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むな【空】🔗🔉

むな】 (ムナシの語幹)名詞に冠して、むなしい、何もない、などの意を添える語。「―言ごと」「―だのみ」

むな【胸】🔗🔉

むな】 「むね(胸)」の古形。多く、複合語に用いる。古事記「沖つ鳥―見る時」。「―騒ぎ」

むな【棟】🔗🔉

むな】 「むね(棟)」の古形。複合語にのみ用いる。「―瓦」

むなあて‐ぎり【胸当錐】🔗🔉

むなあて‐ぎり胸当錐】 錐の一種。工作物に直角になるように胸で保持し、片手で支えハンドルを持ち、片手で回転ハンドルを回して穿孔するもの。胸当ドリル。胸ボール。 胸当錐 ⇒むな‐あて【胸当】

ムナーリ【Bruno Munari】🔗🔉

ムナーリBruno Munari】 イタリアのデザイナー・装丁家・児童文学者。遊び心にあふれたデザインをした。代表作は自ら装丁した「霧のなかのサーカス」「本の前の本」。(1907〜1998)

むな‐いた【胸板】🔗🔉

むな‐いた胸板】 ①胸部の平たいところ。 ②鎧よろいの胴の前面の最上部すなわち化粧の板の上。→大鎧(図)

むな‐おち【胸落】🔗🔉

むな‐おち胸落】 みぞおちのあたり。むなもと。

むな‐がい【胸懸・鞅】🔗🔉

むな‐がい胸懸・鞅】 (ムナカキの音便)馬の胸から鞍橋くらぼねに掛けわたす緒→大和鞍(図)→唐鞍(図)⇒むながい‐づくし【鞅尽し】

むながい‐づくし【鞅尽し】🔗🔉

むながい‐づくし鞅尽し】 鞅が馬の胸につくところ。平家物語11「馬の左の―をひやうづばと射て」 ⇒むな‐がい【胸懸・鞅】

むな‐かき【鞅】🔗🔉

むな‐かき⇒むながい。〈倭名類聚鈔11

むなかた【宗像】🔗🔉

むなかた宗像】 福岡県北部の市。福岡市と北九州市とのほぼ中間に位置する衛星都市。人口9万4千。 ⇒むなかた‐じんじゃ【宗像神社】

むなかた【棟方】🔗🔉

むなかた棟方】 姓氏の一つ。 ⇒むなかた‐しこう【棟方志功】

むなかた‐しこう【棟方志功】🔗🔉

むなかた‐しこう棟方志功】 版画家。青森市生れ。民芸運動家の知遇を得て土俗的ともいえる奔放な作風を確立。自ら「板画」と称し、国際的にも高い評価を得る。文化勲章。(1903〜1975) 棟方志功(1) 撮影:石井幸之助 棟方志功(2) 撮影:石井幸之助 ⇒むなかた【棟方】

むなかた‐じんじゃ【宗像神社】🔗🔉

むなかた‐じんじゃ宗像神社】 福岡県宗像市にある元官幣大社。祭神は田心姫命たごりひめのみこと・湍津姫命たぎつひめのみこと・市杵島姫命いちきしまひめのみことで、玄界灘の沖ノ島にある沖津宮、大島の中津宮、内陸にある辺津へつ宮の三宮に祀る。沖ノ島の祭祀遺跡は著名。宗像大社。 ⇒むなかた【宗像】

むな‐かなもの【胸金物】🔗🔉

むな‐かなもの胸金物】 鎧よろいの胸板に打った金物。

むな‐がらみ【胸搦み】🔗🔉

むな‐がらみ胸搦み(→)「むなぐら」に同じ。

むな‐がわら【棟瓦】‥ガハラ🔗🔉

むな‐がわら棟瓦‥ガハラ 家の棟むねを葺く瓦。むねがわら。

むな‐かんじょう【胸勘定】‥ヂヤウ🔗🔉

むな‐かんじょう胸勘定‥ヂヤウ (→)胸算用むなざんように同じ。

むなぎ【鰻】🔗🔉

むなぎ】 「うなぎ」の古形。万葉集16「夏痩せによしといふ物そ―取りめせ」

むな‐ぎ【棟木】🔗🔉

むな‐ぎ棟木】 棟むねに用いる材木。太平記36「柱立すでに終り、―を揚げんとしけるに」

むな‐くそ【胸糞】🔗🔉

むな‐くそ胸糞】 「むね(胸)」を、強めまたいやしめていう語。むねくそ。 ⇒胸糞が悪い ○胸糞が悪いむなくそがわるい いまいましい。不愉快である。 ⇒むな‐くそ【胸糞】

