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えびす🔗🔉

えびす (→)「べろべろ」3に同じ。

えびす【夷・戎】🔗🔉

えびす夷・戎】 (エミシ(蝦夷)の転) ①(→)「えぞ」1に同じ。今昔物語集31「その国の奥に―といふものありて」 ②都から遠く離れた開けぬ土地の人民。田舎人。源氏物語東屋「―めきたる人をのみ見ならひて」 ③荒々しい武士。特に京都人が東国武士をさしていった語。あずまえびす。徒然草「―は弓引くすべ知らず」 ④外国人をあなどっていう語。謡曲、唐船「もろこしは心なき―の国と聞きつるに」 ⇒えびす‐うた【夷歌】 ⇒えびす‐がい【夷貝・恵比須貝】 ⇒えびす‐ぐさ【夷草・恵比須草】 ⇒えびす‐ごころ【夷心】 ⇒えびす‐ごろも【戎衣】 ⇒えびす‐すがた【戎姿】 ⇒えびす‐め【夷布】 ⇒えびす‐やまい【夷病】 ⇒えびす‐ゆみ【夷弓】

えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】(宗教他)🔗🔉

えびす恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】 (エビス(夷)と同源) ①七福神の一つ。もと兵庫県西宮神社の祭神蛭子命ひるこのみこと。海上・漁業の神、また商売繁昌の神として信仰される。風折烏帽子かざおりえぼしをかぶり、鯛を釣り上げる姿に描く。3歳まで足が立たなかったと伝えられ、歪んだ形や不正常なさまの形容に用い、また、福の神にあやかることを願って或る語に冠し用いたともいう。 恵比須 ②「えびすかき」の略。 ⇒えびす‐あば【恵比須網端】 ⇒えびす‐いし【恵比須石】 ⇒えびす‐おうぎ【恵比須扇】 ⇒えびす‐おしき【戎折敷】 ⇒えびす‐がお【恵比須顔】 ⇒えびす‐かき【恵比須舁き】 ⇒えびす‐がね【戎金】 ⇒えびす‐がみ【戎紙】 ⇒えびす‐ぎれ【恵比須切れ】 ⇒えびす‐ぎん【恵比須銀】 ⇒えびす‐こう【恵比須講・夷講】 ⇒えびす‐さぶろう【夷三郎】 ⇒えびす‐ぜに【恵比須銭】 ⇒えびす‐ぜん【夷膳】 ⇒えびす‐なえ【恵比須苗】 ⇒えびす‐の‐うお【恵比須の魚】 ⇒えびす‐ば【恵比須歯】 ⇒えびす‐ばしら【恵比須柱・夷柱】 ⇒えびす‐まい【恵比須舞・夷舞】 ⇒えびす‐まつり【恵比須祭】 ⇒えびす‐まわし【恵比須回し】

えびす‐あば【恵比須網端】🔗🔉

えびす‐あば恵比須網端】 (四国宇和島・隠岐などで)魚網の中央部の大浮子あば→大玉おおだま⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐いし【恵比須石】🔗🔉

えびす‐いし恵比須石】 恵比須神の神体とする石。九州南部には漁期の初めに海中からこれを拾い求める儀式がある。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐うた【夷歌】🔗🔉

えびす‐うた夷歌】 (「夷振ひなぶり」の「夷」の誤読に基づく語) ①未開の民の歌。みやびな歌に対して、田舎くさい歌。古今和歌集「せうとの神のかたち、をかたににうつりてかかやくをよめる―なるべし」 ②狂歌の異称。ひなぶり。洒落本、無駄酸辛甘「去年まではさしも流行せし―も」 ⇒えびす【夷・戎】

えびす‐おうぎ【恵比須扇】‥アフギ🔗🔉

えびす‐おうぎ恵比須扇‥アフギ 伊勢国山田から製出した粗製の扇。年始の祝いに用いた。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐がい【夷貝・恵比須貝】‥ガヒ🔗🔉

えびす‐がい夷貝・恵比須貝‥ガヒ 磯にすむ巻貝の一種。本州中部以南に分布する。殻高3センチメートルほどで、典型的な円錐形。赤褐色で、黒褐色の不規則斑がある。 ⇒えびす【夷・戎】

えびす‐がお【恵比須顔】‥ガホ🔗🔉

えびす‐がお恵比須顔‥ガホ 恵比須のように、にこにこした顔つき。浄瑠璃、長町女腹切「ここではわつさり―して見せましや」 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐かき【恵比須舁き】🔗🔉

えびす‐かき恵比須舁き】 兵庫県西宮から出た人形つかい。もと恵比須が鯛を釣るまねをし、正月に豊漁を予祝したもの。えびすまわし。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐がね【戎金】🔗🔉

