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うず【珍】ウヅ🔗🔉

うずウヅ (神や天皇に関して用いる)貴く立派であること。尊厳なこと。祝詞、祈年祭「―の幣帛みてぐらを」

うず【渦】ウヅ🔗🔉

うずウヅ 流体の中で、こまのように自転している部分。速度の違う二つの流れが合わさるとき、流れが鋭い角を曲がるときなどに生ずる。煙草の煙の環や竜巻・台風の類も渦の一種。比喩的に、めまぐるしい動きのあるところの意に用いる。「争いの―」「人の―に巻きこまれる」

うず【髻華】🔗🔉

うず髻華】 古代、木の枝・葉・花や造花を、冠や髪にさして飾りとしたもの。かざし。古事記「くまかしが葉を―にさせその子」

う‐ず【烏頭】‥ヅ🔗🔉

う‐ず烏頭‥ヅ ヤマトリカブトの根茎。烏からすの頭に形が似るのでこの名がある。小さいものを附子ぶしという。リウマチ・神経痛などの鎮痛、胃腸機能亢進に用いる生薬。中枢神経毒のアコニチンを含む。〈本草和名〉→附子

う‐ず【雲珠】🔗🔉

う‐ず雲珠】 ①唐鞍からくらのしりがいにつける宝珠の形をした飾り。〈倭名類聚鈔15→唐鞍(図)。 雲珠 ②雲珠鞍うずくらの略。

う・ず【倦ず】🔗🔉

う・ず倦ず】 〔自サ変〕 (ウンズのンを表記しない形)あきる。いやけがさす。

うず🔗🔉

うず 〔助動〕 (中世語)「むず」の転。平家物語2「当家傾けうずる謀反の輩」→むず

うず‐い【踞】ウズヰ🔗🔉

うず‐いウズヰ ①うずくまってじっとしていること。蹲居そんこ。真福寺本遊仙窟「端坐と―にして」 ②おごりたかぶること。横柄。また、無作法。虚栗「御所にあぐらかく世を―なり」 ⇒うずい‐もの【踞者】

うずい‐もの【踞者】ウズヰ‥🔗🔉

うずい‐もの踞者ウズヰ‥ 尊大な人間。無作法者。わがまま者。 ⇒うず‐い【踞】

うず‐うず🔗🔉

うず‐うず ①やりたいことを抑えて、我慢している落ち着かないさま。むずむず。「行きたくて―している」 ②化膿したり直りかけたりしている傷の痛がゆい感じのさま。「かさぶたのところが―する」 ③少し動くさま。

うずき【疼き】ウヅキ🔗🔉

うずき疼きウヅキ うずくこと。いたみ。「胸の―」

うず・く【疼く】ウヅク🔗🔉

うず・く疼くウヅク 〔自五〕 ずきずき痛む。発心集「切り焼くがごとく―・きひびらき」。「傷が―・く」「胸が―・く」

うずくまる【蹲】ウヅクマル🔗🔉

うずくまるウヅクマル (人のうずくまったような形から)掛花入れの一種。信楽しがらきなどの小壺で、元来は室町時代から農家の豆入・茶壺として造られた。

うずくま・る【蹲る・踞る】🔗🔉

うずくま・る蹲る・踞る】 〔自五〕 (室町時代以後、仮名表記はウヅクマル) ①体を丸くして膝を折り腰を落とす。しゃがむ。〈日本霊異記訓釈〉。「道端に―・る」 ②獣などが前肢を折って地面に腹をつけてすわる。

うず‐くら【雲珠鞍】🔗🔉

うず‐くら雲珠鞍】 雲珠の飾りをつけた鞍。唐鞍からくら

うず‐ざくら【雲珠桜】🔗🔉

うず‐ざくら雲珠桜】 ①(「雲珠」は馬具。地名「鞍馬」との縁で)京都の鞍馬山に咲く桜の総称。 ②いわゆるサトザクラの一種。花は紅色で重弁。

うず‐しお【渦潮】ウヅシホ🔗🔉

うず‐しお渦潮ウヅシホ 渦巻く潮流。万葉集15「名に負ふ鳴門の―に」

うずじょう‐ぎんが【渦状銀河】ウヅジヤウ‥🔗🔉

うずじょう‐ぎんが渦状銀河ウヅジヤウ‥ (→)渦巻うずまき銀河に同じ。

うず‐すま・る🔗🔉

うず‐すま・る 〔自四〕 うずくまり集まる。古事記「大宮人は…庭すずめ―・りゐて」

うず‐たか・い【堆い】ウヅタカイ🔗🔉

うず‐たか・い堆いウヅタカイ 〔形〕[文]うづたか・し(ク) (古くは清音。ウズダカシとも)もりあがって高い。積もって高い。平家物語8「飯はん―・くよそひ」。「書類を―・く積む」

