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ひし🔗🔉

ひし 災難。破滅。史記抄「漢の―になるやうな処をば謀らぬぞ」

ひし【洲】🔗🔉

ひし】 (マレー語pasirに関係があるか。ヒス(干洲)・ヒセ(干瀬)の訛ともいう。ヒジとも)海の洲。大隅風土記逸文「海の中の洲は、隼人の俗くにひとの語に必志ひしと云ふ」

ひし【菱・芰】🔗🔉

ひし菱・芰】 ①ヒシ科の一年生水草。池沼・河川に自生。根は泥中にあり、葉は菱形で水面に浮き、葉柄は浮嚢状にふくらむ。夏、白色4弁の花を開き、鋭い角状の突起のある堅果を結ぶ。種子は食用。「ひしの花」は〈[季]夏〉、「ひしの実」は〈[季]秋〉。万葉集7「君がため浮沼うきぬの池の―採ると」 ②菱の実形の鋭い刃をもつ鉄製の武器。鉄菱てつびし。さすまた状のものもある。地上に敷設して、敵の進路を防ぐ。平家物語2「岸の二丈ばかりありける下に―を植ゑて」 ③菱縫ひしぬいの略。 ④紋所の名。菱形を種々に図案化したもの。三蓋菱さんがいびし・松皮菱・四つ割菱(武田菱)・五つ菱・違ちがい菱・寄せ三つ菱(三菱)・花菱・菱四つ目(四つ目結菱)など。→花菱。 菱 ⑤とがった稜角のある山崖。ひしね。

ひし【魚杈】🔗🔉

ひし魚杈】 漁具の一種。棹の頭に菱形の鉄をつけて魚を捕らえるもの。簎やすの類。ふし。

ひ‐し【皮脂】🔗🔉

ひ‐し皮脂】 皮脂腺から分泌される半流動性の脂肪性物質で、皮膚・毛髪を滑らかにし、乾燥を防ぎ、防水に役立ち、細菌の侵入から皮膚を保護する。思春期に分泌が高まり性ホルモンの影響を受ける。

ひ‐し【彼此】🔗🔉

ひ‐し彼此】 あれとこれ。あれこれ。

ひ‐し【秘史】🔗🔉

ひ‐し秘史】 秘められた歴史。世に現れない裏面史。

ひ‐し【婢子】🔗🔉

ひ‐し婢子】 ①召し使われる女。女中。下婢。 ②女自身の謙称。

ひ‐し【斐紙】🔗🔉

ひ‐し斐紙】 雁皮紙がんぴしの異称。

ひ‐し【罷市】🔗🔉

ひ‐し罷市】 近代中国で、都市の商人が一斉に店を閉じて商売を中止すること。商人のストライキ。

ひし‐いた【菱板】🔗🔉

ひし‐いた菱板(→)「菱縫ひしぬいの板」に同じ。

ひ‐しお【醤・醢】ヒシホ🔗🔉

ひ‐しお醤・醢ヒシホ ①もとは大豆のちに小麦を主材料とした発酵調味料。現在の味噌・醤油の原形。なめみそとしても用いた。宇津保物語吹上上「酢、―、漬物皆同じごとしたり」 ②魚・鳥の肉の塩漬。肉醤ししびしお。しおから。史記抄「醯は―醤はみそなり」 ⇒ひしお‐いり【醤煎り】 ⇒ひしお‐いろ【醤色】 ⇒ひしお‐す【醤酢】 ⇒ひしお‐づけ【醤漬】

ひ‐しお【干潮】‥シホ🔗🔉

ひ‐しお干潮‥シホ 潮が干ること。ひきしお。かんちょう。宇治拾遺物語4「―にひかれて、はるかにみなとへ出でにけり」

ひしお‐いり【醤煎り】ヒシホ‥🔗🔉

ひしお‐いり醤煎りヒシホ‥ 魚・鳥の肉を擂って醤にしておき、たれ味噌仕立ての汁の中に入れ、そこに山芋を加えて煮たもの。柚子ゆずの皮を加えることもある。 ⇒ひ‐しお【醤・醢】