○胸糞が悪いむなくそがわるい🔗🔉

○胸糞が悪いむなくそがわるい いまいましい。不愉快である。 ⇒むな‐くそ【胸糞】 むな‐くに空国⇒そししのむなくに むな‐ぐら胸座・胸倉】 着物の左右の襟の重なり合う辺りの部分。むながらみ。むなづくし。 ⇒胸座を取る

むな‐くに【空国】🔗🔉

むな‐くに空国⇒そししのむなくに

むな‐ぐら【胸座・胸倉】🔗🔉

むな‐ぐら胸座・胸倉】 着物の左右の襟の重なり合う辺りの部分。むながらみ。むなづくし。 ⇒胸座を取る ○胸座を取るむなぐらをとる (怒り、あるいは責めるなどして)相手の着衣の胸倉を握る。浮世物語「そのまゝ喧嘩になり…―」 ⇒むな‐ぐら【胸座・胸倉】

○胸座を取るむなぐらをとる🔗🔉

○胸座を取るむなぐらをとる (怒り、あるいは責めるなどして)相手の着衣の胸倉を握る。浮世物語「そのまゝ喧嘩になり…―」 ⇒むな‐ぐら【胸座・胸倉】 むな‐ぐるし・い胸苦しい】 〔形〕[文]むなぐる・し(シク) 胸に苦痛を感じて呼吸が苦しい。「―・くて目が覚める」「―・げな息づかい」 むな‐ぐるま空車】 ①物や人を乗せていない車。能因本枕草子月夜にむな車「月夜に―のありきたる」 ②車蓋しゃがいのない車。今昔物語集12「此の聖人雑役の―を持ちて牛の無きを見て」 むな‐ぐろ胸黒】 チドリの一種。大きさはハトぐらい。夏羽は額から眉斑・頸側、胸の両側にかけて白く、背面は黒褐色に黄金色と灰白色との斑紋があり、顔と腹面は黒色。冬羽は黒色部が消え、地味な色になる。夏、シベリア・アラスカ西部で繁殖、冬はオーストラリアまで渡り、春秋に日本を通過する。アイグロ。 むなぐろ(夏羽) ムナグロ 提供:OPO むな‐げ胸毛】 ①胸の辺りに生える毛。 ②鳥の胸の辺りの羽。 むな‐ごと虚言・空言】 (上代は清音)うそ。きょげん。そらごと。万葉集20「おぼろかに心思ひて―も親の名断つな」 むな‐さか胸坂⇒たかむなさか むな‐さき胸先・胸前】 胸のあたり。むなもと。 むな‐さわぎ胸騒ぎ】 心配・驚き・凶事の予感などのために胸がどきどきして心の穏やかでないこと。むねはしり。「―がする」「―を覚える」 むな‐ざん胸算(→)胸算用に同じ。 むな‐ざんよう胸算用】 (江戸中期頃までは多くムネザンヨウ)心の中で見積りを立てること。胸中での計算。むなづもり。風流志道軒伝「其の金つかふ―はすれども、仏の恩さへ思はず」。「―を立てる」 むな・し空し・虚し】 〔形シク〕 ⇒むなしい むなし空し・虚し】 (形容詞の語幹) ⇒むなし‐だのみ【空し頼み】 ⇒むなし‐で【空し手】 ⇒むなし‐ぶね【空船】 むなし・い空しい・虚しい】 〔形〕[文]むな・し(シク) ①中に物がない。からである。万葉集3「人もなき―・しき家は草枕旅にまさりて苦しかりけり」。源氏物語椎本「立ち寄らむ蔭とたのみし椎がもと―・しき床とこになりにけるかな」 ②内容がない。充実していない。「―・い弁舌」 ③事実がない。あとかたがない。源氏物語少女「―・しき事にて人の御名やけがれむ」 ④はかない。かりそめである。万葉集5「世の中は―・しきものと知るときしいよよますます悲しかりけり」。「―・い夢」 ⑤この世にいない。死んだ。源氏物語夕顔「此の人を―・しくしなしてむ事のいみじく思さるるにそへて」。平家物語3「有王―・しき姿に取りつき、天に仰ぎ地に伏して泣き悲しめどもかひぞなき」 ⑥無益である。むだである。かいがない。天草本平家物語「平家はむかうの山に陣をとつて―・しう日数をおくらるるに」。「―・く待つ」 ⑦欲がない。恬淡てんたんである。垂仁紀「志懐沖むなしく退く」 ⇒空しき骸 ⇒空しきけぶり ⇒空しき空 ⇒空しき名 ⇒空しき船 ⇒空しくなる