うず‐つ・くウヅツク🔗🔉

うず‐つ・くウヅツク 〔自四〕 ぐずぐずする。ぐずつく。浮世草子、世間手代気質「一生秀でずに―・いて居ようとは」

うず‐ていこう【渦抵抗】ウヅ‥カウ🔗🔉

うず‐ていこう渦抵抗ウヅ‥カウ 物体が流体中を進むとき、物体の形状が完全な流線型でない部分に生じる渦によって発生する抵抗。

うず‐でんりゅう【渦電流】ウヅ‥リウ🔗🔉

うず‐でんりゅう渦電流ウヅ‥リウ 変化している磁場中の導体内に、電磁誘導によって流れる渦巻状の電流。渦動かどう電流。フーコー電流。 ○臼と杵うすときね 本来結びつくべきものが結びつく意。男女の仲がぴったり合うたとえ。 ⇒うす【臼・舂・碓】

うずな・うウヅナフ🔗🔉

うずな・うウヅナフ 〔他四〕 よしとする。貴重なものとしてあつかう。珍重する。万葉集18「あめつちの神相―・ひ」

うず‐はた【珍機】ウヅ‥🔗🔉

うず‐はた珍機ウヅ‥ 貴い織物。→うず(珍)

ウズベキスタン【Uzbekistan】🔗🔉

ウズベキスタンUzbekistan】 中央アジア南部の砂漠地帯にある共和国。1991年ソ連解体で独立。綿花の大産地。住民はトルコ系ウズベク人が主。面積44万7000平方キロメートル。人口2536万8千(2002)。旧称ウズベク。首都タシケント。→CIS(図)

ウズベク【Uzbek・月即別・月祖伯】🔗🔉

ウズベクUzbek・月即別・月祖伯】 ウズベキスタンの旧称。 ⇒ウズベク‐ご【ウズベク語】

ウズベク‐ご【ウズベク語】🔗🔉

ウズベク‐ごウズベク語】 アルタイ語族チュルク語派の一言語。ウズベキスタン共和国と周辺の国々のほか中国新疆ウイグル自治区・アフガニスタン北部などで用いられる。ウズベキスタン共和国の公用語。 ⇒ウズベク【Uzbek・月即別・月祖伯】

うず‐べんもう‐そう【渦鞭毛藻】ウヅ‥サウ🔗🔉

うず‐べんもう‐そう渦鞭毛藻ウヅ‥サウ 原生生物界の一門。単細胞性の微小藻で、海水にも淡水にも分布する。形状の異なる2本の鞭毛をもち、渦を巻くように泳ぐ。光合成色素としてクロロフィルaとcのほかに赤色色素(ペリディニン)をもち、大量発生で赤潮をつくる。褐虫藻・ウズオビムシ・ツノモ・ヤコウチュウなど約2000種。渦鞭毛植物。渦鞭毛虫類。

うず‐まき【渦巻】ウヅ‥🔗🔉

うず‐まき渦巻ウヅ‥ ①水流のうずまくこと。また、その水流。→渦。 ②螺旋らせん状に巻いた平面曲線の形。「―線香」 ③物事のめまぐるしい動き。 ④小麦粉に鶏卵・砂糖をまぜて焼いたものを皮として餡あんを包み、巻いて輪切りにした菓子。 ⇒うずまき‐かん【渦巻管】 ⇒うずまき‐ぎんが【渦巻銀河】 ⇒うずまき‐こもん【渦巻小紋】 ⇒うずまき‐せん【渦巻線】 ⇒うずまき‐づけ【渦巻漬】 ⇒うずまき‐ばね【渦巻発条】 ⇒うずまき‐ポンプ【渦巻ポンプ】

うずまき‐かん【渦巻管】ウヅ‥クワン🔗🔉

うずまき‐かん渦巻管ウヅ‥クワン (→)蝸牛殻かぎゅうかくに同じ。 ⇒うず‐まき【渦巻】

うずまき‐ぎんが【渦巻銀河】ウヅ‥🔗🔉

うずまき‐ぎんが渦巻銀河ウヅ‥ 銀河2の代表的な分類型。渦巻模様をもつ円板形で、数百億から数千億の恒星を含む銀河。われわれの銀河系もその一つ。代表例はアンドロメダ銀河。渦状銀河。 アンドロメダ銀河 提供:東京大学理学部木曽観測所 M100(NGC4321) 撮影:Anglo-Australian Observatory,photograph by David Malin ソンブレロ星雲(M104) 撮影:Anglo-Australian Observatory,photograph by David Malin ⇒うず‐まき【渦巻】

うずまき‐こもん【渦巻小紋】ウヅ‥🔗🔉

うずまき‐こもん渦巻小紋ウヅ‥ 渦巻の形を文様とした小紋。 ⇒うず‐まき【渦巻】

うずまき‐せん【渦巻線】ウヅ‥🔗🔉

うずまき‐せん渦巻線ウヅ‥ (spiral)巻貝を上から見たときのようなうずまき状の平面曲線。ときに螺線らせんともいう。渦線。匝線そうせん→螺線⇒うず‐まき【渦巻】