ひしお‐いろ【醤色】ヒシホ‥🔗🔉

ひしお‐いろ醤色ヒシホ‥かさねの色目。表裏ともに黒みをおびた蘇芳すおう⇒ひ‐しお【醤・醢】

ひしお‐す【醤酢】ヒシホ‥🔗🔉

ひしお‐す醤酢ヒシホ‥ ひしおと酢。また、ひしおに酢を加えたもの。万葉集16「―に蒜ひる搗き合てて」 ⇒ひ‐しお【醤・醢】

ひしお‐づけ【醤漬】ヒシホ‥🔗🔉

ひしお‐づけ醤漬ヒシホ‥ 茄子・瓜などをひしおにつけること。また、その漬物。 ⇒ひ‐しお【醤・醢】

ひし‐おり【菱織】🔗🔉

ひし‐おり菱織】 菱形模様があらわれるように織ること。また、その織物。主に、足袋たび底用綿織物。

ひし‐がき【菱垣】🔗🔉

ひし‐がき菱垣】 細い竹を菱形に細かく組み合わせて作った垣。 ⇒ひしがき‐かいせん【菱垣廻船】

ひし‐かくし【秘し隠し】🔗🔉

ひし‐かくし秘し隠し】 (ヒシガクシとも)秘し隠すこと。秘密にして隠すこと。ひたかくし。

ひし‐がた【菱形】🔗🔉

ひし‐がた菱形】 ①菱の実のようなかたち。ひしなり。 ②〔数〕(rhombus)4辺の長さが互いに相等しい四辺形。りょうけい。斜方形。 ⇒ひしがた‐やらい【菱形矢来】

ひしがた‐やらい【菱形矢来】🔗🔉

ひしがた‐やらい菱形矢来(→)菱矢来に同じ。 ⇒ひし‐がた【菱形】

ひし‐がに【菱蟹】🔗🔉

ひし‐がに菱蟹】 ヒシガニ科のカニ。甲はほぼ菱形で、幅約5センチメートル。凹凸や疣いぼ状突起が多く、鋏脚は左右同形で、いずれも長大。歩脚は短小。本州中部以南の太平洋岸、朝鮮海峡に分布、砂底にすむ。

ひし‐がら【菱殻】🔗🔉

ひし‐がら菱殻】 菱の実の殻。

ひしかわ‐は【菱川派】‥カハ‥🔗🔉

ひしかわ‐は菱川派‥カハ‥ 菱川師宣に始まる浮世絵の一派。子の師房、婿の師永、門人の(古川)師重・師平・和翁らが出たが、師宣の没後、急速に衰えた。 ⇒ひしかわ【菱川】

ひしかわ‐もろのぶ【菱川師宣】‥カハ‥🔗🔉

ひしかわ‐もろのぶ菱川師宣‥カハ‥ 江戸前期の浮世絵師。俗称、吉兵衛。友竹と号した。安房の人。浮世絵の元祖とされる。寛文(1661〜1673)年間江戸に出て、肉筆画や版画、特に版本の挿絵を次々に制作し、浮世絵の新領域を開拓した。作は絵本「美人絵尽」、版画「吉原の躰」、肉筆画「見返り美人図」「北楼及び演劇図巻」など。( 〜1694) ⇒ひしかわ【菱川】

ひ‐しき【引敷】🔗🔉

ひ‐しき引敷】 引敷物の略。 ⇒ひしき‐もの【引敷物】

ひ‐しき【火敷】🔗🔉

ひ‐しき火敷】 香をたくとき、火の上に敷く具。香敷。

ひ‐しき【非職】🔗🔉

ひ‐しき非職】 ①ある職務に就く資格を持たないこと。「―の甲乙人」 ②(「非職の者」の略)(→)非蔵人ひくろうどに同じ。

ひしぎ【拉ぎ】🔗🔉

ひしぎ拉ぎ】 ひしぐこと。ひしいだこと。 ⇒ひしぎ‐だけ【拉ぎ竹】 ⇒ひしぎ‐たて【拉ぎ楯】

ひしぎ‐だけ【拉ぎ竹】🔗🔉

ひしぎ‐だけ拉ぎ竹】 丸竹をおしつぶしたもの。 ⇒ひしぎ【拉ぎ】

ひしぎ‐たて【拉ぎ楯】🔗🔉

ひしぎ‐たて拉ぎ楯】 数枚の楯を竹竿に結びつけたもの。数人で舁き、敵の矢を防ぎながら進み寄るのに用いる。 ⇒ひしぎ【拉ぎ】

ひしぎ‐つ・く【拉ぎ付く】🔗🔉

ひしぎ‐つ・く拉ぎ付く】 〔他下二〕 拉ぐようにおしつける。拉いで叩きつける。

ひしき‐もの【引敷物】🔗🔉

ひしき‐もの引敷物】 しきもの。通例「ひじきも(鹿尾菜藻)」と掛詞にして用いる。伊勢物語「思ひあらば葎むぐらの宿に寝もしなん―には袖をしつつも」 ⇒ひ‐しき【引敷】

