒さ‐ひょうえ【左兵衛】
さひょうえ‐ふ【左兵衛府】‥ヒヤウヱ‥
「兵衛府ひょうえふ」参照。
⇒さ‐ひょうえ【左兵衛】
ざひょう‐きかがく【座標幾何学】‥ヘウ‥
(→)解析幾何学のこと。
⇒ざ‐ひょう【座標】
ざひょう‐けい【座標系】‥ヘウ‥
座標の種類・原点・座標軸などの総称。
⇒ざ‐ひょう【座標】
ざひょう‐じく【座標軸】‥ヘウヂク
座標を定めるための基準とする直線。
⇒ざ‐ひょう【座標】
ざひょう‐へんかん【座標変換】‥ヘウ‥クワン
(→)変換2に同じ。
⇒ざ‐ひょう【座標】
さ‐びらき【早開き】
①早苗を植えはじめること。早苗開き。
②田植始めに田の神を迎える祭。
さ・びる【荒びる・寂びる】
〔自上一〕[文]さ・ぶ(上二)
生気・活気が衰え、元の姿などが傷つき、いたみ、失われる意。
①あれる。荒涼たるさまになる。万葉集1「ささなみの国つ御神のうら―・びて荒れたる都見れば悲しも」。日葡辞書「サビタトコロ」
②心にさびしく思う。わびしがる。万葉集4「まそ鏡見あかぬ君に後れてや旦夕あしたゆうべに―・びつつをらむ」
③(色などが)あせる。みすぼらしくなる。衰える。玉葉集秋「夕づく日色―・びまさる草の下に」。誹風柳多留8「踊り子も鮎と一所に―・びるなり」
④古びて趣がある。枯淡の趣を持つ。寂寥簡古の趣などを評する歌論用語としても藤原俊成以来使われた。慈鎮和尚自歌合「難波の蘆に通ふ松風、殊に―・びてきこえ侍り」。平家物語灌頂「岩に苔のむして―・びたる所なりければ」。「―・びた声」「―・びた芸」
さ・びる【錆びる・銹びる】
〔自上一〕[文]さ・ぶ(上二)
(「荒さびる」と同源)金属にさびが生ずる。また、水錆みさびができる。神楽歌、採物「我が門の板井の清水里遠み人し汲まねば水―・びにけり」。源氏物語槿「錠のいといたく―・びにければあかず」。「釘が―・びる」
さび・る【寂る】
〔自下二〕
⇒さびれる(下一)
さ・びる
〔接尾〕
(上一段活用)
⇒さぶ
さびれ【寂れ】
さびれること。おとろえること。
さび・れる【寂れる】
〔自下一〕[文]さび・る(下二)
①にぎやかだったところが衰えてさびしくなる。賤のをだ巻「その頃より開帳も―・れて」。「町が―・れる」
②勢いが衰える。荒れはてる。「虫の声が―・れてきた」
ざ‐びろ【座広】
漠然としていてとりとめのないこと。無名抄「あまり―なり」
さび‐ろうにん【錆浪人】‥ラウ‥
(佩刀はいとうに錆を生ずる意)浪人をののしっていう語。痩浪人。
サバンナ【savanna(h)】🔗⭐🔉
サバンナ【savanna(h)】
熱帯・亜熱帯の、雨が少なく雨季・乾季の別がある地帯の草原。雨季にだけ丈の高い草が茂る。低木も点在。熱帯草原。サバナ。
⇒サバンナ‐モンキー【savanna(h) monkey】
広辞苑に「さば」で始まるの検索結果 1-49。もっと読み込む