えびす‐がね戎金】 にせがね。贋小判。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐がみ【戎紙】🔗🔉

えびす‐がみ戎紙】 紙を重ねて裁つ時、内へ折れこんで裁ち残しになったもの。福紙ふくがみ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐ぎれ【恵比須切れ】🔗🔉

えびす‐ぎれ恵比須切れ】 恵比須講の日に、呉服屋で売り出す寄切よせぎれの布。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐ぎん【恵比須銀】🔗🔉

えびす‐ぎん恵比須銀】 入漁料。えびすがね。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐ぐさ【夷草・恵比須草】🔗🔉

えびす‐ぐさ夷草・恵比須草】 ①マメ科の一年草。北アメリカ原産で江戸中期に中国から渡来。高さ約1メートル。葉は2〜4対の偶数羽状複葉、夏、葉腋に黄花を開き、約15センチメートルの莢さやを生ずる。種子を乾燥したものが漢方生薬の決明子けつめいしで下剤などに用い、また、はぶ茶の代用として飲用。ロッカクソウ。漢名、決明。 ②シャクヤクの古名。新撰字鏡7「夕薬、衣比須草」 ⇒えびす【夷・戎】

えびす‐こう【恵比須講・夷講】‥カウ🔗🔉

えびす‐こう恵比須講・夷講‥カウ 商家で商売繁昌を祝福して恵比須を祭ること。親類・知人を招いて祝宴を開く。旧暦11月20日に行う地方が多いが、1月10日・1月20日・10月20日に行うところもある。中世末に始まり、江戸時代に盛行。〈[季]冬〉 恵比須講 撮影:関戸 勇 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐ごころ【夷心】🔗🔉

えびす‐ごころ夷心】 未開の民の荒々しい心。もののあわれを解さない心。伊勢物語「さるさがなき―を見てはいかがはせむは」 ⇒えびす【夷・戎】

えびす‐ごろも【戎衣】🔗🔉

えびす‐ごろも戎衣】 (「戎衣じゅうい」の訓読)武家の服装。よろい。 ⇒えびす【夷・戎】

えびす‐さぶろう【夷三郎】‥ラウ🔗🔉

えびす‐さぶろう夷三郎‥ラウ 恵比須の異称。伊弉諾いざなぎ・伊弉冉いざなみ2神の第3子であったというところからの称。(和訓栞) ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐すがた【戎姿】🔗🔉

えびす‐すがた戎姿】 よろいをつけた姿。 ⇒えびす【夷・戎】

えびす‐ぜに【恵比須銭】🔗🔉

えびす‐ぜに恵比須銭】 ①絵銭の一種。表面に恵比須の姿を鋳出したもの。 ②分配できない余り銭。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐ぜん【夷膳】🔗🔉

えびす‐ぜん夷膳】 膳の側面を人の面前に向けて据えること。礼を欠くとして忌む。横膳。左膳。えびすおしき。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐なえ【恵比須苗】‥ナヘ🔗🔉

えびす‐なえ恵比須苗‥ナヘ 苗取りの終りに神に供える苗。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐の‐うお【恵比須の魚】‥ウヲ🔗🔉

えびす‐の‐うお恵比須の魚‥ウヲ 初穂として恵比須に供える初漁の魚。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐ば【恵比須歯】🔗🔉

えびす‐ば恵比須歯】 人の上顎の中央にある2枚の歯の右方の称。→大黒歯⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐ばしら【恵比須柱・夷柱】🔗🔉

えびす‐ばしら恵比須柱・夷柱】 民家で、大黒柱と並んで重要な柱。位置は一定しない。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐まい【恵比須舞・夷舞】‥マヒ🔗🔉

えびす‐まい恵比須舞・夷舞‥マヒ 恵比須に扮した仮面舞踊。豊漁をいのる神事舞。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐まつり【恵比須祭】🔗🔉

えびす‐まつり恵比須祭】 (西日本で)不漁のとき、間直まんなおしのために催す酒盛り。 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐まわし【恵比須回し】‥マハシ🔗🔉

えびす‐まわし恵比須回し‥マハシ (→)「えびすかき」に同じ。〈[季]新年〉 ⇒えびす【恵比須・恵比寿・夷・戎・蛭子】

えびす‐め【夷布】🔗🔉

えびす‐め夷布】 真昆布まこんぶの古名。〈倭名類聚鈔17⇒えびす【夷・戎】

えびす‐やまい【夷病】‥ヤマヒ🔗🔉

えびす‐やまい夷病‥ヤマヒせきの出る病の俗称。明月記貞永2年2月17日条「近日咳病、世俗―と称す」 ⇒えびす【夷・戎】

えびす‐ゆみ【夷弓】🔗🔉

えびす‐ゆみ夷弓】 短い弓。半弓。 ⇒えびす【夷・戎】

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