うずまき‐づけ【渦巻漬】ウヅ‥🔗🔉

うずまき‐づけ渦巻漬ウヅ‥ きゅうりを縦に二つにさき、なかごを取って乾したものを巻いて、糠と塩で漬けた漬物。切り口が渦巻の形をなす。 ⇒うず‐まき【渦巻】

うずまき‐ばね【渦巻発条】ウヅ‥🔗🔉

うずまき‐ばね渦巻発条ウヅ‥ 細長い鋼帯を渦巻状に巻いたばね。ぜんまい。→発条ばね(図)⇒うず‐まき【渦巻】

うずまき‐ポンプ【渦巻ポンプ】ウヅ‥🔗🔉

うずまき‐ポンプ渦巻ポンプウヅ‥ 水を翼車(羽根車)の回転によって高速度で回転し、その遠心力によって揚水するポンプ。弁が無い。外形は渦巻形。案内羽根を持たないものをボリュート‐ポンプ、案内羽根を持つものをタービン‐ポンプという。遠心ポンプ。 ⇒うず‐まき【渦巻】

うず‐ま・く【渦巻く】ウヅ‥🔗🔉

うず‐ま・く渦巻くウヅ‥ 〔自五〕 ①水などが、渦になってまわる。「濁流が―・く」「人波が―・く」 ②比喩的に、感情などが激しく入り乱れる。「胸中に不満が―・く」

うずまさ【太秦】ウヅマサ🔗🔉

うずまさ太秦ウヅマサ (古くはウツマサ)京都府葛野かどの郡の地名。今は京都市右京区の一地区。映画撮影所がある。同地の広隆寺は聖徳太子の時代(7世紀前半)の建立。 ⇒うずまさ‐がた【太秦形】 ⇒うずまさ‐でら【太秦寺】

うずまさ‐がた【太秦形】ウヅマサ‥🔗🔉

うずまさ‐がた太秦形ウヅマサ‥ 太秦の広隆寺にある灯籠の型。 ⇒うずまさ【太秦】

うずまさ‐でら【太秦寺】ウヅマサ‥🔗🔉

うずまさ‐でら太秦寺ウヅマサ‥ 広隆寺の別称。 ⇒うずまさ【太秦】

うずま・る【埋まる】ウヅマル🔗🔉

うずま・る埋まるウヅマル 〔自五〕 ①他の物の中に没して、外から見えなくなる。うまる。「家が土砂に―・る」 ②空間にすきまがなくなる。「人で―・る」

うずみ‐どい【埋み樋】ウヅミドヒ🔗🔉

うずみ‐どい埋み樋ウヅミドヒ (→)「うずみひ」に同じ。 ⇒うずみ【埋み】

うずみ‐どうふ【埋み豆腐】ウヅミ‥🔗🔉

うずみ‐どうふ埋み豆腐ウヅミ‥ ①藁の熱灰に半日か1日うずめた豆腐を酒・醤油で煮しめ小口切りにしたもの。あつやきとうふ。 ②煮た豆腐の上に炊きたての飯をのせ、煮汁をかける料理。白味噌仕立てや、粥をかける場合もある。うずみめし。うずめめし。 ⇒うずみ【埋み】

うずみ‐ひ【埋み樋】ウヅミ‥🔗🔉

うずみ‐ひ埋み樋ウヅミ‥ 土中にうずめて水を通す樋。うずみどい。↔懸樋かけひ⇒うずみ【埋み】

うずみ‐び【埋み火】ウヅミ‥🔗🔉

うずみ‐び埋み火ウヅミ‥ 灰にうずめた炭火。いけび。〈[季]冬〉。新古今和歌集「なかなかに消えは消えなで―の」 ⇒うずみ【埋み】

うずみ‐めし【埋み飯】ウヅミ‥🔗🔉

うずみ‐めし埋み飯ウヅミ‥ (→)「埋み豆腐」2に同じ。 ⇒うずみ【埋み】

うずみ‐もん【埋門】ウヅミ‥🔗🔉

うずみ‐もん埋門ウヅミ‥ ①城の石垣・築地ついじ・土塀などの下方に設けた小門。 ②裏口にある小門。 ⇒うずみ【埋み】

うず・む【埋む】ウヅム🔗🔉

うず・む埋むウヅム [一]〔他四〕 ①いっぱいに積んですきまなく覆う。物で場所をいっぱいにする。拾遺和歌集「散る花は路見えぬまで―・まなむ」。方丈記「山はくづれて河を―・み」 ②土などの中に入れて外から見えないようにする。埋没させる。また、埋葬する。源氏物語「―・みたる火おこし出でて」 ③(比喩的に) ㋐気持を滅入らせる。栄華物語蜘蛛のふるまひ「殿のおぼしめし―・ませ給へるさま、ことわりにいみじ」 ㋑名前などを世に現れないようにしてしまう。また、人や物を人目につかないように隠す。浮世物語「親の家を沽却して名を―・み」 [二]〔他下二〕 ⇒うずめる(下一)

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