むな‐ぐるし・い【胸苦しい】🔗🔉

むな‐ぐるし・い胸苦しい】 〔形〕[文]むなぐる・し(シク) 胸に苦痛を感じて呼吸が苦しい。「―・くて目が覚める」「―・げな息づかい」

むな‐ぐるま【空車】🔗🔉

むな‐ぐるま空車】 ①物や人を乗せていない車。能因本枕草子月夜にむな車「月夜に―のありきたる」 ②車蓋しゃがいのない車。今昔物語集12「此の聖人雑役の―を持ちて牛の無きを見て」

むな‐ぐろ【胸黒】🔗🔉

むな‐ぐろ胸黒】 チドリの一種。大きさはハトぐらい。夏羽は額から眉斑・頸側、胸の両側にかけて白く、背面は黒褐色に黄金色と灰白色との斑紋があり、顔と腹面は黒色。冬羽は黒色部が消え、地味な色になる。夏、シベリア・アラスカ西部で繁殖、冬はオーストラリアまで渡り、春秋に日本を通過する。アイグロ。 むなぐろ(夏羽) ムナグロ 提供:OPO

むな‐げ【胸毛】🔗🔉

むな‐げ胸毛】 ①胸の辺りに生える毛。 ②鳥の胸の辺りの羽。

むな‐ごと【虚言・空言】🔗🔉

むな‐ごと虚言・空言】 (上代は清音)うそ。きょげん。そらごと。万葉集20「おぼろかに心思ひて―も親の名断つな」

むな‐さか【胸坂】🔗🔉

むな‐さか胸坂⇒たかむなさか

むな‐さき【胸先・胸前】🔗🔉

むな‐さき胸先・胸前】 胸のあたり。むなもと。

むな‐さわぎ【胸騒ぎ】🔗🔉

むな‐さわぎ胸騒ぎ】 心配・驚き・凶事の予感などのために胸がどきどきして心の穏やかでないこと。むねはしり。「―がする」「―を覚える」

むな‐ざん【胸算】🔗🔉

むな‐ざん胸算(→)胸算用に同じ。

むな‐ざんよう【胸算用】🔗🔉

むな‐ざんよう胸算用】 (江戸中期頃までは多くムネザンヨウ)心の中で見積りを立てること。胸中での計算。むなづもり。風流志道軒伝「其の金つかふ―はすれども、仏の恩さへ思はず」。「―を立てる」