ひ‐し・く【天陰く】🔗🔉

ひ‐し・く天陰く】 〔自下二〕 空が暗くなる。空模様が悪くなる。神武紀「忽然たちまちにして―・けて雨氷ひさめふる」

ひし・ぐ【拉ぐ】🔗🔉

ひし・ぐ拉ぐ】 [一]〔他五〕 ①おしつけてつぶす。おしつぶす。枕草子223「よもぎの、車におし―・がれたりけるが」。太平記22「大竹を―・いで楯の面に当て」 ②勢いをくじく。「高慢な鼻を―・ぐ」 [二]〔自下二〕 ⇒ひしげる(下一)

ひし・ぐ【瞑ぐ】🔗🔉

ひし・ぐ瞑ぐ】 〔他四〕 目をつぶる。三蔵法師伝永久点「目を冥ヒシイて坐り」

ひし‐くい【鴻・菱食】‥クヒ🔗🔉

ひし‐くい鴻・菱食‥クヒ ガンの一種。マガンより更に大きい。頭・頸・背は褐色、翼は黒褐色、腹は白色、腰・尾羽は暗褐色で、尾羽の先端は白色。嘴くちばしは黒いが先端は黄色。東部シベリアで繁殖し、秋、サハリン・日本・朝鮮などに来て越冬。天然記念物。ヌマタロウ。オオガリ。 ひしくい ヒシクイ 提供:OPO →鳴声 提供:NHKサービスセンター

ひし‐くみ【菱組】🔗🔉

ひし‐くみ菱組】 菱形に組むこと。また、組んだもの。

ひし・げる【拉げる】🔗🔉

ひし・げる拉げる】 〔自下一〕[文]ひし・ぐ(下二) おしつぶされてくだける。つぶれる。ひしゃげる。宇津保物語祭使「冠も破れ―・げて」

ひしこ【鯷・鯷魚】🔗🔉

ひしこ鯷・鯷魚】 「ひしこいわし」の略。〈[季]秋〉 ⇒ひしこ‐いわし【鯷・鯷魚】 ⇒ひしこ‐づけ【鯷漬】

ひしこ‐いわし【鯷・鯷魚】🔗🔉

ひしこ‐いわし鯷・鯷魚】 カタクチイワシの別称。〈倭名類聚鈔19⇒ひしこ【鯷・鯷魚】

ひしこ‐づけ【鯷漬】🔗🔉

ひしこ‐づけ鯷漬】 小形のカタクチイワシを塩漬にしたもの。 ⇒ひしこ【鯷・鯷魚】

ひ‐しごと【日仕事】🔗🔉

ひ‐しごと日仕事】 ①昼間にする仕事。 ②1日に割り当てた仕事。 ③1日中に仕上がる仕事。

ひしじてき‐りょうほう【非指示的療法】‥レウハフ🔗🔉

ひしじてき‐りょうほう非指示的療法‥レウハフ (→)来談者中心療法に同じ。

ひし‐しょくぶつ【被子植物】🔗🔉

ひし‐しょくぶつ被子植物】 種子植物を二大別した一つ。もっとも進化した群とされ、受精後種子を入れた果実となる雌しべ(子房)をもつ。白亜紀以後に甚だしく分化して現在の高等植物の大半を占める。子房は心皮から成り、内部に胚珠を包んで保護する。双子葉植物・単子葉植物の2群に大別。↔裸子植物

ひしずめ‐の‐まつり【鎮火祭】‥シヅメ‥🔗🔉

ひしずめ‐の‐まつり鎮火祭‥シヅメ‥ ⇒ちんかさい

ひし‐せん【皮脂腺】🔗🔉

ひし‐せん皮脂腺】 真皮中にある小さい腺。多く毛嚢もうのうに接して開き、脂状物(皮脂)を分泌して、表皮・毛髪に柔軟性・弾力性を与える。脂腺。→皮膚(図)

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