むな・し【空し・虚し】(形シク)🔗🔉

むな・し空し・虚し】 〔形シク〕 ⇒むなしい

むなし・い【空しい・虚しい】🔗🔉

むなし・い空しい・虚しい】 〔形〕[文]むな・し(シク) ①中に物がない。からである。万葉集3「人もなき―・しき家は草枕旅にまさりて苦しかりけり」。源氏物語椎本「立ち寄らむ蔭とたのみし椎がもと―・しき床とこになりにけるかな」 ②内容がない。充実していない。「―・い弁舌」 ③事実がない。あとかたがない。源氏物語少女「―・しき事にて人の御名やけがれむ」 ④はかない。かりそめである。万葉集5「世の中は―・しきものと知るときしいよよますます悲しかりけり」。「―・い夢」 ⑤この世にいない。死んだ。源氏物語夕顔「此の人を―・しくしなしてむ事のいみじく思さるるにそへて」。平家物語3「有王―・しき姿に取りつき、天に仰ぎ地に伏して泣き悲しめどもかひぞなき」 ⑥無益である。むだである。かいがない。天草本平家物語「平家はむかうの山に陣をとつて―・しう日数をおくらるるに」。「―・く待つ」 ⑦欲がない。恬淡てんたんである。垂仁紀「志懐沖むなしく退く」 ⇒空しき骸 ⇒空しきけぶり ⇒空しき空 ⇒空しき名 ⇒空しき船 ⇒空しくなる ○空しき骸むなしきから 死骸。むなしき屍かばね。源氏物語蜻蛉「―をだに見奉らぬが」 ⇒むなし・い【空しい・虚しい】 ○空しきけぶりむなしきけぶり 火葬の煙。無常の煙。 ⇒むなし・い【空しい・虚しい】 ○空しき空むなしきそら おおぞら。虚空こくう。古今和歌集「わが恋は―に満ちぬらし」 ⇒むなし・い【空しい・虚しい】 ○空しき名むなしきな かいのない名。いたずらな評判。 ⇒むなし・い【空しい・虚しい】 ○空しき船むなしきふね (船は君主。位を去ったからいう)上皇(仙洞)の異称。後拾遺和歌集「住吉の神はあはれと思ふらむ―をさして来たれば」 ⇒むなし・い【空しい・虚しい】 ○空しくなるむなしくなる 死ぬ。みまかる。宇津保物語梅花笠「はやく空しくなり給ひにき」。日葡辞書「ムナシュウナル」 ⇒むなし・い【空しい・虚しい】

○空しき骸むなしきから🔗🔉

○空しき骸むなしきから 死骸。むなしき屍かばね。源氏物語蜻蛉「―をだに見奉らぬが」 ⇒むなし・い【空しい・虚しい】

○空しきけぶりむなしきけぶり🔗🔉

○空しきけぶりむなしきけぶり 火葬の煙。無常の煙。 ⇒むなし・い【空しい・虚しい】

○空しき空むなしきそら🔗🔉

○空しき空むなしきそら おおぞら。虚空こくう。古今和歌集「わが恋は―に満ちぬらし」 ⇒むなし・い【空しい・虚しい】

○空しき名むなしきな🔗🔉

○空しき名むなしきな かいのない名。いたずらな評判。 ⇒むなし・い【空しい・虚しい】

○空しき船むなしきふね🔗🔉

○空しき船むなしきふね (船は君主。位を去ったからいう)上皇(仙洞)の異称。後拾遺和歌集「住吉の神はあはれと思ふらむ―をさして来たれば」 ⇒むなし・い【空しい・虚しい】

○空しくなるむなしくなる🔗🔉

○空しくなるむなしくなる 死ぬ。みまかる。宇津保物語梅花笠「はやく空しくなり給ひにき」。日葡辞書「ムナシュウナル」 ⇒むなし・い【空しい・虚しい】 むなし‐だのみ空し頼み】 あてにならない頼み。そらだのみ。古今和歌集六帖3「―によせつくしつつ」 ⇒むなし【空し・虚し】 むなし‐で空し手】 からて。すで。むなで。神代紀(一本)「―にして来り帰る」 ⇒むなし【空し・虚し】 むなし‐ぶね空船】 からふね。古事記(一本)「―を攻めむとす」 ⇒むなし【空し・虚し】 むな‐じゃくり胸噦り】 泣く時などに、胸のあたりをしゃくるように動かすこと。 むな‐ずわら・し胸づはらし‥ヅハラシ 〔形シク〕 (ヅハラシは詰マラシの転か)心配ごとで胸がつまりそうである。むなつまらし。浄瑠璃、冥途飛脚「梅川いとど―・しく」 むな‐そこ胸底⇒きょうてい むな‐そろばん胸算盤(→)胸算用に同じ。 むな‐だか胸高】 帯を高く胸のあたりに締めること。好色一代男7「帯は―にして」 ⇒むなだか‐おび【胸高帯】 むなだか‐おび胸高帯】 高く胸のあたりに締めた帯。 ⇒むな‐だか【胸高】 むな‐だのみ空頼み(→)「そらだのみ」に同じ。 むな‐ち胸乳】 (ムナヂとも)ちぶさ。神代紀「其の―を露あらわにかきいでて」 むな‐つき胸突き】 山道や坂などの険しく急なところ。「―坂」 ⇒むなつき‐はっちょう【胸突き八丁】 むなつき‐はっちょう胸突き八丁‥チヤウ 山道で、登りのきつい難所。転じて、物事をなしとげるのに一番苦しい時期。「―にさしかかる」 ⇒むな‐つき【胸突き】 むな‐づくし胸尽し】 むなぐら。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「返答が聞きたいと―をひつつかむ」 むな‐づもり胸積り】 心中に見積もること。胸算用。 むな‐で空手・徒手(→)「むなしで」に同じ。古事記「この山の神は―に直ただに取りてむ」 むな‐ばしら棟柱】 家の棟木をのせて据える柱。〈日葡辞書〉 むな‐ばせ空馳せ】 競べ馬で負けること。 むな‐ひげ胸鬚】 胸に生えた毛。むなげ。 むな‐ひぼ胸紐】 (ムナヒモの訛) ①着物・羽織などの胸部につけてある紐。 ②紐のつけてある着物を着る頃。幼少の頃。浄瑠璃、栬狩剣本地「イヤ舌長し、―からかか様にさへつめられぬ大事の身」 むな‐びれ胸鰭】 魚類の体の両側にある一対のひれ。ふつう腹びれの前方にある。→魚類(図) むな‐ふだ棟札】 棟上げや再建・修理の時、工事の由緒、建築の年月、建築者または工匠の名などを記して棟木に打ち付ける札。頭部は多く山形をなす。また、直接棟木に書いたものを棟木銘という。むねふだ。とうさつ。 むな‐ふね空船】 からの船。古事記「喪船もふねに赴きて―を攻めむとしき」 むな‐べつ棟別(→)軒別けんべつに同じ。むねべつ。 むな‐ぼね胸骨】 胸の骨。 むなもち‐ばしら棟持柱】 妻側の壁の外にあって、突出した棟木を直接支える柱。小狭柱おさばしら→神明造しんめいづくり むな‐もと胸元】 鳩尾みぞおちの辺り。むなさき。「銃を―に突きつける」「―の開いた服」 むな‐もん棟門】 本柱2本で控柱がなく、切妻造り・平入りの門。寺院の塔頭たっちゅう、住宅などの門に多く用いられる。むねかど。むねもん。 棟門 むな‐やけ胸焼け⇒むねやけ むな‐わ・く胸分く】 〔自下二〕 (鹿などが)草木の茂っている中などを胸で押し分けて行く。万葉集20「大夫ますらおの呼び立てしかばさを鹿の―・けゆかむ秋野萩原」 むな‐わけ胸分け】 ①胸で草などを押し分けること。むねわけ。万葉集8「さを鹿の―にかも秋萩の散り過ぎにける盛りかもいぬる」 ②胸。胸のはば。万葉集9「―の広ゆたけき吾妹わぎも腰細のすがる娘子おとめの」 むに牟尼・文尼】 〔仏〕(梵語muni 寂黙・聖者・聖仙の意) ①インドで、山林に在って心を修め道を修する者の称。仙人。聖人。 ②釈尊の称。「釈迦―」 む‐に無二】 二つとないこと。かけがえのないこと。無類。唯一。無双。「―の親友」「当代―の声楽家」 ムニエルmeunière フランス】 魚に小麦粉をまぶし、バターで焼いた料理。ムニエール。

むなし‐だのみ【空し頼み】🔗🔉

むなし‐だのみ空し頼み】 あてにならない頼み。そらだのみ。古今和歌集六帖3「―によせつくしつつ」 ⇒むなし【空し・虚し】

むなし‐で【空し手】🔗🔉

むなし‐で空し手】 からて。すで。むなで。神代紀(一本)「―にして来り帰る」 ⇒むなし【空し・虚し】

むなし‐ぶね【空船】🔗🔉

むなし‐ぶね空船】 からふね。古事記(一本)「―を攻めむとす」 ⇒むなし【空し・虚し】

むな‐じゃくり【胸噦り】🔗🔉

むな‐じゃくり胸噦り】 泣く時などに、胸のあたりをしゃくるように動かすこと。

むな‐ずわら・し【胸づはらし】‥ヅハラシ🔗🔉

むな‐ずわら・し胸づはらし‥ヅハラシ 〔形シク〕 (ヅハラシは詰マラシの転か)心配ごとで胸がつまりそうである。むなつまらし。浄瑠璃、冥途飛脚「梅川いとど―・しく」

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